新大久保で“プチトリップ気分”のおつまみハント!【多国籍な食材店・新大久保アジアンマーケット編】

新大久保の食材店「新大久保アジアンマーケット」で購入した食品

「韓流ブーム」のイメージのある街、東京・新大久保。実は、さまざまな国籍の人が集まるインターナショナルな街だとご存じですか? そんな街にある食材店には、日本ではあまり見かけない海外の珍しい食品がたくさん販売されているんです。

「美味しいものをつくるのも、食べるのも大好き!」だという、Mart読者の三木さんと滝野さんも、新大久保の食材店に魅了されているそう。そこでMartウェブでは、ふたりと一緒に新大久保の食材店を訪問して“お酒のおつまみ”向きの食材を探し、楽しい家呑みのアイデアを考えてみました。

Mart秋号(2023年9月28日発売)掲載の『世界のおつまみで「家呑み」が映えすぎた!』のスピンオフ企画として、連載しているこちらの企画。第4回となる今回は、さまざまな国の食材を揃えるこちらのお店を紹介します。

目次

  • 新大久保から徒歩ですぐ!「新大久保アジアンマーケット」とは?
  • ふだんの食生活を豊かにしてくれそうな食材がたくさん!
  • 薄焼きのスナックパン“パラタ”が主役の家呑み!

新大久保から徒歩ですぐ!「新大久保アジアンマーケット」とは?

JR新大久保駅の改札から、徒歩で約30秒。ビルの1階にあるのが、今回紹介するこちらのお店「新大久保アジアンマーケット」。東南アジアを中心に、インド、バングラディッシュ、パキスタンなど、各国の食材を豊富にそろえるお店です。

新大久保の食材店「新大久保アジアンマーケット」

「店先には、日本では見かけることの少ない野菜や果物が並び、まるで海外のストリートのような雰囲気。東京にありながら、異国感漂う感じが面白いんです」とふたり。

青パパイヤとココナッツが山積みになって売られていました!見たことない野菜がたくさん! 「使い方を調べてみようかな」と好奇心がムクムク。

駅からすぐという立地のよさもあって、お店には、いろいろな国の人が入れ替わり立ち代わりに買い物に来ていました。

「ハラール認定(イスラムの教えで食べることが許された食材や料理)された食材も豊富に販売しており、日本人にはなじみの少ない食材もありますが、その中で、各国の食文化を想像したり、普段のごはんに使えそうなお宝食材を見つけ出すのが最高に楽しい! 食材の選び方や食べ方がわからなかったら、お店の人にどんどん質問するのがおすすめ。思いもよらない発見や出合いにつながることがあるんです」と三木さん。この日、ふたりが注目していたのは、こんな食材です。

ふだんの食生活を豊かにしてくれそうな食材がたくさん!

いろいろな種類のスパイスがとっても安い!

こちらはスパイスや塩などが置かれた棚。スパイスは、暑さの厳しい地域を中心に、世界各国の料理やお茶に欠かせない存在です。大きな袋入りでたっぷりと売られていました。

 

「これだけあったら、たっぷりと使えそう! 価格も手ごろだね」「オリジナルのチャイや、ミックススパイスをつくってみたいな!」

ナッツやドライフルーツもたっぷり入って、コスパ最強!

ナッツやドライフルーツも豊富に売られていました。

1kg入りのアーモンドとカシューナッツ。「料理にも惜しみなく使えるし、おやつにもよさそうだね」三木さんが気になっていたドライフルーツ「タマリンド」を発見! 「甘酸っぱくて、女性の好みそうな味。最近は日本のスーパーでも見かけるようになりましたよね!」

平たいパン「パラタ」が人気!

他のお客さんたちがよく手にとっていたのがこちらのコーナーのパン「パラタ」。インドやマレーシア、バングラデシュなどで愛されている薄焼きのパンです。「ピザやクレープみたいな形だから、アレンジして使えそう」と三木さんも興味津々。

新大久保の食材店「新大久保アジアンマーケット」のパラタ売り場

「たくさんの種類があるけれども、どれが美味しいんだろう?」と三木さん。お店の人に聞いて、おすすめを教えてもらいました!

薄焼きのスナックパン“パラタ”が主役の家呑み!

家に帰ったら、「新大久保アジアンマーケット」で購入した商品で、さっそく家呑みの準備を開始。今回、三木さんと滝野さんが提案してくれた家呑みはこちらです!

今回購入した商品はこちら!

「プレーン(緑色のパッケージ)」「全粒粉入り(黒色のパッケージ)」の2種類の冷凍パラタ。「タマリンド」と「クミンシード」も購入しました。三木さんおすすめの「タマリンド」。手で殻を割ると、中から、お菓子の干し梅のような甘酸っぱいドライフルーツが出てきます。タイなどでは、料理の味付けに使われているそうですが、そのままおやつとして食べても美味!

アレンジ自在のパラタで、お好み具材の手巻きパーティ!

パラタを使った手巻きパーティ

パラタは冷凍のまま、フライパンなどで両面を焼いていただきます。平たいパンですが、生地を何層も折り重ねた後、薄くのばしてつくっているそうで、噛むとじゅわっと油がしみだして、クロワッサンやパイを思わせる味わいでした。

通常、パラタには、カレーをつけて食べることが多いようですが、今回は、好みの具材をクレープのように巻くスタイルにアレンジ! ワインに合わせたい、おしゃれなおつまみが完成しました。

ひき肉をクミンシードなどと合わせて炒め、野菜と一緒に「全粒粉」のパラタで巻きます。「タマリンド」を練り込んだクリームチーズとリンゴのソテーを「プレーン」のパラタに挟んでクレープ風に。甘酸っぱいタマリンドと濃厚なクリームチーズは相性抜群! 「タマリンドを手に入れたらぜひ試してほしい組み合わせです♪」(三木さん)余ったパラタを小さく切って油であげると、ぷっくり膨らんでフランス菓子のベニエ風に。サクサクした食感が楽しい!

★お好みパラタ巻き★

両面を焼いたパラタで具材を巻きながら食べます

<ひき肉炒め巻き>

材料

  • オリーブオイル・・・大さじ1
  • にんにく(みじん切り)・・・1/2片分
  • クミンシード・・・1つまみ
  • 合いびき肉・・・100g
  • 玉ねぎ(みじん切り)・・・1/4個分
  • ピーマン(みじん切り)・・・1/2個分
  • トマト(角切り)・・・1個分
  • 一味唐辛子・・・少々
  • 塩・こしょう・・・少々
  • パセリ(みじん切り)・・・大さじ1/2

(その他の具材)

  • レモン(くし切り)・・・1個分
  • トマト(薄切り)・・・1/4個分
  • 玉ねぎ(薄切り)・・・1/8個分
  • パクチー・・・適量

つくり方

  1. フライパンにオリーブオイルとにんにく、クミンシードを入れて火にかけ、香りがしてきたらひき肉、玉ねぎ、ピーマン、トマトを加えて、具材の水分を飛ばすように炒める。
  2. 一味唐辛子、塩とこしょうで味をしっかりとつける。火を止めてパセリを加えて混ぜる。皿に盛り、その他の具材を添える。

<りんごのソテー>

材料

  • りんご・・・1/2個
  • バター・・・10g
  • グラニュー糖・・・大さじ1
  • シナモンシュガー・・・適宜

つくり方

  1. りんごは皮を剥き、3mm厚さの薄切りにする。
  2. フライパンにバターを熱して溶かし、りんごをソテーする。りんごが半透明になったら、グラニュー糖をふり入れる。
  3. お好みでシナモンシュガーをふる。

<タマリンドクリームチーズ>

材料

  • タマリンド・・・適量
  • クリームチーズ・・・適量

つくり方

  1.  タマリンドは殻を割って中身を取り出し、筋を取り除く。中に硬い種があるので、果肉を種から剥がすように外しながら、細かくちぎる。
  2.  室温でやわらかくしたクリームチーズと混ぜる。

 

★べニエ風★

材料

  • パラタ・・・1~2枚
  • 揚げ油・・・適量
  • 粉砂糖・・・適量

つくり方

  1. 凍ったままのパラタを放射線状に12等分に切り、170℃の油で揚げる。
  2. 油をよくきって、粗熱が取れてから、粉砂糖をふる。

平たいパン「パラタ」をアレンジして使った家呑み。「初めて使った食材ですが、とても美味しくてびっくり! 絶対リピートしたいです」とふたり。

新大久保の食材店で、お酒のおつまみにぴったりの食材を探すこちらの企画。明日はいよいよ最終回です。インドの食材やベジタリアン向けの食材を扱っているお店を訪問して「インド風天ぷら」の家呑みを提案しますので、どうぞお楽しみに!

今回紹介したお店はこちら!

新大久保アジアンマーケット
東京都新宿区百人町1-10-13
電話:03-6279-3485

撮影/山下忠之 調理・レシピ考案/三木芽久美、滝野香織 取材・文/田島えり子