先輩ママが教える! 2020年度入学 賢いママのランドセル選び①
今年も全国各地で販売会がスタートし、子どものために必死で情報収集に励むママたちの携帯に上がってくるポップアップ広告はランドセルだらけ!という話も。SNSには展示会に行った様子や、すでに予約を入れた投稿が目立ち始め、まだ決められていない!と焦っているママも多いのではないでしょうか。
とはいえ6年間も使う大事なランドセル。安易に決められないし、見れば見るほど何を基準に決めたらよいか判らなくなってきた……という人も。一部の人気工房系ブランドからはSOLD OUTの足音も聞こえてきてはいますが、今年は予約すれば必ず買える!というブランドや、昨年の傾向をつかんで、人気商品を多く製作しているというところもあるようです。
VERYではすでに「ラン活」経験を持つママたちに、実際に使用しているお子様自身の様子を踏まえたアドバイスをGET。そこからランドセル購入の決め手を4つのポイントに絞りました。これから4回に分けてご紹介していきますのでぜひご参考にしてみてください。
①ランドセル選びは「壊れにくい」が決め手!
6年間使うものだからこそ耐久性や保証を優先したい
自分が子供のころを思い起こすと、高学年になると消耗が目立ち、特に活発な子のランドセルはペシャンコになっていたなんて記憶はありませんか?現在では耐久性もあがり、またランドセルの「6年保証」もほぼ当たり前となりました。雑に扱ってしまうことが予想される活発な子のママも、オシャレや身だしなみに敏感な子のママも、「高学年になったときまで、少しの風合いはあれども、キレイな状態で登校してほしい」と想う母ゴコロを満たしてくれる、手厚い保証や特殊技法が注目の4つのブランドをご紹介します。
【池田屋】
無料保障の範囲はNo.1。壊れた理由を問わない「子ども思い」の保証!
「3姉妹全員、6年保証が手厚くてオーソドックスなデザインが気に入った“池田屋”に。3人とも赤で微妙な色違いです。6年生になった長女のランドセルは今でも全く傷んでおらず、状態も良いので保証も使ったこともないんです!」(6・4・2年生の女の子ママ)
壊れにくい秘訣は、適材適所の素材配置。全商品、牛革と人工皮革をパーツの特徴に合わせているので、強度、軽さ、防水力ともにバツグンです。卒業まで綺麗な形をキープします。
他にも、壊れにくい自社開発のロックを採用したり、袋掛けやランドセル本体部分と肩ベルトをつなぐ背カンなど耐久性が求められる部分にはナイロン樹脂を使用。手荒に使っても壊れにくい工夫が随所に施されています。
それでも壊れてしまった場合は、充実の「子ども思い保証」があるから安心。驚くのは“故意に壊してしまっても無料修理してもらえる”こと。ランドセルの破損は、通学路や学校など親の目の届かないところで起こることがほとんど。はっきりとした故障の理由がわからず諦めた…なんてこともなく、理由を問わず、すべて無料で保証書がなくても修理してもらえるのだとか。
【セイバン】
106kgの圧力でもつぶれないことも実証済みで型崩れしにくい !
「自分が子どもの頃、親が選んだ本革のランドセルが重くて辛くて…お友達のクラリーノの機能的なランドセルが羨ましかった記憶があります。だから息子には、“軽さ、背負いやすさ、機能性”を最優先に。“うっかりさん”の息子には、自動ロック機能も魅力でした。生産量が多く、夏くらいまでゆっくり検討できたのも良かったです」(1年生の男の子ママ)
「だんだんと形が変わってきて、使いにくくなってしまった」なんてことのないよう、見た目だけでなく機能性にも大きく関わる型崩れを予防し、耐久性をとことん追及。
ランドセルを背負ったまま壁にもたれたり、なにかのはずみで踏んでしまったとしても耐えられるプレートを独自開発し構造的に補強。教材の出し入れなどで傷みやすい取り出し口も、変形防止素材を使用しているので、強い力で押しても元通りの形に戻ります。角の部分やカブセと本体を繋ぐ部分は、二重巻きで保護。これなら高学年になってもキレイを保てそうです。
セイバンの代表的な機能の一つである、「天使のはね」は、圧倒的な背負いやすさが魅力です。体にぴったりとフィットして荷重を分散させることで肩への負担は約20%も減少しているのだとか!
