【1日1分】子どもの集中力を育む!簡単カード探し

ママやパパが子どもと一緒に楽しめるおうち遊びを毎週金曜日にご紹介している「VERYこども遊び研究所」
今回は、井出武尊さんの“子どもが夢中になるカード遊び”。子どもの集中力や動体視力のトレーニングにもなるようです!

 

 

「隠したカードはどれだ?」

 

紙と鉛筆さえあればどこでもできる簡単で楽しい遊び。カードを使ったメモリーゲームをご紹介します。裏返したカードの中から、特定のカードを探す遊びです。

用意するのは画用紙と鉛筆、それとハサミ。

 

 

画用紙を手頃な大きさのカードサイズに切り分けます。トランプくらいの大きさがちょうど良いですから9×6cmくらいです。ですが大雑把で構いません。

子どもの年齢が4〜6歳くらいならカードの枚数も多めで良いと思います。少し難しくなりますが、5枚〜8枚くらいあっても楽しめるでしょう。3歳以下であればカードの枚数は少なめに。3枚とか、2枚でも十分に楽しめます。とはいえこれはあくまでも目安。子どもたちの発達に応じてアレンジしてください。

カードには好きな絵柄を描きます。準備したカードそれぞれに異なる絵柄を描いてください。マークでも動物でも文字でも構いません。本来なら娘に描いて欲しいところですが、元気に登園して行ったので今日はパパが描きます。

 

 

準備できたら並べて、ひっくり返してシャッフルします。特定の一枚のカードを探すという遊びですから、シャッフルはぐちゃぐちゃにせず、一枚ずつ場所を入れ替えていきます。移動するカードから目を離さずによく見ておきましょう。「ハートのカードはどーこだ?」
手品のようですが、手品は使いません。

 

 

短い動画も用意しました。簡単だけどとっても盛り上がるゲームです。

 

3歳くらいの子どもならば2枚でも十分に楽しめます。2枚のカードをくるくるっと入れ替えて「どっちだ?」

 

このゲームでは、特定のカードをじっと見て、移動しても見失わないように集中します。メモリーゲームですから、「記憶力」を育てるのはもちろんですが、同時に「集中力」や「動体視力」も育みます。

 

幼児教育で有名なモンテッソーリは、教師の仕事で一番大切なことは子どもを集中させることだと言っています。集中した子どもたちは時間を忘れて目の前の課題に取り組み、誰に教わることもなく自ら能力を高めていきます。集中することは幼児期に育みたい、とても大切な力の一つだと思います。

集中するためにも「楽しい!」という感情は大切なもの。より一層楽しくするためには、紙コップを使うのもアイデアの一つです。子どもたちの宝物をひっくり返した紙コップの中に隠して移動させます。宝物はどこにいったかな?

 

 

1〜2歳の赤ちゃんならばメモリーゲームというよりも「いないいないばぁ」に近い感じでクマさんなどの絵に紙コップを被せて、「クマさんどーこだ?」という感じで楽しみます。

 

大人にとってはコップの下に隠れていると想像できますが、赤ちゃんにとっては「クマさんが消えた」という体験になります。紙コップを取ってあげて「ここにいたね」と語りかけると、楽しくて思わず笑顔になるのではないかと思います。

大きな子どもならトランプでももちろんOK。子どもの年齢に応じた遊び方で楽しんでみてください。

 

遊んでみた様子を、ぜひ#takeruide  #VERYこども遊び研究所 のハッシュタグをつけてInstagramにアップしてくださいね!

\教えてくれたのは/

◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、遊びのプログラムの開発、ノウハウの提供、情報発信などに幅広く従事。子どもの表現教育のためのミュージアム設立が目標。2021年1月現在、5歳の娘と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide