【週末観たい映画案内】山﨑賢人×清野菜名のアクションがすごい!前作を観ていなくても楽しめる『キングダム2 遥かなる大地へ』

映画キングダム2のワンシーン

山﨑賢人さん主演、大人気コミックを原作とした実写映画の第二弾が7月15日から全国公開。この記事では原作コミックを読んでない、前作を観ていないという方でも十分楽しめる『キングダム2』ガイドとしてネタバレなしでご紹介いたします!

『キングダム2 遥かなる大地へ』あらすじ紹介

映画キングダム2メインカット

<STORY>

時は紀元前。春秋戦国時代、中華・西方の国「秦」。戦災孤児として育った信(山﨑賢人)は、玉座奪還のため共に戦ってきた若き王・嬴政/エイセイ(吉沢亮)と半年ぶりに再会。その時王宮に、隣国「魏(ぎ)」が国境を越え侵攻を開始したという知らせが突然届く。秦国は魏討伐のため、決戦の地・蛇甘平原(だかんへいげん)に軍を起こす。

歩兵として戦に向かうことになった信は、その道中、同郷の尾平(岡山天音)と尾到(三浦貴大)と再会。戦績もない信は、尾兄弟に加え、残り者の頼りない伍長・澤圭/タクケイ(濱津隆之)と、子どものような風貌に哀しい目をした羌瘣/キョウカイ(清野菜名)と最弱の伍(五人組)を組むことになってしまう。

魏の総大将は、かつての秦の六大将軍に並ぶと噂される軍略に優れた戦の天才・呉慶/ゴケイ(小澤征悦)将軍。かたや秦の総大将は戦と酒に明け暮れる猪突猛進の豪将・麃公/ヒョウコウ(豊川悦司)将軍。信たちが戦場に着く頃には、有利とされる丘を魏軍に占拠され、戦況は最悪。完全に後れを取った秦軍だったが、信が配属された隊を指揮する縛虎申/バクコシン(渋川清彦)は、無謀ともいえる突撃命令を下す。(プレス資料参照)

前作『キングダム』をおさらい

キングダム2場面写真

キングダム2より戦場のシーン

ストーリーを読んで、歴史苦手だし聞き慣れない名前ばっかりでヤバイ……という方、前作を観ていない方、そして前作どうだったけ?と忘れちゃった方もご安心ください。映画冒頭で今までのいきさつをサラッとおさらいしてくれるんです。名前も、漢字は難しいですが耳で聴き、キャストの俳優さんとセットで観れば意外と覚えられるもの。

念のため前回までのストーリーはこちら。
紀元前の春秋戦国時代、中華・西方の国「秦」。戦災孤児として育った信(山﨑賢人)は、王弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・嬴政/エイセイ(吉沢亮)に出会う。「天下の大将軍になる」と一緒に誓いながらも死別した幼馴染の漂/ヒョウ(吉沢亮・二役)とうり二つの国王に力を貸し、鳥を模した蓑(みの)を身にまとった河了貂/カリョウテン(橋本環奈)や山の王・楊端和/ヨウタンワ(長澤まさみ)と共に王宮内部に侵入する。信は立ちはだかる強敵を打ち破り、みごと内乱を鎮圧。玉座を奪還することに成功した。しかし、これは途方もなき戦いの始まりに過ぎなかったーー。

と、軽くおさらいしましたが、「キングダム2」では蛇甘平原(だかんへいげん)の戦いのみが描かれているので、前作の主要キャストは主人公の信以外は前作に比べると出番が少ないんです。逆に新キャラクターが続々登場するので、「2」から観始める方も十分楽しめます!

山﨑賢人さんと清野菜名さんのアクションシーンに注目!

戦場に立つ信(山﨑賢人)

戦場に立つ信(山﨑賢人)

前作でもすごかった山﨑賢人さん演じる信の戦闘能力は、さらにパワーアップ! 相手がどんな大群だろうが、「天下の大将軍になる」という強い想いと怖いもの知らずでどんどん相手に切り込んでいきます。戦闘シーンでは、エキストラが1,000人規模、馬が100頭単位で登場し、砂埃舞う中でものすごい臨場感があります。

歩兵として休みなく歩かされるシーンも多いのですが、山﨑さんがものすごいスピードで走るので、共演者はついていくのに必死だったとか。乗馬シーンも難なくこなしていました。

清野菜名さん演じる女剣士・羌瘣(キョウカイ)

戦場で紅一点、最初は女性ということも隠し、謎めいたキャラクターだった羌瘣(キョウカイ)。戦いに次ぐ戦いの中、彼女がなぜ一人で戦場に来たのか、哀しい目をしているのはなぜなのか。信との交流を通して少しずつ過去が明かされ、伍(五人組)メンバーとも打ち解けていく姿が物語に深みをもたらしています。

羌瘣(キョウカイ)の戦闘スタイルは独特で、呼吸のリズムに乗って舞うように剣を繰り出し、ものすごいスピードでどんどん敵を倒していきます。アクション能力に定評のある清野菜名さんだからこそ成立している戦闘シーンの連続で、その所作の美しさに思わず見入ってしまいます。

戦場にはイケおじ大集合!

キングダム2より王毅

大沢たかおさん演じる存在感たっぷりの大将軍・王騎

前作で、人間離れした大きさを誇る大将軍・王騎を演じるために20kgも増量したことが話題になった大沢たかおさんは、今作でも存在感たっぷりに再登場! 今回はさらに体づくりをしてきたため前回の衣装が入らず、さらに撮影中もどんどん体が仕上がっていき、5回も衣装をつくり直したのだとか。「天下の大将軍になる」とタンカを切った信のことを、何かと気にかけ見守ってくれる存在です。その王騎の傍らに威厳たっぷりに控えるのが、要潤さん演じる副官・騰(トウ)。その実力は謎に包まれていますが、鎧姿が凛々し過ぎます。

魏の総大将と秦の大将軍としてそれぞれ指揮をとるのが、呉慶(ゴケイ)将軍役の小澤征悦さんと、麃公(ヒョウコウ)役の豊川悦司さん。メークやかつら、髭などで原作ビジュアルに寄せているため、特に小澤さんは一見誰?と思うような風貌なですが、戦闘スタイルが全く違う二人の激突シーンは見もの。佐藤浩市さん、玉木宏さんもシーンは少ないながら、重要な役柄で登場します。

個人的には縛虎申(バクコシン)役を演じた渋川清彦さんの、部下に厳しく激しい性格だと思われた猛将が見せる心意気に心を持っていかれました。

以上、前作を観ていなくても、コミックを読んでなくても楽しめる『キングダム2』ガイドでした。佐藤監督が音響にもこだわったという作品なので、ぜひ劇場で臨場感を味わってください。

作品情報

キングダム2ポスター

<Information>
『キングダム2 遥かなる大地へ』2022年 7月15日(金) 全国東宝系にて公開

  • 監督:佐藤信介
  • 脚本:黒岩 勉 原 泰久
  • 音楽:やまだ豊
  • 原作:「キングダム」原 泰久(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
  • 出演:山﨑賢人/吉沢亮 橋本環奈 清野菜名/豊川悦司/大沢たかお 他

©原泰久/集英社 ©2022映画「キングダム」製作委員会

公式サイト https://kingdom-the-movie.jp/

取材・文/富田夏子