2022年01月22日 11:00
/ 最終更新日 : 2022年01月22日 11:00
CLASSY.
スタイリストさんに聞いた「残念なコーデ」アラサー女子のNG例9つ
「このトップスなら前だけINではなく、全部INする方がスタイルよく見えるのに…」「コーディネートはこんなに可愛いのに、靴下だけが惜しい!」日々オシャレと向き合うスタイリストさんが街で見かけた“どこか惜しいコーデ”。思わずツッコミたくなってしまった実際のNG例をもとに、1カ所変えるだけでコーディネートに差がつく改善テクをご紹介します。
ここが惜しい!「メンズ服のサイズが大きすぎる」
改善案:首回り、お腹周りのバランス感を意識
【BEFORE】
たっぷり余った布がだらしなさを強調
華奢見えを狙ってメンズトップスに挑戦したものの、サイズが大きすぎてかえってだらしない印象に。お腹周りに残った布は体を一回り大きく見せるし、頑張ってまくり上げた袖もダブダブともたついてしまいます。(着用サイズ:XXL)
トップス【メンズXXLサイズ】¥1,990(UNIQLO) Tシャツ¥2,970(ヘインズ/ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター)スカート¥19,800(ストラ)コート¥63,800(ルーニィ)イヤリング¥31,900(ココシュニック)バッグ¥45,100(ヴァジック/ヴァジック ジャパン)ブーツ¥25,300(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)
【AFTER】
メンズ服はいつものサイズの2つ上が基本
BEFOREで着用したメンズのXXLから、XLにサイズダウン。肩の落ち感も自然にハマるので、ゆるっとしたシルエットは残したままバランスよくコンパクトに着られます。スタイリスト・近藤さんもレディースサイズはMですが、メンズ服のときはXLサイズを愛用しているそう。(着用サイズ:XL)
トップス【メンズXLサイズ】¥1,990(UNIQLO) Tシャツ¥2,970(ヘインズ/ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター)スカート¥19,800(ストラ)コート¥63,800(ルーニィ)イヤリング¥31,900(ココシュニック)バッグ¥45,100(ヴァジック/ヴァジック ジャパン)ブーツ¥25,300(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)
ここが惜しい!「トップスのIN&OUTが間違っている」
改善案:潔くトップスを全部INしてすっきり見せる
【BEFORE】
ゆる×ゆるのシルエットがアンバランス
トップスをOUTするコーデは、今っぽいうえにお腹が目立たないので、大人女子に人気の着こなしです。でも、「裾にスリットが入っているから…」と、ワイドパンツの上にボーダーTをOUTで着てしまうと、シルエットに変化がなく寸胴な印象に。似合う人が限定される「ゆる×ゆる」のシルエットは、部屋着っぽく見えがちなので、要注意!
【AFTER】
腰位置が上がり、シルエットにメリハリがプラス
トップスをINせずに着用していたBEFOREから、全部INする着こなしに変更。“前だけIN”させる方法もありますが、ゆるめのワイドパンツなら、思い切って全部入れた方がだらしなく見えず、好バランスです。
トップス¥14,300(ルミノア/ゲストリスト)パンツ¥34,100(Theory/リンク・セオリー・ジャパン)コート¥61,600(ルーニィ)イヤリング¥17,600(ete)バッグ¥9,680(マニプリ)ブーツ¥18,700(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)
ここが惜しい!「ニュアンスカラーのワントーンコーデが野暮ったい」
改善案:濃淡や素材感の異なるアイテムを組み合わせる
【BEFORE】
ボヤけてパッとしないくすみカラーのワントーン
