JJ世代にも熱狂的なファンの多い、吉本ばななさんの作品『幸せへのセンサー』を俳優の千葉雄大さんがナレーションを務め、Audibleオリジナルタイトル「オーディオファースト作品」として12月15日（金）より配信スタート！ このスペシャルな作品の公開を記念して、２回に分けて千葉さんのインタビューを公開。前編では千葉さんの今作に対する思いのほか、「千葉さんの幸せ観」について、お話を聞いてきました！

―まず、今回ナレーションを務めたオーディオファースト作品『幸せへのセンサー』の推しポイントを教えてください。

友だちのことだったり、家族のことだったり、割と僕たちが共感しやすいシチュエーションの中で「もしかするとこういう風にすると、幸せに近づけるんじゃないか？」ということを伝えてくださっている作品なので、そこがすごく素敵だなと思っています。

―エッセイ作品のナレーションって、あんまり耳にしたことがないイメージです。制作の裏話などはありますか？

そうですね。エッセイの朗読は、初めてかもしれないです。実際に収録するときに吉本ばななさんがいらっしゃってくださって、お会いできて嬉しかったですね。色んな世代の方に伝わりやすいように読ませていただいたので、オーディオファースト作品の間口が広がったらいいなと思います。

―吉本ばななさんから何かアドバイスはありましたか？

（少し恐縮した様子で）いえいえ、そんな…！ でも、僕の朗読を聴いたあとに、なんかこう、柔らかくというか、そういうところが素敵でしたとか、言ってくださったのが嬉しかったです。

―お次は、千葉さんが自分自身を幸せにする方法について、お話を聞かせてください。

多感なJJ世代は気持ちがシュンとしてしまうことが多くて…。翌日には気分を立て直すコツなどあれば、教えてください！

僕自身は元々、あんまり引きずらないタイプで。色々と考えるには考えるんですけれど、シュンとし続けていても悪循環になっちゃうから。例えば、舞台の稽古で「今日はあんまり上手くいかなかったなぁ」と思っても、シュンとした気分のまま翌日の稽古に行っても絶対に上手くいかない。そのままだと、本番までずっとその調子でいくつもり？！という感じになっちゃう。頑張らなきゃいけない瞬間は絶対に頑張らないといけないと思っているので、その瞬間はギアを入れて頑張ります。でも、無理するのもよくないので、そういうバランスの取り方の話も今回の作品に描かれているので、ぜひ聴いてみてほしいですね。僕は自分自身を幸せにするのは結構、簡単です。お寿司を食べたり、カラオケに行ったり、友達と話したり。そういうことで幸せになれて、リセットできてしまいます。

―千葉さんが一緒にいるとリセットできたり、幸せを感じるのは、どんな人ですか？

例えば、『千葉ヒャダこじらせ男子旅』（※千葉さんとヒャダインさんによる不定期な旅ロケ番組）では、とても幸せそうな千葉さんが観られると思うのですが…。

うん。ヒャダインさんはそうですね。いっしょにいると幸せになれます。僕の友だちで共通しているのは、会話の共通項がちゃんとあること。例えば、昭和歌謡の話がナチュラルにできるとか。あとは、時にはたしなめてくれることも必要だけど、フレネミーっていうか相手が良かれと思って言ったことで傷ついちゃうこともあると思うんですけれど、そういうことを言う人はあんまりいないかもしれない。…こんな感じで大丈夫ですかね？！

撮影／TOWA　取材・文／亀井ゆりこ　編集／齋藤菜月