生のままでも食べられる! 意外な春巻きの皮の食べ方アレンジ

春巻きの皮は、焼いたり揚げたりせずに生のまま食べられるって知っていましたか? じつはそのまま食べても美味しい「春巻きの皮アレンジ」を、実際に家庭で食べているMart読者の佐藤さんに教えてもらいました。

一度焼いてあるから生でも食べられる「春巻きの皮」


「春巻きは正直、具材をつくって、巻いて、揚げて……という手順が面倒で、家でつくる機会ってあんまりないんです。でも、料理上手な友達から『春巻きの皮って生でも食べられるよ』と聞き、いろんなアレンジで食べてみたら手軽で美味しいしメニューの幅が広がりました」
春巻きの皮は、小麦粉や水、塩などを混ぜて薄く伸ばした後、じつは一度焼いてあるのでそのままでも食べられるんです。では早速、簡単アレンジレシピを紹介します。

【アレンジ1】北京ダック風


佐藤家でよくつくるのが、北京ダック風。おうち時間が増えてからつくるようになり、今では家族みんな大好きな定番メニューになったのだとか。
春巻きの皮は、食べやすい大きさ(1/4)にカット。あとは、鶏もも肉(またはむね肉)をゆでてスライスしたもの、千切りのきゅうり、白髪ねぎを用意して春巻きの皮で巻き、甜麺醤、しょうゆ、味噌を混ぜたタレで食べるだけ。さらに手軽にするなら、鶏肉はサラダチキンに、味噌だれは田楽味噌など市販のもので代用するのがおすすめ。
「味噌だれで味つけするから、鶏肉の味つけは塩程度で十分。春巻きの皮は生だと噛み応えがあって、けっこう満腹感が得られるのもポイント。各自セルフで仕上げるのでラクなのにイベントっぽくなって盛り上がります。外食しにくい今、おうちで北京ダックが楽しめるのはいいですよね」

【アレンジ2】生春巻き風


生春巻きの皮は、いったんぬるま湯や水で戻す必要があり手間がかかるので、春巻きの皮で代用すると時短料理に。
「具材は生春巻きと同じで、レタスや細切り野菜、サーモンや海老、春雨など。トルティーヤ風にしてスライスチーズやハムなど巻いてもいいですね」

【アレンジ3】クレープ風


春巻きの皮は水で濡らしてレンチンするとモチモチするので、クレープの皮として使うこともできます。「焼かずにクレープ風の皮ができるので、子どももつくれます。卵や牛乳を使わないためローカロリーなのがうれしいですよね。チョコバナナみたいなスイーツ系のクレープはもちろん、生地が甘くないからツナマヨとレタスなど巻いておかず系クレープにして朝食に出すのもおすすめです」

クレープの皮はレンチン20秒!


後で春巻きの皮をはがしやすいように耐熱皿にピンと張るようにラップを敷き、流水でさっと濡らした春巻きの皮を置いて600Wの電子レンジで20秒加熱するだけ。1枚だと薄くてどうしても破れてしまう……という方は、2枚重ねたまま濡らして600Wの電子レンジで30秒加熱すると、もっちり感の増した皮に仕上がります。

生でも、レンチンだけでも食べられる春巻きの皮。揚げ物しないからあまり買わないという方も、料理のレパートリーが広がるのでぜひ「生食」試してみてはいかがですか?

撮影/山下忠之  取材・文/富田夏子