科学の不思議を感じながら、楽しくお菓子をつくることができる「魔法のおやつ」。今回は太田さちかさんに、大人もワクワクするレシピの数々を教えてもらいました。誌面ではどんなスイーツをつくってどう楽しんでいるのか、ご紹介します!
リトマス試験紙の原理で目にも楽しい色変スイーツ
かけるシロップによって全く違う色になる「カラフルかき氷」
紫いもにはリトマス試験紙と同じ働きをする、アントシアニンという色素が含まれています。レモン果汁は酸性なので混ざるとピンクに、重曹水はアルカリ性なので混ざると青に! 重曹水で味に変化はないですが、甘くしたいならアルカリ性の練乳を使うのもおすすめです!
空気の力で断熱できる!
熱を遮るからアイスが溶けない!「ベイクドアラスカ」
メレンゲは卵白に含まれるたんぱく質が、空気を抱え込んで形を維持したもの。空気を多く含むため、ダウンジャケットのように断熱性があり、オーブンの中でも熱を通しません。そのため表面はアツアツなのに、内側のアイスは溶けずに冷たいという不思議な仕上がりに。
固める材料の違いを生かしたぷるぷるスイーツ三変化
動物性コラーゲンを抽出したゼラチンは、食感がやわらかく20℃まで冷やさないと固まりません。アガーは室温で固まり、透明感があります。つるんとしていて型から外しやすいのも特徴。同じく室温で固まる寒天は、歯ごたえがあるくらい硬い仕上がりに。
やわらかくてくちどけがいい! ゼラチンを使った「お空ゼリー」
つるんと透明に固まる! アガーを使った「しゅわしゅわゼリー」
歯ごたえのある食感に! 寒天を使った「硬め派プリン」
Mart9月号では、詳しいレシピもご紹介! 大人はもちろん、親子でつくるのも楽しめるものばかりなので、ぜひチェックしてみてください!
撮影/北川鉄雄 取材・文/酒井明子 編集/倉澤真由美
Mart2021年9月号 この夏、大人も自由研究しよう おうち時間が盛り上がる! 太田さちかさんの「魔法のおやつ」 より