【Flower cycle Art】9月の花 デルフィニウム/ ①生花で楽しむ

花が一輪あるだけで、空間は華やぎ、心癒され優しい気持ちになれるもの……。
わかってはいても、すぐ枯れてしまうなどの理由から、買うことを躊躇してしまう方もいらっしゃるでしょう。
だけど、生花ではもちろんドライフラワーとしても、長く花を楽しめるなら?
フラワーサイクリスト・河島春佳さんが、新しい“花のある暮らし”をレクチャーします。


「デルフィニウム」には複数の種類がありますが、よく見かけるのは1本の茎からいくつも枝分かれして花が咲く“スプレー咲き”で、華奢で繊細なタイプ。色は濃い青、水色、ピンク、白の4色が一般的で、1年を通して手に入りやすい花です。水分が比較的少ないので、ドライフラワーにも向いています。
上記の写真は、左が生花、中央がシリカゲルで乾燥させた花、右が自然乾燥させた花。自然乾燥でドライフラワーにすると、花びらは少し縮みますが、鮮やかな青色はキレイに残ります。
今回は、デルフィニウムを着色し、美しいブルーをグラデーションで楽しむ方法をご紹介します。

【準備するもの】
デルフィニウム(白、水色、濃い青)
花瓶(空き瓶やペットボトルでも可)
ロート、ゴム手袋(必要に応じて適宜使用)
切り花着色剤 (今回使用したのは、「ファンタジー」のロイヤルブルー)

【染め方】
※下準備として、約1時間、デルフィニウムを水につけず、水を吸い上げやすくしておく。鮮度がいいと水を吸い上げやすく、悪いと吸い上げが悪く染まりにくい。

①花瓶に切り花着色剤を入れる

茎が35㎝くらい浸かるように、切り花着色剤を花瓶に入れる。ロートやゴム手袋は必要に応じて使う。

②花を着色剤に浸ける

①の花瓶に用意したデルフィニウムを活ける。

③30分後、茎の着色剤を洗い流す


30分ほどしたら花を花瓶から出し、茎の先端についた着色剤を洗い流す。
※白のデルフィニウム(上)を30分ほどつけると、花びらの縁や葉脈が青く染まります(下)。染まり具合は花の状態によって異なるため、状況に応じて時間を調整してください。

④完成

水を入れた花瓶に活けて完成。
左から順に白、水色、濃い青のデルフィニウムを青く染めたもの。着色した花ならではの鮮やかな青色や、並べたときのグラデーションが鑑賞のポイントです。

来週は……
生花で楽しんだデルフィニウムを、「ドライフラワーとして楽しむ」方法をご紹介します。

【バックナンバーはこちら】
6月の花 紫陽花(アジサイ)①生花で楽しむ
6月の花 紫陽花(アジサイ)②ドライフラワーで楽しむ
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.1
7月の花 バラ①生花で楽しむ
7月の花 バラ②ドライフラワーで楽しむ
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.2
8月の花 ダリア①生花で楽しむ
8月の花 ダリア②ドライフラワーで楽しむ
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.3

【プロフィール】

河島春佳さん フラワーサイクリスト
株式会社RIN代表。長野県生まれ。生花店の短期アルバイト時に、廃棄される花の多さにショックを受けたことから、フラワーサイクリストとしての活動を始める。
花農家から産直でお花をお届けするWEBサービス、フラワーサイクルマルシェを展開中。生花を気軽にネットで購入できます。
https://lossflower.theshop.jp/

https://lossflower.com/about
Instagramharuka.kawashima

撮影/山田英博 取材・文/篠原亜由美

 

 

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