【オシャレな人の急須選び】人気の器ショップオーナー・のりまいさんの愛用品

在宅ワークの合間や子育て中の一息。毎日が慌ただしくゆっくり時間は取れないけれど、おいしいお茶と道具があれば、そのたった数分が豊かになる。今回は、急須に注目。人気の器ショップ「sui.」のオーナー・のりまいさんに、愛用の急須について伺いました。


のりまいさん
器やお菓子のレシピ、リノベーション賃貸の自宅などを各SNSで発信。ほどよく丁寧で合理的な心地いい暮らしと向き合う。作家ものの器や暮らしの道具を扱うウェブショップ「sui.」店主。@_norimai_

和洋ジャンル分けをせずに
楽しめる急須があれば

「食卓が華やぐ急須やポットが昔から好きで、様々な大きさや形を揃えてきました。中でも「日ノ出化学製作所」の耐熱ガラスポットに出合ってからは、ガラス製の魅力を実感。温冷問わずに注げて年中使えること、合わせる器のテイストを選ばないこと、水滴や湯気、茶葉の景色にワクワクすること、たっぷり入るのでおもてなしにも活躍すること。一見繊細ですが、何役も担ってくれる頼もしい存在です。私はつい中国茶用、コーヒー用と用途を分けて買う理由を作ってしまいますが(笑)、いわゆる急須然とした形でないポットなら和洋ジャンル分けをせずに楽しめる良さがある。そんな急須が一つ、手元にあると良いと思います」(のりまいさん)

◉日ノ出化学製作所
ガラスの透明度が高いうえ、直火もOKという機能性も備えたポット。真鍮の持ち手は、雑貨店「縷縷」の別注。製菓を学んでいたこともあるのりまいさんは、仕事の合間にクッキーやタルトを焼き、お茶を飲む時間が至福なのだそう。今日は中国茶とクッキーを。コンポート皿は「co+fe」、白いカップは青木郁美さんのもの。

 

《のりまいさんの急須コレクション》

1: 境 道一さん・作
2: 高田志保さん・作
3: 大江憲一さん・作
4: 遠藤 岳さん・作
5: 桑原典子さん・作

1. 最近はまっている中国茶。合わせる茶器を選ばないマットな質感に惹かれて。2.貫入(ひび模様)が美しい。一人でお茶を飲む時にぴったりの大きさ。3. 細かなしのぎ模様と蓋の小鳥が繊細で丁寧な手仕事を感じます。4.ミニマルで直線的な佇まいにうっとり。5. 滑らかな質感、やさしい色味に加え、注ぎ口のキレも素晴らしく使い勝手が抜群。

 

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撮影/砂原 文 スタイリング/つがねゆきこ(後半分) 取材・文/藤井そのこ 編集/太田彩子
*VERY2021年10月号「おしゃれな急須、持っていますか?」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。