第一線で色の仕事をしている皆さんのキッチンをのぞいたら、「実はこれ100円ショップのものなんです」というアイテムがたくさんありました。プロ目線で遊び抜かれたものの、オススメポイントと使い勝手を教えてもらいました。
料理家 ほりえさわこさんに教えてもらったのは「使い勝手重視セレクト術」
祖母・母と三代続く料理研究家一家にうまれ、料理家、栄養士としてテレビや雑誌などで活躍中のほりえさん。「ダイソーが好きでよくのぞきます。ちょうどよいサイズ感のものもあり、いつもワクワクしながら店内をパトロールしています」
教室でも人気のガトーショコラづくりに必須のグッズ
ダイソー「シリコーンパウンドケーキ型」(21cm×10cm)¥150
「ケーキ型はこのサイズ感がつくりやすく食べきれるベストサイズなものができるんですよ。型を外すのもめくるだけでOK」(ほりえさん)
自家製食材を小分けするのに大活躍な袋!
ダイソー「マチ付きジャーパウチ(コルクフタ)」
「瓶型の小分け袋は中も見えるので食材を入れても美味しそうに見えます。コストコのミックスナッツをキャラメリゼして小分けにし、皆さんに配るのに便利」(ほりえさん)
密封度が高く、シンプルおしゃれな瓶
ダイソー
「レバー式ガラスポット」(約190ml)
「レバー式ガラスポット」(約270ml)
「密閉度も高くて片手でポンと開けられる保存瓶。家族の多いわが家では、カレー粉を大人用の辛みありと、子ども・老人用の辛みなしのものに自家製ブレンドしてこの中で保存」
続いてご紹介いただくのは有名中華料理店「ジーテン」のシェフとして活躍する吉田さん
「僕が愛用しているのは便利調理器具と定番調理道具」
フライパンでの蒸し物が美味しく仕上がる
ダイソー「キッチントレー用水切網」
「水切り網は使いやすいサイズで、フライパンとセットで使います。この簡易蒸し器は素材に直接蒸気があたり、時短で最高に美味しく仕上がりますよ!」(吉田さん)
1本で4役をこなす優れものはマイブーム
ダイソー「万能調理スプーン」
「おろし、つぶし、混ぜ、そのままへらとして加熱もOKというすごいグッズ。大根餅もこれ一本であっという間に仕上げられる。2つに分かれている薬味入れもお気に入り」(吉田さん)
和ハーブ料理家 木内康代さんに教えてもらったのは「ハーブクッキング&保存術」
和ハーブ料理研究家として教室や講演で活躍中の木内さん。
「季節に応じて登場するハーブはさまざまなお酒やオイル、ビネガーなどにオリジナルでミックスして漬けておき、料理にプラスして使っています。ひとさじでいつものお料理の風味があがります。また、ハーブオイルやハーブウォーターは食卓の定番アイテム。注いだときに液だれしないのもいいんです」
海外雑貨のようなおしゃれなデザインがポイント
ダイソー「ウォーターボトル」(500ml)
「ビネガー&オイルガラスボトル(白)」(約180ml)
「さまざまなハーブをオイルやお酒に漬けて保存するので、ダイソーの瓶類は欠かせません。シンプルなデザインが多く、棚に並べても安っぽくならず、ちょうどいいサイズ感も気に入っています」(木内さん)
ハーブのカッティングボードとして最適
ダイソー「万能タイプのスクレーパー」
「木のまな板の上でハーブを切ると色がつき、細かな切れ端が残ってしまうので、これを上に置いて使用。刃あたりも柔らかく、ハーブをきれいに切ることができ、香りも損なわない」(木内さん)
これでつくるハーブソルトが絶品!
ダイソー「ミニすり鉢」
「自家製のハーブソルトや生七味などの調味料をつくるときにハーブが細かくよくすれる。使い切れるちょうどいい分量に仕上がるのもポイント」(木内さん)
柑橘類をちょっと削りたいときに♡
ダイソー「ウィムッシュシトラス皮削り」
「料理の仕上げにちょっとだけ香りを添えたいときに便利! 切れ味もよく、プラスチックなので香りがつきにくく、いろいろな食材で使用できるのもいい。チョコレートも細かく削れる」(木内さん)
だし料理研究家 八代恵美子さんに教えてもらったのは「調理グッズのユニークな使いこなし」
書籍、雑誌でだし料理研究家として活躍する八代さん。「100円ショップでグッズを購入するポイントはシンプルで高見えし、ストックしやすいこと。そのグッズによって料理の効率が上がるような使い方を考えるのが好きです」
よく使う18cm鍋にぴったりはまる!
ダイソー「収納便利なザル」
「漉すのが面倒なだしとりや、麺や少量の野菜をゆでてもそのままザルを引き上げればいいので便利♡取っ手が折れるのでスタッキングできるのもいい」(八代さん)
撮影/田中 慶、志波慎寿介 取材・文/八代恵美子・新里陽子 編集/atrio 構成/上原奈緒
Mart12月号「100円」キッチングッズの“名品”見つけました より