ライター小仲の大人の修学旅行 in ARITA 〜DAY1〜|STORY

世田谷で大人気の美と健康を作り出す韓国料理教室「ポンデミキッチン」。主宰する、美健韓国料理研究家で伝統発酵醸師の佐久間えみ子先生は、昨年のSTORY3月号の「韓ドラFOODの作り方」で韓国ドラマに登場する韓国料理を再現するレシピを紹介し話題となりました。
ポンデミキッチンのレッスンで美味しい料理にさら華を添えているのがアリタポーセリンラボの美しくモダンな器たち。有田焼の伝統を守りつつも、そこに七代目弥左ヱ門(松本哲)氏が現代的な感性を注いで生み出した、その美しい器と韓国料理の融合がまた見事なのです。実は有田の歴史と韓国には深いつながりがあるのですがそのお話は、後ほど。

東京では伊勢丹新宿店でのみで取り扱いのあるアリタポーセリンラボ。生徒達の欲しいという声に応えるべく、「それならば有田にみんなで行こう!」と壮大な計画を企てたえみ子先生。せっかく行くならばと、ポンデミキッチンにしかできない特別感が味わえる内容をたっぷり盛り込んだ、その名も「大人の修学旅行」を決行。コロナ禍で一度は流れましたが、満を持して11月上旬に開催しました。
ポンデミキッチンに通う私も、初めて子どもと離れて、大人だけの時間を楽しむ旅行に参加しました。これはものすごく気分があがります(笑)
参加者21名、ほぼ、初めましての方々と、1泊2日濃厚な時間を過ごす旅のスタートです。

1日目、長崎空港に集合し、チャーターしたバスに乗って「ギャラリー有田」へ。壁面に有田焼のコーヒーカップが2000客並ぶその光景は圧巻です!器に囲まれながら有田名物「呉豆腐」が添えられたチーズたっぷりの伊万里牛焼きカレーに舌鼓。食後のコーヒーは店内に並ぶカップから自分の好きなカップを選べるのも楽しみのひとつです。

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その後、アリタポーセリンラボの窯元見学に。一般公開していない工場をポンデミキッチンのために解放。実際に職人の方々が作業をしている工程を松本氏の説明を受けながら見学しました。今回、特別に絵付け体験までさせていただきました。器に絵を描くのは技量もセンスも問われますが、アリタポーセリンラボで実際に使用している絵柄を転写するため、絵を描く技術は不要。それぞれ、思い思いの絵柄を選び、器へと転写します。絵柄を切って、水につけ、器に貼るという作業ですが、いざやってみると、なかなか難しい。器の大きさ、絵柄のサイズを考え、全体のバランスを見ながら転写しますが、シワになったり重なったり。やはり素人っぽさが隠しきれない仕上がりではありますが、この世に一つの自分のアリタポーセリンラボができたことに皆、ご満悦。

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その後、アリタポーセリンラボの旗艦店を下見。大人の修学旅行の目的でもあるアリタポーセリンラボの器を購入するにあたって、アウトレット商品を特別価格に設定してくれているのです。この日はどんな器があるかをチェックしながら、何を買うか、自分の持っている器や食器棚を思い浮かべ、どんなお料理に使うかを考えながらあれこれと見て回り、本日の旅程終了。

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宿泊するのは日本三大美肌の湯の一つ、嬉野温泉にある「和多屋別荘」。清潔感のある旅館で露天風呂が付いている部屋もあります。露天風呂に行くまでに迷うほど広々とした旅館で開放的。
1階のモダンなショップにはアロマオイルやお香がありリラックスできる空気が漂っていました。

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お風呂に入った後、日本食「利休」の個室で美味しい食事を楽しみ、二次会へ。会場が旅館と別棟にあるレストラン「SHINZO」なのですが、この建物もまた、何ともモダンでスタイリッシュ。

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年齢も職業や環境も違う、お昼に初めて長崎空港で顔を合わせた参加者ですが、美味しいもの、美しいもの、楽しいことが好きという共通点で、たった1日一緒に過ごしただけで、あっという間に距離が縮まります。そしてまだまだ話し足りずにお部屋でも引き続き盛り上がりながら、1日目が終わりました。
「大人の修学旅行DAY2」につづく…。

取材・撮影/小仲志帆

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