「ナチュラルだけど映えるメーク」【ヘアメーク・中嶋竜司さん直伝】

コロナ禍で外出機会が減り、お家時間が増え、欲しい服、やりたいヘアメークにも1年をとおして変化があったはず。結果、私達が今求めているのは「ミニマムなメーク」。そこで時短で、アイテムが少なくて、ナチュラルだけど、きちんと映えるメークを、ヘアメークの中嶋竜司さんに提案していただきました。 第4回目は、ナチュラルだけど、とにかく映えるメーク。今までのメークに簡単なプロセスをプラスするだけで、写真を撮る機会が多い年末年始にぴったりの映えメークに!

ヘアメーク・中嶋竜司さんの「とにかくアイテムが少ないメーク」

ツヤ肌、黒目がちアイメークで、自分史上最高に盛れる

ファンデーションを使わず、ツヤ感で肌のアラを飛ばすべースメークでナチュラルな印象に見せるメーク。肌の質感はナチュラルで透明感がありますが、目元は黒目がちに見えるように隠しラインをいれているので、写真を撮った時、立体感が出て驚くほど盛れます!

使用するコスメはこの9つ

1.「この3色があれば、混ぜ合わせることができるので、どんな肌色もカバーすることができます。柔らかいのでシワなども悪目立ちせず、でもきちんとカバーしてくれる優れもの」カラーコントロールコンシーラー¥6,800(GRID)
2.「偏向パールいりの下地は、肌のアラを光で飛ばし、今っぽいツヤ肌を作ってくれる逸品。ファンデいらずで、透明感あふれるフレッシュな肌に。11種類の美容成分も配合」スキンヴェール(クリア)¥5,000(GRID)
3.「まつ毛の間を埋めても、不思議なぐらい落ちない、にじまない、魔法のアイライナー。毛の弾力も描きやすくて◎。」K-パレット 1DAY TATOO プロキャスト ザ・アイライナー KU(くるみ)
4.「やや堅めの芯だからテクいらずで描きすぎを防いでくれるペンシル。ナチュラルな本物の毛のように描けます」アイノキ アイブロウペンシル DBR(私物)
5.「ナチュラルなベージュではなくブラウンを。綿棒でなじませるときちんと感のある赤に発色します」シュウ ウエムラ リップライナー058(私物)
6.「瞳を茶色く見せ、肌の透明感を引き出してくれる茶色のマスカラ。withマスク時代は、黒マスカラだと強すぎるので、茶色がおすすめ」エテュセ アイエディション(マスカラ)02(私物)
7.「メークのもちをよくするパウダーは、軽くてノーカラータイプがくすまず◎」コスメデコルテ マキエクスペール フェイスパウダー(私物)
8.「ハイライト、チーク、アイシャドウ、リップの役割を1つで担ってくれる万能パクト。1つで、今っぽい顔が完成します」ジル スチュアート ブルーム ミックスブラッシュ コンパクト10(私物)
9.「ベースメークの透明感は、まず保湿が大事。保湿しないと、くすんで見えます」エリザベスアーデン エイトアワークリーム(私物)

9アイテムを使ったプロセス

クリームで整え後、コンシーラー前に 肌にツヤを盛って、立体感と今っぽさをプラス

保湿クリームで肌を整えたあと、コンシーラー、パウダーでベースメークを完成させる前に、下地のプロセスをプラス。その後、コンシーラー、パウダーのプロセスは、第1回目の「とにかくアイテム数が少ないメーク」と同じなので、こちらを参考にしてください。

    ①偏向パール配合の下地を、米粒大2粒分ほど手にとります。沢山つけすぎてしまうと、テカテカになってしまうので少量で。

    ②4つ角のあるスクエアのスポンジを使って伸ばします。まず、スポンジの2つの角に、①で手のひらに出した下地を半量ずつ吸わせます。

    ③下地を吸ったスポンジの角で、クリームで整えた肌の上に、目の下、鼻先、頬骨、最後に全体。の順で、下地をのせていきます。塗るというよりも、ポンポンと軽くおさえていく感覚で。その後、第1回目の「とにかくアイテム数が少ないメーク」と同様に、コンシーラー、パウダーをON。

