吉岡里帆さん&中村倫也さんに聞いた「お仕事論」!読者の悩みをぶつけてみたら…

映画やドラマ、舞台に引っ張りだこの二人が『ハケンアニメ!』で映画初共演。働く人すべてが胸を熱くする〝お仕事ムービー〟にちなみ、それぞれのお仕事への思いに加え、読者のお悩み相談にも回答!同世代のトップランナーたちからのリアルな言葉をお届けします。

二人の〝お仕事〟観について
Q.この仕事をやってよかった、この仕事が好きと思うのはどんな時?

代えがたい出会いがあって絆が生

代えがたい出会いがあって絆が生まれることが幸せ/吉岡里帆さん
「一つのものに向かっているという明確な目標を共有できて、作り手どうしの絆が生まれるのは毎回、幸せなことだなと思いますし、何ものにも代えがたい出会いがある仕事だと思います。今回の映画もそうですが、この一本が完成するまでに本当に多大なる労力が必要で、それを大勢の人たちで担って、やっと一つの作品ができる。その過程の大変さを共有することで、固いつながりができるのが嬉しいです」

みんなで力を合わせてもの作りをする作業が楽しい/中村倫也さん
「基本的にもの作りをするのが楽しい。みんなで力を合わせて1シーン1カットを作る作業が楽しいんです。役者として言うと、台本を読んでイメージして臨むけれど、現場でそれを超える瞬間がたまにあるんです。人とやるからこそ、そうなるんだろうし、自分の創造力や読解力、表現力など自分しか持ってないものだけじゃつまらないから、それを超えた時は楽しいですね」

Q.仕事で落ち込んだ時は、どうやって気持ちを切り替えていますか?

自分への小さなご褒美で元気にな

自分への小さなご褒美で元気になれます/吉岡里帆さん
「私はわりと立ち直りが早くて、小さなご褒美で復活できるタイプです。たとえばスイーツを食べる、映画やライブを観る、お洋服やアクセサリーを買う、家でダラダラする時間を持つなど、本当にちょっとしたことで元気になれます。大変な仕事が待ち受けてる時は、自分へのご褒美をなんとなく頭の中にイメージしておく。「これが終わったら、あの店の新作のスイーツ食べよ!」とか「あの洋服買おう!」とか、ちょっとした楽しみがあるだけで頑張れます。燃費がいいタイプですね(笑)」

抱え込みすぎないようにどこかで逃げ道も用意しておく/中村倫也さん
「落ち込む原因が自分の準備不足や実力不足だったら次はできるように反省しますが、やるだけやったけどできなかったという時はしょうがないんで、納得して足りていない自分を受け入れる作業が必要ですね。そうじゃない要素が原因だったら、それと向き合ってどうすれば解決できるかを一生懸命考えます。でも限界があるんで、どこかで時とともに忘れていく必要もあるから、そのチャンネルも持っておく。自分で抱え込みすぎないように、逃げ道は用意しているかもしれないです」

吉岡里帆
ʼ93年1月15日生まれ 京都府出身 血液型B型●ʼ17年ドラマ『カルテット』での好演が話題に。最近の主な出演作品はドラマ『レンアイ漫画家』、映画『泣く子はいねぇが』、舞台『ベイジルタウンの女神』『白昼夢』、劇団☆新感線『狐晴明九尾狩』など。映画『ホリックxxxHOLiC』が4月29日(金)、『島守の塔』が今夏公開予定。

中村倫也
ʼ86年12月24日生まれ 東京都出身 血液型A型●ʼ18年NHK連続テレビ小説『半分、青い。』に出演、人気を博す。最近の主な出演作はドラマ『この恋あたためますか』『珈琲いかがでしょう』、映画『水曜日が消えた』『人数の町』『ファーストラブ』『騙し絵の牙』『ウェディング・ハイ』、舞台 劇団☆新感線『狐晴明九尾狩』など。

映画『ハケンアニメ!』 直木賞
©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

映画『ハケンアニメ!』
直木賞受賞作家、辻村深月の小説の映画化。アニメ業界で闘う者たちを描いた、熱血エンタテインメント。世界に誇る日本のアニメーションの現場を舞台に、チャンスをつかんだ新人監督・斎藤瞳を吉岡里帆、崖っぷちの天才監督・王子千晴を中村倫也が演じる。その他の出演/柄本 佑、尾野真千子ほか。監督/吉野耕平 原作/辻村深月『ハケンアニメ!』(マガジンハウス刊)●5月20日(金)公開

インタビューはまだまだ後編へと続きます!

【衣装】<吉岡さん>デニムジャケット¥96,000 パンツ¥367,000ピアス¥110,000(すべてボッテガ・ヴェネタ/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
撮影/花村克彦 ヘアメーク/北原 果〈吉岡さん〉、Emiy〈中村さん〉 スタイリング/圓子槙生〈吉岡さん〉、小林 新〈中村さん〉 取材・文/駿河良美 撮影協力/EASE 再構成/Bravoworks.Inc