コストコの巨大塊肉はこう使おう! 初日はやっぱりステーキ♪

コストコでひときわ存在感を放つ大きな塊肉。「ビッグサイズで切るのも食べるのもハードルが高そう!」という声も多く聞かれますが、切り分けて調理・保存をマスターすれば今こそ〝買い〞の食材。なかでも「ビーフ肩ロースカタマリ」はお肉の味も評価が高く、切り分け方もわかりやすいので初心者向き。これ一つでステーキ用、ローストビーフ用、カレー&シチュー用の3つのお肉に変身するのでダントツのお得感です! そんな塊肉の攻略法を、実家が精肉店というお肉のスペシャリスト、料理家・五十嵐純子さんに聞きました。


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USプライムビーフ肩ロースカタマリ
100gあたり¥218

「格付けされたお肉を一度も冷凍せずに販売しているコストコの牛肉は、品質・鮮度ともに高品質。なかでもプライムシリーズはかなりお値打ちです。塊肉を切り分けるのはコツをつかめば簡単なので、シェフ気分を楽しんでください」(五十嵐さん)

買ってきた肉は3つの部位に切り分けるのがポイント!

①中心から上
適度な脂もあり、ステーキにピッタリ! ⇒購入した初日に使う

②中心から下の右
T字に入った脂身の周りは赤身でさっぱり⇒チルド保存で2~3日で使う

③中心から下の左
やや筋があり硬い部分⇒サイコロ状に切って冷凍保存。1カ月くらいで使い切る。

「初心者はこの写真のようなわかりやすい形の肉を選びましょう♪」(五十嵐さん)
※左右逆にパック詰めされている場合もあります。

 

 

①まず真ん中の筋に沿って包丁を入れ、上側①の部分を切り離す。

②下側、裂け目の部分を両手で引っ張ってはがし、くっついている部分を包丁で切り離す。

③これで大きく3つの部位に分けられた。

④②の部位の真ん中にある脂身から赤身部分だけを切り離す。

⑤ギリギリのところにある膜も丁寧に包丁で取り除く。

⑥②の部位から2つの赤身ブロックがとれた。

購入した日は肉本来の味をステーキで堪能!

まずは①の肉を横に4等分にカットする。

自宅でこのクオリティはうれしい♪「本格派ステーキ」

材料(4人分)
牛肉(①の部位を1.5㎝厚さにカット) 4枚
サラダ油 大さじ4(1枚につき大さじ1)
バター 20g(1枚につき5g)
塩・こしょう 各適量

つくり方
1.肉は筋があれば切り込みを入れ、常温に戻しておく。焼く直前に塩・こしょうをふる。
2.フライパンにサラダ油とバターを入れ、弱火にかけて温める。同時にアルミホイルを敷いた魚焼きグリルを熱し庫内を温める。
3.フライパンに肉を入れて焼く。中火にして下側1/3の色が変わったら少しだけめくって焼き色を確認し、こんがり焼けていて肉汁が表面に上がってきたらひっくり返す。ここで魚焼きグリルの火を消す。
4.肉の周りに溜まった油をかけながら焼き、全体に焼き色がついたら、温めた魚焼きグリルに入れて5〜10分休ませる(火はつけない)。ほかの3枚も同様に焼いて休ませる。

【POINT1】焼き縮みを防ぐために必ず常温に戻してから焼くこと。塩・こしょうは焼く直前にふる。

【POINT2】肉は1枚ずつ丁寧に焼く!フライパンに4枚ぎっしり並べてしまうと、慌ただしくなり、火入れ時間の管理が難しくなる。1枚ずつ丁寧に火の入り方を見ながら焼くのが最大のコツ!

返すタイミングはこのくらい!

【POINT3】仕上げはグリルの余熱で♪ 表面に焼き色がついたら、温めておいたグリル庫内でゆっくり中まで火を入れていく。温めておいたオーブントースターでも可。 

理想の焼き具合!

塩・こしょうに飽きたらこんなソースも♪
焼いたあとのフライパンに赤ワイン(120㎖)としょうゆ(大さじ1)を入れてとろりとするまで煮詰める。

【教えてくれたのは】

料理家・五十嵐純子さん
茨城県つくば市で料理教室「Cocconeの台所」を主宰。精肉店(現在は総菜店)を営む両親のもとで、さまざまな肉を食べて育った生粋のスペシャリスト。調理師の視点も入れた〝家族のための美味しいごはん〞にファン多数。

商品のお問合わせ先/コストコホールセールジャパン
※掲載商品の価格はすべて税込です。また、価格は変動する可能性があり、在庫には限りがあります。

撮影/鵜澤昭彦 フードスタイリング/五十嵐純子 取材・文/新里陽子 構成/富田夏子

Mart2021年2月号
「コストコで絶対トクするPART2 巨大な肉&魚を使い切る“プロの神ワザ”教えます」より