【BLAST Inc. 石井リナさん②】生理用品ブランド「Nagi」のこれからとは?[連載・私らしい働き方]

キャリアの選択が多様化し、より自由に選択できる今。
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たちにご自身のキャリアの実体験を語ってもらうWEB連載。

第二回目の今回はBLAST Inc. CEOの石井リナさんにインタビュー。女性向けエンパワーメントメディア「BLAST(ブラスト)」の運営や、近年話題となったフェムテックブランド「Nagi」の立ち上げを行っています。

「女性のエンパワーメント」を目標に掲げ、SNSを通し、力強い発信を行う石井さん。【後編】ではフェムテックブランド「Nagi」のお話、そしてJJ世代へ向けた就活のアドバイスをお伺いしました。

Q Nagiの立ち上げの経緯とは

JJ編集部:BLASTの運営からNagiのローンチに至るまでのきっかけを教えてください。

石井さん:メディアという形だけでなく、いろんな形で女性たちをサポート、エンパワーしたいという思いから、Nagiを立ち上げました。BLASTは「日本の女性たちをエンパワーする」ことを掲げ、「社会問題からセックスまで」を取り上げるという形で情報発信をしていました。会社としても同じミッションを持っているので、プロダクトも物理的に女性たちを支えることができるなと。まずは女性たちにとって一番身近な、身体にまつわる問題ということで、現在は吸水ショーツを作っています。

Q Nagiの機能・デザインについて

JJ編集部:Nagiは何名で立ち上げたのですか。

石井さん:立ち上げ時のフルコミットメンバーは私1人だけでしたが、現在はメンバーも増え業務委託やパートナーも含めると、携わっているメンバーは15人ほどいます。

JJ編集部:デザイン、機能性のデザインの面はどうやって選定したのですか。

石井さん:やり方は他の会社と変わらないと思います。気になる会社や人に連絡をしたり、全く人脈のないものはインターネットで調べてリスト作り、上から順に直接問い合わせてという感じです。

 JJ編集部:Nagiは日本製だったり、細部に至るまでこだわりが詰まった製品だと思いますが、大変だった点は?

石井さん:モノづくりは初めてだったので、大変なことはもちろん多くありましたが、一番時間をかけたのは吸水構造です吸水がちゃんとすること、生活する上でストレスを感じない薄さに、ということにこわだりながら作りました。

JJ編集部:Nagiを運営する上で大切にしていることを教えてください。

石井さん:いろんな人の声を聞くことは大事にしています。Nagiはより多くの女性たちにとってネガティブなことをポジティブに変換し、課題を解決することを意識してものづくりをしています。商品化の段階では、より多くの人たちに持ってもらうために、100人の方に実際に使用していただきました。10代から40代の、学生から主婦、オフィスで働く方、保育士など様々な働き方をしている方に、ライフスタイルに沿ったフィードバックをいただき開発に生かしました。

Qこれからの展望とは?

JJ編集部:BLASTを2018年に立ち上げてから3年目。最初に掲げていた目標・ビジョンへの道は想定通りですか?

石井さん:Nagiがここまで反響があるとは思っていませんでした。かなり想像を超えるスピードで成長しているのを感じています。

JJ編集部:Nagiのこれからの展望を教えてください。

石井さん:Nagiは、機能的にもグローバルでも受け入れられるプロダクトだと自信を持っています。そういった意味では、越境ECなど海外へのアプローチも展望の1つです。

プロダクトの展開でいうと、今は吸水ショーツしかないですが、デリケートゾーン用のケア用品など、女性の身体の悩みは幅広くあるので、吸水ショーツをメインにそうしたプロダクトの展開も視野に入れています。

Q 就活生へ向けたアドバイスを!

JJ編集部:会社員だった時代から起業に至るまでを振り返り、自分らしく仕事をしたいと思う人に向けてアドバイスはありますか?

石井さん:私の場合は勝手なる使命感で立ち上げたのが今の会社であり、メディアであり、そしてプロダクトであるので、好きなことを仕事にしているというと違和感があります。

もし起業したい、ブランド立ち上げたいというような思いがあるのであれば、自分の健康やメンタルヘルスと向き合うことは1番大事だなと日々思っています。自ら何かを推し進めていく人はかなりハードワークになると思いますが、自分が折れてしまったり、体調を崩したり、メンタルが崩れてしまったら、推し進めていくことは難しいので。私自身も身体と心の健康は意識しています。

JJ編集部:最後に就職活動で不安を抱えている子達にアドバイスをお願いします。

石井さん:就職活動と通して、自分の嫌いなことや、受け入れられないことを見つけることを見つけることも大切だと思っています。私自身説明会はおよそ100社以上の会社を自分の目で見て耳で聞いて、向き合いました。選り好みせず、絶対興味のないだろうと思う業界の会社であっても視野から外さず活動を行っていたので、最後は悔いなく終えられたのだと思っています。真剣に取り組んだ結果、適正や好きなことだけではなく、受け入れづらいこと、耐え難いことも見えてきたので自分と向き合う大切な時間になりました。就職活動は、自分と向き合い、よく知るきっかけにもなると思うので、ぜひ有意義に過ごしてほしいです。

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第二回目の「私らしい働き方」はBLAST Inc. 石井リナさんについて、前・後編でお送りしました!次回のインタビューもお楽しみに。