「ニュアンスカラー×ワントーンコーデ」という旬のスタイルなのに、どこかどんよりして見える…。その原因は、くすみカラー同士の配色。さらに、上下ともに柔らかい素材を合わせることにより、コーデがぼやけた印象に。くすみカラーを使うなら上下のどちらかに限定して、もう一方は濃淡や素材の異なるアイテムを持ってくると、オシャレにまとまります。
リブタートル¥12,100(CAST;/SANYO SHOKAI カスタマーサポート)スウェット¥13,200(SOÉJU/SOÉJU オンラインストアカスタマーサポート)スカート¥1,990(GU) カチューシャ¥880(アネモネ/サンポークリエイト)ピアス¥88,000(ヴァンドーム青山/ヴァンドーム青山 プルミエール 伊勢丹新宿店)バッグ¥47,300(A VACATION/アマン)スニーカー¥6,380(コンバース/コンバースインフォメーションセンター)
【AFTER】
今っぽいブルーデニムなら楽ちん&洒落感もUP
ライトブルーのデニムにボトムスを変更。スウェット×デニムの無難なカジュアルコーデも、表情の異なるブルー配色でまとめれば、こなれた雰囲気に変わります。ブルーデニムはセンタープレス&切りっぱなしのデザインで、抜け感もバッチリ。濃淡のついたコンバースと合わせて、大人らしいカジュアルに仕上げます。
リブタートル¥12,100(CAST;/SANYO SHOKAI カスタマーサポート)スウェット¥13,200(SOÉJU/SOÉJU オンラインストアカスタマーサポート)デニム¥17,000(ノーク)カチューシャ¥880(アネモネ/サンポークリエイト)ピアス¥88,000(ヴァンドーム青山/ヴァンドーム青山 プルミエール 伊勢丹新宿店)バッグ¥47,300(A VACATION/アマン)スニーカー¥6,380(コンバース/コンバースインフォメーションセンター)
ここが惜しい!「スニーカーに合わせるデニムを間違っている」
改善案:足首くらいの丈感の「切りっぱなしデニム」を採用
【BEFORE】
未アップデートのブルーデニムにスニーカーは田舎っぽい
丈が余り、少しダボっとしたストレートデニムにスニーカーを合わせると、抜け感がゼロで、どこかおじさんっぽい印象になりがち。カジュアルど真ん中のコーデだからこそ、スニーカーが新鮮に見えるデニム選びが必要です。
ニット¥46,200(スローン)デニム(スタイリスト私物)コート¥66,000(ラブレス/SANYO SHOKAI カスタマーサポート)ピアス各¥17,600(e.m./e.m.PRESS ROOM)リング¥14,300(ココシュニック)バッグ¥26,400(SHIME/ヤマニ)スニーカー¥30,800(ニューバランス/ニューバランス ジャパン お客様相談室)
【AFTER】
デニムのディテールに頼れば簡単にこなれる
サマ見え間違いなしの今っぽいブルーデニムに変更。カットオフの裾、絶妙なアイスブルー、さりげないフレアシルエットなど、デニムのディテールをうまく利用して、スニーカーコーデを更新します。サイズ感は極端に密着したりダボつくものではなく、ほどよくフィットするくらいが理想。
ニット¥46,200(スローン)デニム¥26,400(レッド カード トーキョー/ゲストリスト)コート¥66,000(ラブレス/SANYO SHOKAI カスタマーサポート)ピアス各¥17,600(e.m./e.m.PRESS ROOM)リング¥14,300(ココシュニック)バッグ¥26,400(SHIME/ヤマニ)スニーカー¥30,800(ニューバランス/ニューバランス ジャパン お客様相談室)
ここが惜しい!「ロングコート×ロングスカートが重たい」
改善案:「ボトムスに合わせて、コートの丈を見直す」
【BEFORE】
上から下まで“ゆるゆる”のシルエットで抜け感がゼロ
黒のロングコートにダークブラウンのレザースカートを合わせると、全体が重たくなり、のっぺりとした印象に。重心が下に集まることでスタイルが悪く見えてしまいます。コートの裾からスカートがはみ出ているのも、アンバランスに見える原因。