これまでのメークに、アイメークを足して自然な目力をアピール

ベースメーク終了後、チーク、アイブロウ、マスカラ、リップは第3回目の「マスクをON、OFF しても崩れにくいメーク」と同じなので、こちらを参考にしてください。

さらに、以下のプロセスを足していきます。

    ①眉毛は、マスカラで埋められなかった箇所をペンシルで描きます。顔がより引き締まった印象に。まず、眉頭の毛を立ち上げるような感覚で軽く色を足します。

    ②次に、眉の形がストレートになるように、足りない箇所を描き足していきます。しっかり描くのではなく、ふんわりと柔らかく描くことがポイント。

    ③インサイドにアイライナーを引き、目の輪郭を強調します。写真のようにまぶたを指で引っ張り、茶色のリキッドアイライナーで、粘膜よりは外側の目のキワに、まつ毛の間を埋めるようにラインを引きます。目尻はハネさせることなく、1mmほど目の延長ではみ出したところでストップ。まつ毛の間を埋めたいので、必ずマスカラ後にアイラインを。

    ④下まつ毛の生え際も、まつ毛の間を埋めるようにアイラインを引きます。黒目よりも目尻側だけに引くと自然な印象に。

    ⑤チークパレットの1番濃い色を筆にとり、ティッシュの上で軽くはたきます。眉を指で軽く持ち上げながら、アイホール全体に軽くポンポンとのせていきます。

    ⑥次にチークパレットの全色をぐるりと混ぜて筆にとり、同様にティッシュの上ではたきます。⑤よりも少し範囲を広くまぶた全体に軽くポンポンとのせます。すべらせるというよりも、はたく感覚で。

    ⑦チークパレットのラメ入りのハイライトカラーを綿棒にとり、手の甲でなじませます。その後、下まぶたの際に、目頭から目尻までのせていきます。伸ばすのではなく点状に置く感覚です。

    ⑧茶色のリップペンシルで更に下まぶたのキワを埋め、目尻側をやや太めに描きます。目の輪郭が太くなり、黒目がちな映えるアイメークに。

    ⑨綿棒に、チークパレットのラメ入りのハイライトカラーと1番濃い色をとり手の甲でなじませた後、⑦の上に重ねていきます。涙袋をふっくら強調できながら、より自然な目元に演出してくれます。

Point

隠しながら目を強調するテクで、今っぽい映えメークに

「アイラインやベースメークを濃くすれば、写真を撮った時は盛れますが、透明感がなく濃い印象のメークになるので、今のカジュアルなファッションとは合いません。あくまでもナチュラルで自分のよさを生かしたメークをしたいので、肌は色素ではなく光でアラを隠します。またアイメークは、アイラインを表から見えないように、まつ毛のキワにいれ、色も茶色を選ぶことで、黒目がちで愛らしく強すぎない、映えるアイメークになります」

解説してくれたのはヘアメーク・中嶋竜司さん

ヘアメーク 中嶋竜司さん
1983年に渡仏し、パリで舞台メークからコレクション、雑誌のヘアメークに携わる。帰国してからは数多くの広告、雑誌、化粧品のディレクションを手掛け、の人自身の魅力を引き出すヘアメークで女優からスポーツ選手まで幅広く支持される。ご自身がヘアメークを解説するYouTubeチャンネルRyuji make channelは、今注目を集めるメンズのメークのプロセスも紹介!
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCTQ_A6EEvQ9S848Z7bTyRQw
TikTok:https://www.tiktok.com/@ryuji_nakashima

撮影/杉本大希 モデル/石井里奈<CLASSY.LEADERS> ヘアメーク/中嶋竜司 取材/味澤彩子 構成/CLASSY.ONLINE編集室

協力店/GRID ☎03-5412-1975 grid-beauty.com