連載・ライフスタイルプロデューサー・Wakoさんの暮らしを楽しむTips
vol.3 片付けない子の教育にも有効!? 家をキレイに保つ、「床はゴミ箱」の掟
“子どもがお片付けできない”問題に頭を悩ませる親御さんは多いと思います。参考になるかどうかはわかりませんが、今日は我が家のお片付け教育法についてお話しさせていただきます。
ルールはたったひとつ! それは「床はゴミ箱」。
つまり床にあるものはすべて捨てるという意味です。我が家では娘達が3~4歳くらいからこれを徹底してきました。お店屋さんごっこのお金やスーパーボール、DSといったおもちゃの類、ノートやメモ帳、本や服、充電器まで容赦なく捨てました。友達に借りたとわかっていて捨てたものもあります(後日買い直し、母娘でその子とお母さんに謝りに行きました)。唯一、捨てられなかったのが、私が買ってあげたうさぎのぬいぐるみ。それだけはまるで自分で歩いて帰ったかのように、いつもの場所に戻しておきました。
当然、娘達は泣いたり怒ったりしましたが、説明したからといって、小さい子にはなぜそれがいけないのか理解できません。だから言い続ける、そしてひたすら実行に移す。もちろんいきなり捨てたりはしません。まず床から拾い集めた“ゴミ”はゴミ袋に入れ、子ども部屋のドアの前に置きます。そして「5時までに片付けないものは捨てるね」と“最後通牒”を言い渡します。だから娘達は年がら年中、ゴミ袋からモノを取り出しては整理していました。
モノにはすべて戻るべき場所があり、居場所がないものはいらないモノなのです。大人でも片付けられず、モノを置き去りにしたままにしている人はたくさんいます。それは自分にとって必要なモノかどうか、わからないからではないでしょうか? 戻す場所がなくて戻せないとき、モノはあなたに「あなたの人生に必要ですか?」と問うているのです。この考え方がさらに進化すると、必要ないモノは買わなくなります。
私がなぜ、「床はゴミ箱」と言うようになったか? 振り返ると、それは祖母が私に言い続けたことだったと思い当たりました。「床にモノを置いてはいけない。足を置くところにモノを置くとバチが当たるよ。モノを大切にしなさい」。娘達も最近は大人になり、床にモノを置くことは減りましたが(たまに見せしめで捨ててはいますが、今では泣いたり怒ることはなく、自分が悪いから仕方がないと受け止めています)、「床はゴミ箱」と言うからには、私自身もできていないといけない。だから守っています。
我が家にはもうひとつ、「ベッドメーキングをしなければ学校に行ってはいけない」という掟もあります。このルールについては、またいつか!(笑)