ロンT¥10,500(スローン)ニット¥20,900(ルーニィ)スカート¥12,100(RANDEBOO)リング¥14,300(ココシュニック)ピアス¥85,800(ヴァンドーム青山/ヴァンドーム青山 プルミエール 伊勢丹新宿店)ブーツ¥33,000(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)コート(スタッフ私物)
【AFTER】
ショート丈のアウターで目線を上に
アウターを、トップスと同じくらいのショート丈に変更。目線が自然と上に移るので、旬の「ロングスカート×ロングブーツ」スタイルもバランスよく着られます。パッと華やぐオレンジのアウターは、ダークトーンに落ち着きがちな冬のコーデを一新してくれて、使い勝手抜群です。
ロンT¥10,500(スローン)ニット¥20,900コート¥42,900(ともにルーニィ)スカート¥12,100(RANDEBOO)リング[右手]¥14,300(ココシュニック)リング[左手](スタッフ私物)ピアス¥85,800(ヴァンドーム青山/ヴァンドーム青山 プルミエール 伊勢丹新宿店)バッグ¥14,300ブーツ¥33,000(ともにダイアナ/ダイアナ 銀座本店)
ここが惜しい!「カーディガンの着こなしが古い」
改善案:適度にボタンを開けるだけで、洗練度がアップ
【BEFORE】
ボタンを全部閉めると、窮屈で真面目すぎる
ハイゲージでオンオフ問わず使える、キレイめカーディガン。トップス使いをしようとボタンを全部留めると、かっちり感が強すぎて、ひと昔前のスタイルに。
カーディガン¥28,600(スローン)Tシャツ¥2,970(ヘインズ/ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター)デニム¥20,900(レッドカード トウキョー/ゲストリスト)イヤカフ¥9,900リング[左手人差し指]¥49,500リング[右手人差し指]¥11,000(すべてARTIDAOUD/THE ANOTHER MUSEUM)リング[左手薬指](スタッフ私物)ソックス¥1,100(タビオ/Tabio)シューズ¥27,500(スペルタ/フラッパーズ)
【AFTER】
抜け感が加わり、こなれた着こなしに早変わり
首周りのボタンを上から2つ、裾のボタンをひとつ開けるだけで、グッと印象が激変!抜け感抜群のシルエットが、オシャレ見えの決め手です。
カーディガン¥28,600(スローン)Tシャツ¥2,970(ヘインズ/ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター)デニム¥20,900(レッドカード トウキョー/ゲストリスト)コート¥52,000(ルーニィ)イヤカフ¥9,900(ARTIDAOUD/THE ANOTHER MUSEUM)バッグ¥31,900(オルセット/オルサ)ソックス¥1,100(タビオ/Tabio)シューズ¥27,500(スペルタ/フラッパーズ)
ここが惜しい!「スリットパンツの足元が寒そう」
改善案:バランスに困ったら、潔く肌が隠れるブーツが正解
【BEFORE】
足の甲が見えるパンプスは、冬だと心許ない
抜け感が出るボトムスとして重宝されるスリット入りパンツですが、肌が見えるぶん足元に何を合わせるかが悩みどころ。季節感も意識しつつ、バランスよく見える靴に見直しが必要です。
パンツ¥12,960(TITE in the store/ジオン商事)ブラウス¥7,700(ミラ オーウェン/ミラ オーウェン ルミネ新宿2店)コート¥49,500(ランバン オン ブルー/レリアン)リング(スタッフ私物)イヤリング¥9,350(ヴァンドーム ブティック/ヴァンドーム ブティック 銀座三越店)パンプス¥15,950(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)
【AFTER】
スリットの深さに合った靴選びが重要
スリットから肌を見せない、ショートブーツに靴を変更。肌を隠せるものならミドル丈&ロング丈でもOKです。靴下選びに迷うこともなく、今っぽく防寒できます。落ち着いたトーンのピンクパンツに、カーキの差し色が好相性。
