夏のマストアイテムであるサングラス。今回は、日常使いできるサングラスの選び方をモデルの田中美保さんに教えてもらいました。
Q.サングラスはバカンス風になりすぎて、ちょっと苦手……。
かけたほうがいいとわかっているんですが、かけ慣れていないからか苦手で……。どういうものを選んだら、日常使いできますか?(東京都在住・鈴木香菜さん)
A.デザインが華奢なものやクリアレンズのものが存在感を薄くする
テンプルが太かったりレンズカラーが濃すぎるとバカンス感が強くなるので、細めのフレーム、レンズカラーはそこまで存在感を主張しないブラウンやクリアなものを選ぶのがおすすめ。とくに最近流行っている、テンプルが細めのものは伊達メガネ感覚で楽しめます。
コーディネート【1】
流行のクリアフレームと薄いレンズカラーが抜け感を演出して柔らかい印象に
まぶしさを大幅にカットしてくれるブラウンのレンズはナチュラルカラーとの相性が◎。アクセはあまりつけずにスッキリとして。
サングラス¥40,700/アイヴァン(アイヴァン 東京ギャラリー) トップス¥5,390/ビーミング by ビームス(ビーミング ライフストア by ビームス アーバンドック ららぽーと豊洲 店) イヤカフ¥1,980/ゴールディ
【着こなしPOINT】フレームが優しい色味でキュートに
細い柄とクリアフレームが抜け感を演出するため、夏のファッションとの相性抜群。やや丸みのあるウェリントン型のフレームは小顔効果も。
コーディネート【2】
サングラスが苦手な人は目を保護できるクリアレンズで伊達メガネ風に
メタルフレームは主張が少ないので、どんなファッションとも合います。サングラスがアクセントになるのでナチュラルメークでOK。
クリアレンズサングラス¥8,800/ゾフ(ゾフ カスタマーサポート)シャツ¥6,996/フリークスストア(フリークスストア渋谷)キャミソール (スタイリスト私物)リング(3つセ ット)¥1,980/GOLDY
【着こなしPOINT】フレームは細めでキレイめを狙う
クリアレンズなのでサングラス特有の強い圧は全く感じられない! シンプルなボストン型は、キレイめコーデを引き立ててくれます。
●Interview
必ず試着することが大事!流行より自分に合ったものを
紫外線が強くなる夏に欠かせないアイテムがサングラス。ただ、街でかけるのに躊躇してしまう人も。
「私も恥ずかしいと感じてしまうタイプ。買い物のときにかけていると『何カッコつけているの?』と思われているような気がして(笑)。でも近頃は日差しも強いので目を守るためにもかけたほうがいい。最近では、フレームが華奢なものやレンズがクリアなものがあったりと、そこまで主張しないものばかり。デビューしてもいいと思います」
ひと言にサングラスと言っても、レンズカラーだけで印象はがらりと変わります。
「定番の黒だとクールだけど重い感じで、ブルーはカジュアルな印象に。ただサングラスを普段使いしたい人は、最初は薄めのレンズカラーがいいと思います。ブラウンやペールグレーなどおすすめですし、最近は360度紫外線をカットできるクリアレンズもあるので、買う際はぜひお店に行くなり調べるなりしたほうがいい。今年の夏もマスクが必須なので、クリアなものの方が使いやすい気もします」
またフレームの形や色もサングラス選びの大事なポイント。最近は、逆台形の丸みのあるウェリントン型がどんなファッションにも合うと流行中です。
「形はウェリントンやボストンなど定番が使いやすいと思います。あと今年っぽいのは、クリアフレームやずっと流行中の細めのフレームですね。どちらも主張しすぎないのでおすすめです。ただ、流行のものを買うのもいいけど、やっぱり自分の顔の形に合ったもののほうが絶対いいし、長い間使うはず。実際に私も、お気に入りのものをずっと使っているので……。流行のものはコスパ重視で、長年使う自分に合ったものはコスパを気にせず購入するのも手だと思います」
加えて、「アイウェアを買うときは必ず試着するべき」と田中さん。
「顔の形や髪型で合う合わないがあります。あと年齢によって、これまで合っていたのに合わなくなったりとか……。それはやっぱりつけてみないとわからない。本当にお気に入りを見つけるまで何度も試着しましょう。やっぱり似合わないものはどんなにいいものでも使わなくなりますから」
メガネはアクセサリーのひとつなので、思いっきり楽しむのがベスト。
「ワンポイントになるし、おしゃれ度が高くなります。夏はつけやすいので、自分に合ったサングラスを見つけて。チャレンジしてください」
たなか・みほ/1983年1月12日生まれ。東京都出身。モデルとして活躍中。「車を運転するときくらいしか使わないので、サングラスは1本しか持っていないんですよ。なかなか日常使いできなくて(笑)。でもノーメークのときにごまかすことができるので実は便利なアイテムなんですよね」
Mart 2021年8月号
田中美保さんの大人女子コーデ塾 vol8より
撮影/鮫島亜希子(nomadica) スタイリング・モデル/田中美保 監修/永田彩子 ヘア・メーク/渡辺真由美(GON.) 取材・文/玉置晴子 編集/菊池由希子 WEB構成/長南真理恵