古代より人は、幸運を願い“クリスタル”をお守りにし、神そのものとして崇めてきました。古今東西を問わず、不変なものとして開運のシンボルでもある“クリスタル”の魅力やSTORY web新連載「ジェムクリスタル占い.」について、ケン先生にお話を伺いました。

1月後半のあなたの運勢はこちら

古代より信じられてきたクリスタルの力

クリスタルとの出合いは、小学校3年生のとき、本で目にした幻想的なラピスラズリ。
以来、わたしにとってクリスタルは切り離せない存在です。
人とクリスタルの歴史は古く、ツタンカーメン王の黄金マスクにラピスラズリが使われていたのはご存じの方もいらっしゃるはず。古代エジプトではラピスラズリが天空と冥界の神オシリスの石とされ、死者の魂を守る力があると信じられていた、ともいわれています。何千年も前から王侯貴族は、永遠に続く権威の象徴として、魔除けや試練を回避するパワー、開運を信じ、利用しました。

クリスタルはその人を映しだす鏡

「ジェムクリスタル占い.」でクリスタルを通してみているものは、過去・現在・未来。
悩んでいることを思い浮かべながらクリスタルを選べば、その人の心理がクリスタルを通してあらわれます。
クリスタルの色は、その人に眠っているポテンシャル。クリスタルはその人の縮図であり、隠れた魅力をそのまま映しだします。クリスタルは、もう1人のわたしに出会っている。そんな感覚を想起させる存在です。

STORY webで連載中の「ジェムクリスタル占い.」は、クリスタルと数秘をかけあわせたもの。古今東西の占術のなかからこれは当たると実感したものを、カバラ数秘をベースにオリジナルでブレンドしました。
月々の運勢では、分かりやすく1～９、11、22、33の12通りを採用してますが、個人セッションでは、より深く詳細な質や開運ポイントなどを伝えています。

クリスタルは自分自身を守るための必須アイテム

クリスタルは、常に携帯しています。
指輪入れに入れたり、そのまま持ち歩いたり。リングとして身につけることもあります。
クリスタルは安いものではないので、手に入らなければ写真を撮って携帯の待ち受け画面にしてもOKです。
「ジェムクリスタル占い.」のナンバーを参考に、相性のいいクリスタルをみつけてください。

「最近ようやく相手が喜んでくださることで、喜びを感じるように」

幼いころから何となくはみえていましたが、圧倒的な神秘体験をして明確にみえるようになりました。
みえるものは、前世、過去世、オーラ、いまのエネルギーの流れ、その方の星のルーツ、死んだ方との接触など、ありとあらゆるもの。

仕事をはじめた当初は、みえることが自分のプライドでした。
「わたしはこんなにみえるのよ、すごいでしょ？」と。
でも、OCD(強迫性障害)に加えて、心のバランスを崩す経験をしてからは、相手が喜んでくださることで喜びを感じるようになりました。最近、ようやくです…。
この経験や病は抱きしめながら生きていかなければいけないこと。心のバランスを崩したからこそ、来てくださる方の悩みも理解し、心に寄り添い穏やかにして差しあげられることが、わたしの強みだと思っています。

セッションは1日3回が限界

セッションにはパワーが必要なので、ある程度休憩が担保されていないと難しい。
実際、わたし自身もクリスタルに肉体的にも精神的にも癒やされています。
それでもセッションは、言うなれば、その人にダイブするようなもの。相手と同化してしまって、わたしなのか相手なのか分からなくなるときもあります。

わたし自身が、いわばクリスタル。 わたしを介して皆さまに幸せになってもらいたい、と心の底から思っています。

もし、わたしに使命があるならば、みえない世界を伝えながらこの世界で生きていくこと。
答えを持っているのは、わたしではない。
わたしという媒体、クリスタルを利用して幸せになってもらいたい。それがわたしの願いです。

時間をかけて築いてきた、人とクリスタルの絆

古代より人々は、不変なもの、安心できるものを求めてきました。時代の空気が暗くなるとクリスタルが流行るのも不思議なことで、コロナ禍では、クリスタルジュエリーやお守り的ジュエリーが人気だそうです。
“クリスタル”は、いつの時代にあっても、人々の心を揺り動かし、魅了してきました。もちろん、その神秘的な美しさでも。それは、どんなことがあってもそこに存在し、見守り、常に寄り添う同伴者として、友として、時には神として。人がクリスタルを捉え、心の拠り所としたから。
その憧憬や親しさは、きっとこれからも変わらないと思います。

撮影／照井康平　取材／萩原雅子