スープジャーで薬膳メニューにトライしてみましょう! 薬膳料理研究家余慶尚美さん考案の、体の内側から温めてくれる食材を使った〝サムゲタン風〞のレシピをご紹介します。
「サムゲタン風」レシピ
もち米がとろ〜り食感。女性に人気の韓国料理を再現
もち米を浸水しておく必要がありますが、調理自体は簡単。食欲がないときにも食べやすいメニューです。すぐに食べたいときは、もち米をミルで挽くと短時間で軟らかくなります。
ステンレスフードコンテナ・ホワイト 380ml ¥ 2,640(イエロースタジオ)ステンレス製先割れスプーン・レッド ¥1,320(いろさじ)
【材料】(1人分)
鶏もも肉……80~100g
長ねぎ(3㎝程度)……2切れ
栗……2粒(生、または市販の天津甘栗)
くるみ……3個
にんにく……(小)1片
しょうが……5g
もち米……100㎖
油……大さじ1
水……200㎖
酒……小さじ2
鶏がらスープの素(顆粒)……小さじ1
薬膳での熱性&温性食材はコレ
くるみ、栗、にんにくは内側から体を温めます。栗は甘栗や真空パックのものを利用してもOK。同じく体を温める鶏肉、長ねぎ、もち米と組み合わせることで体にやさしい一品に。
【つくり方】
1.もち米は前日の夜からたっぷりの水(分量外)に浸しておく。朝、ざるに上げて水をしっかりと切る。
2.鍋に油を入れ、潰したにんにく、スライスしたしょうが、長ねぎを入れて火にかけ、油が全体に回ったらひと口大に切った鶏肉、栗、くるみを入れて炒める。
3.鶏肉の色が変わったら、①のもち米を加えて全体を混ぜ、水を加えてひと煮立ちさせる。
4.酒、鶏がらスープの素を加え約3分煮込む。スープジャーに入れて2時間以上おくと、もち米が軟らかくなる。
レシピを教えてくれた 薬膳料理研究家余慶尚美さん
©Shohei Yokoyama(t.cube)
《プロフィール》
美巡家、ヘアケアリスト(毛髪診断士)、和漢美容家。リンパドレナジストと国際薬膳師の資格を持ち、韓国料理をベースにした手軽につくれる薬膳料理を提案。主な著書に『髪トレ』(主婦の友社)がある。
押さえておきたいのは体を温める食材
「薬膳は奥が深く、難しい印象ですが、ここでは『五行』に注目します。『五行』は『寒』『涼』『平』『温』『熱』という5つの性質のこと。食材には、体を冷やしたり、温めたりする作用があるという考えです。これからの季節に意識したいのが『温』と『熱』。つまり、体を温めてくれる食材。温かいものを食べるだけでなく、食材を選ぶことで体の内側からも温めます」(余慶さん)
Mart2022年 1月号 簡単!満腹!あったかい♡ 「スープジャー弁当」が恋しい季節です より
撮影/楠 聖子 取材・文・コーディネート/岡部礼子 編集/高田愛子 構成/上原奈緒