子どものけが防止や防犯にも力を入れてくれているところもママにとっては大きな魅力。例えば側面のフックは10kg前後の力で引っ張られると自動的に外れるから、自動車や自転車による引きずられ事故を未然に防ぎます。
約100m先から光って存在を知らせる反射材が前後左右に付いているので、雨の日や暗い夜道も安心。
【羽倉】
コバ塗りとキザミ仕上げで、ひび割れや剥がれを予防
「工房のこだわりが詰まっている感じにまずはパパが目をつけました。調べれば調べるほど、こだわり抜いて作られていたり、伝統的な技術に愛情までも感じ、息子にも一つ一つ説明してみて、本当に気に入って決めました。カラーバリエーションもデザインも豊富で、(羽倉の中で)好きなの選んでいいよ!と言って決めさせました。」(1年生男の子ママ)
明治以降、日本一の鞄産地に発展した兵庫県豊岡市で受け継がれる鞄職人の技が随所にちりばめられ、本物志向のママやパパに支持されている「羽倉の手づくりランドセル」。
特長のひとつが、革の裁断面を職人の手で滑らかに仕上げる「コバ塗り」。人工皮革モデル・はねかるを除く6シリーズで採用されています。「コバ」と呼ばれる革の裁断面を均一に整えた後、丁寧に磨き、塗料やニスを塗り、また磨く。熱処理を挟みながら手間暇かけてその工程を繰り返し、革の風合いを活かしたまま耐久性を高めます。
こうして仕上げたコバは、年月を重ねるごとに艶を増す効果もあるそうです。
工房系では驚きの19色、7シリーズ37バリエーションの色数も人気の理由。
革の風合いを引き立てるため、鋲を無くしたデザインが洗練された印象で、高学年まで使い続けやすいシンプルさも魅力です。
本革の滑らかな質感を、耐久性を高めた素材で手軽に味わえる「耐性牛革スタンダード」。樹脂による色止め加工で、キレイな発色の状態を長く保ちます。(撥水・耐性牛革・1270g前後・A4フラットファイル対応)耐性牛革スタンダード チェリーレッド/キャメル¥55,000(ともに羽倉)
使い続けると革の風合いが変化するエイジング総牛革シリーズも展開。
カブセと本体部分に、それぞれ異なる色と革素材と組み合わせたコンビネーションカラーの個性的なモデルや、英国シューズ伝統のデザイン、「ウィングチップ」をカブセに取り入れたクラシカルな雰囲気のモデルも。スマートで高級感があるのも羽倉ランドセルの特徴。
【購入方法】
関西3か所のショールーム、東京駅直結の期間限定ショップ(6/30まで)、先着順予約制の合同展示会、オンラインストア、お電話での購入が可能。
【鞄工房山本】
サイド上部に天然樹脂の芯材で型崩れを予防
「背負うのは息子なので、“本革でいて軽いこと!”を基準に探しました。かなりの数背負い比べましたが、息子も“これ軽い!”と直感的に言ったのと、ベルト部分が快適だったようで、即決。ステッチや2色の革を使ったモデルも色が上品で、息子も私も気に入っています」(2年生男の子ママ)
二代目が息子のために最高のランドセルを!と始まった鞄工房山本のランドセルづくり。
型崩れの主な原因となる側面の強度を上げるため、改良を重ねて、樹脂の芯材で補強。ゆがみや変形を抑えてくれるから6年間、ほぼ変わらない形が保てるのだとか。
机やロッカーでこすれやすい側面や角は、ヘリを作って直接当たらないように本体を守り、角は9つの細かなひだの「キザミ」で丸みを帯びさせています。牛革、コードバン(馬革)、人工皮革、それぞれの素材に合ったコーティングを施しているので、擦れたり引っかいたりしても深傷になりにくいのも魅力。教科書を収納する内装部分にも、軽くて強度の高い素材を使用し、中も外も6年間良い状態を保てる工夫が詰まっています。
2020年度は今までよりもマチが大きく12cmに拡大!しかも生産数も増えたということで、じっくり選べそうです。
【購入方法】
全国予約制の展示会(順次スケジュールはWEB上で発表)、ショールーム(奈良本店、銀座店、表参道店)、オンラインストアにて購入が可能。