元自衛隊のメンタル教官に聞いた「メンタル強くなりたい!」の言葉がNGな理由とは

辛くても我慢して頑張るだけが困難を乗り越える方法ではありません。ストレスを華麗にスルーしながら、挫折を経験値に変えて、しなやかに令和の時代を生きていく心の強さが「レジリエンス」。ポキンと折れない柔軟な大人の心=レジリエンスについてご紹介します。

どうして「心が折れる」のか?元自衛隊メンタル教官が解説!

「心が折れそう」という言葉、よく使っていると思いますが、そもそもどうして心は折れてしまうのでしょうか?「私は大丈夫!」と頑張る人こそ実は心が折れやすいという傾向も。ぜひ一度セルフチェックを。

「メンタル強くなりたい!」と思

「メンタル強くなりたい!」と思っている時点で心が弱っています
「メンタルを強くしたい」という言葉は、すでにギリギリまで我慢している、プチうつの状態の人がよく言うセリフです。自分はメンタルが弱いから今、辛いのだと思っている人が多いのですが、それは間違い。疲労がたまり、心身ともにエネルギーが低下しているから自分が生きている社会を手ごわく感じているのです。本来ならそこから逃げるべき状況なのに必死に我慢してその状態に耐えていると、ある日限界がきて心が折れてしまうのです。

答えてくれたのは...

下園壮太さん 陸上自衛隊初の心

下園壮太さん
陸上自衛隊初の心理幹部として自衛隊員のメンタルヘルス教育、カウンセリングを担当。退官後は心理カウンセラーとして講演や研修を行いメディアでも活躍。最新刊『とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか?』も好評。

イラスト/松元まり子 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc