2021年01月29日 9:00
/ 最終更新日 : 2021年01月29日 9:00
STORY
【イナトモWEB Vol.2子育て編】卒母へのカウントダウンがスタート
友達のような親子関係は
子どもの成長とともにますます奥深く。
親子仲がいいことは、以前から知られていましたが、第一子を22歳で出産後、お2人のお子さんがともに成人を迎えた今、母と子でありながら大人の関係に。シングルマザーとして3人4脚で走り続けてきた子育てもようやくひと段落が見えてきた母の今の心境と、それぞれのお子さんに“母・稲沢朋子とは?”をインタビュー。
【連載】前表紙モデル稲沢朋子さん46歳、第二の人生始めます! 【Vol.1 プロローグ】
【Vol.3 お仕事編】2月2日配信予定
【Vol.4 ファッション編】2月5日配信予定
【Vol.5 恋愛編】2月9日配信予定
“よくやった!”と自分を褒めると同時に
離れて行く寂しさを実感中
子どもたちが小さい頃に、離婚してしまったのは親の我がままなので、シングルマザーの家庭の中、それぞれに、寂しい思いや不自由な思いをさせてしまっていたと思います。子供たちがまだ幼い頃は、“子供たちにお父さんを”という意識もあったので、再婚の機会があれば考えていたかもしれせんが、なかなか機会に恵まれず(笑)、結局3人スタイルのままここまでやってきました。私の場合、特に父と母を兼任!と役割を意識することはなく育ててきたような気がします。けれども、子供たちの話や気持ちはとことん聞く。私の目線がもともと低かったのかもしれませんが、いつも同じ目線で話していたので、ずっと友達のような親子関係だったかな。親子であり同志とも思っています。すでに長女は社会人になり、下の息子の大学院があと1年で終了したら、私の子育ても一区切り。幼い頃の子育ては手間もかかれば時間のやりくりに悩まされることが多かった反面、物理的に手がからなくなると、進路の悩みもあればお金がかかる事も増え、小さい頃とはまた違った悩みも各年齢期に訪れてくるスパイラル。子育てとは、いつになったら終るのだろうと思っていたけれども、いざ終焉を目前にすると、“よく頑張った!”と自分を褒めてあげたい反面、子供たちが離れていく寂しさはひとしお。私のほうが卒母をしっかりできるのかが少々不安です。「これまでは僕たちのために頑張ってきてくれたけど、もう僕らは独り立ちできる年齢になったから、これからは僕たちのことは気にせず自分の人生を楽しんでよ!」、下の息子にそんな大人びたことを言われ、この先、彼らが安心して好きなことを謳歌してもらうためには、私自身が健康であり、心配をかけないためにも、そろそろパートナーとなる人と出会うことが、何よりの子孝行になるのかな……と、最近思うようになりました(笑)。
娘から母へ
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22歳で私を出産した母は、周囲のママたちよりも若い母ではありますが、それにしても若い。自分より若々しいとさえ感じています。常にキャピキャピしているし、タフで考え方も前向き。また、40歳を過ぎてからモデルになり、女性誌の表紙を飾る機会にも恵まれるなど、いくつになっても色々チャレンンジしていいんだな、と母の生きる姿を通して同性としても心強い励みになります。普段は子どもながら、大丈夫かなと思う部分もある反面、母の顔の時は、2重人格かと思うくらい頼りがいのある母に。これまでも進路のこと、人生についてなど、いつも困った時、真っ先に駆け込む相手は母であり、先に生きてきた人生の先輩としてのアドバイスに救われてきました。これからもきっとそうだと思います。いつまでもポジティブに楽しく元気でいてもらいたい!女性としても母のように前向きに人生を楽しみたいと思っています。
息子から母へ
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我が家の母の呼び方は、小さい頃から“ともこさん”(笑)。僕の友人ともSNSでつながっているほど、同じ目線で自由奔放な点もあるけれど、器が大きいところは息子として助けられていることは多々。シングルマザーとして、2人の子どもをしっかり育て、ともに大学まで、僕に関しては大学院まで行かせてくれたことは、並大抵のことではないことと、自分が成長すればするほど理解するようになりました。社会人になったら、存分に恩返ししたいと思っています。
モデルになった母を見て、最初はそれがどんなことか実感が湧きませんでしたが、書店に並んでいる女性誌の表紙に母の顔が大きく載っている姿を見て、少しずつ母の立場がわかるように。子ども世代の私たちから見たら、母親世代の40代はだいぶ大人。人生まだまだ楽しめることが沢山あるんだなと、大人になる楽しみが増えました。異性としての母は、ぶっちゃけタイプではなく(笑)、反面教師なのか、真逆なタイプの女性が好きですが、最後は“ともこさん”のような女性に行き着いてしまうのかな……と思ってます。
友達のような理想の親子関係
真っすぐに育ったお子さんを見れば
イナトモの人柄がうなずけます。
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子どもたちが成人してからは、家で晩酌をしたり、娘と親子喧嘩した後は、息子を引っ張り出してご近所の居酒屋でストレス発散するなど、親子の関わり方も年齢とともに変化が。今や娘に、精神年齢を抜かれたかもしれません。時には、3人で旅行したり、同じ目線で楽しめるようになってきたので、ますます楽しくなってきました。親子3人とも大して飲めないのに、飲みたがり屋(笑)。美味しいハイボールに出会ったら、個々におすすめのウイスキーを買ってくるスタイルで、我が家はウイスキーのボトルが何本も(笑)。いよいよ私のほうが子離れしなくてはならない年齢期に突入ですね。大切な私の宝物2人には、これからも様々なことに挑戦しながら、幸せになってもらいたい!に限ります。頑張れー♡
ワンピース¥48,000(BACCA/TOMORROWLAND)シューズ¥21,000(ツル バイ マリコ オイカワ)ピアス¥18,000(モダン ウィーヴィング/エストネーション)バングル、リング/ともに本人私物、娘さん、息子さん/すべて本人私物
撮影/曽根将樹(Peace Monkey) モデル/稲沢朋子 ヘアメーク/森ユキオ(ROI) スタイリング/竹村はま子 取材・文/鍋嶋まどか
Vol.3はお仕事編。
2月2日(火)配信予定です
「STORY生まれ、STORY育ち」というイナトモが「STORY」を離れ、初めての現場で感じたとまどいなどをインタビュー。
主婦⇒表紙モデル⇒そして今……稲沢朋子さん46歳、そろそろ卒母、第二の人生を始めます!【Vol.1】
楽しそうに歳を重ねている母の姿は
同性の先輩としても、いいなと思います