パンツ¥12,960(TITE in the store/ジオン商事)ブラウス¥7,700(ミラ オーウェン/ミラ オーウェン ルミネ新宿2店)コート¥49,500(ランバン オン ブルー/レリアン)イヤリング¥9,350(ヴァンドーム ブティック/ヴァンドーム ブティック 銀座三越店)バッグ¥15,400ブーツ¥29,700(ともにダイアナ/ダイアナ 銀座本店)
ここが惜しい!「スカートと靴下がアンバランス」
改善案:ほどよく長めの靴下をクシュッっとさせるのが◎
【BEFORE】
靴下が短すぎると寒そう&幼く見える
ミモレ丈のフレアスカートに合わせる靴下は、肌見せの割合が重要です。短めの靴下を合わせると、寒々しく見えるだけではなく、学生のような幼い印象に。どれだけコーデが完成していても、靴下ひとつで台無しになってしまう危険があるので、要注意です。
タートルニッ炉¥9,700(ミラ オーウェン/ミラ オーウェン ルミネ新宿2店)ジャケット¥107,800(ebure/ebure GINZA SIX 店)スカート¥48,400(フリッカ/フリッカ インターナショナル)イヤカフ¥33,000(ete)リング[左手]¥45,100ネックレス¥39,600(ともにLORO)リング[右手](スタッフ私物)ローファー¥6,900(チャールズ & キース/チャールズ & キース ジャパン)ソックス(スタッフ私物)
【AFTER】
素材や肌になじみやすい色にこだわって
長めの靴下に変更して、肌見せの量を減らします。スポーツ用の靴下っぽく見えないように、分厚すぎないエクリュカラーのものをチョイス。クシュッとさせれば立体感も出て、前後差のあるドラマティックなスカートともバランスが取りやすくなります。
ソックス¥550(靴下屋/Tabio)タートル¥9,700(ミラ オーウェン/ミラ オーウェン ルミネ新宿2店)ジャケット¥107,800(ebure/ebure GINZA SIX 店)スカート¥48,400(フリッカ/フリッカ インターナショナル)イヤカフ¥33,000(ete)リング¥45,100ネックレス¥39,600(ともにLORO)バッグ¥8,900、ローファー¥6,900(チャールズ & キース/チャールズ & キース ジャパン)
ここが惜しい!「レイヤードの白Tがダサい」
改善案:シルエットを左右する“サイズ感”&“リブの太さ”にこだわって
【BEFORE】
丈が長すぎ&首周りも緩めで手抜き感たっぷり
ニットの下に白Tを重ねた定番のレイヤードコーデですが、インナーのサイズが大きすぎると一気にダサ見えの原因に。さらに、場所によってチラ見せの幅が異なるのも、だらしなさを強調してしまいます。つい手を抜いてしまいがちな白Tこそ、コーディネートに差がつく重要なアイテムなのでこだわって。
ニット¥35,200(スローン)デニム¥20,900(レッドカード トーキョー/ゲストリスト)ピアス¥85,800(ヴァンドーム青山/ヴァンドーム青山 プルミエール 伊勢丹新宿店)リング[右手]¥15,400(ete)リング[左手](スタッフ私物)スニーカー¥14,000(バナナ・リパブリック)ロンT(スタッフ私物)
【AFTER】
白Tをコンパクトに着られるサイズに変更。白Tが均等に見えることで、レイヤードがこなれてきちんと感のある着こなしに。シンプルなブルーデニムを合わせたカジュアルコーデも、無駄のないシルエットで女性らしく仕上がります。
ロンT¥10,500ニット¥35,200(ともにスローン)デニム¥20,900(レッドカード トーキョー/ゲストリスト)ピアス¥85,800(ヴァンドーム青山/ヴァンドーム青山 プルミエール 伊勢丹新宿店)リング[右手]¥15,400(ete)リング[左手](スタッフ私物)バッグ¥19,800(マニプリ)スニーカー¥14,000(バナナ・リパブリック)
教えてくれたのは…スタイリスト・近藤和貴子さん
Profile スタイリスト・近藤和貴子さん
1991年生まれ。身長164cm。女性誌や広告などと中心に、モデルやタレントのスタイリングを幅広く担当する。カジュアルスタイルをベースにアレンジを効かせるコーディネートはInstagram(@wakikokondo)でもファンが多い。行きつけのショップはCABANやロンハーマンなど。
再編集/CLASSY.ONLINE編集室