【内田恭子さん】60代までは「Maison Margiela」を着ていても似合うような女性であり続けたい

知性のある上品なファッションと聡明なキャラクターで人気の内田恭子さん。VERY NaVYで、彼女が愛する「モノ、コト、場所」を通じてその〝審美眼と価値観〟を知るエッセイ連載。今回は、内田さんが愛用するMaison Margielaについてのお話です。

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内田恭子さんの

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「Margiela」

以前、撮影現場で照明のチーフの方が、トップスからボトムスまでMaison Margielaで揃えていらっしゃったことがあった。しかも連日だから驚き。普段から愛用されているんだろうなっていうのが分かるくらい、しっくりときていました。50代後半くらいのその方。世間で一般でいう「おじさん」がその服装だけで、「おじさま」になってしまうから、Margielaの魔力はすごい。しかも大型照明を扱う担当の方は、動きやすく、汚れても構わない、比較的ラフな格好の方が多い。それなのに、まさかのオールMargiela! きっとただの照明さんではない、きっとその世界では超有名人に違いない、と仕事もそっちのけで、全て注意がそちらに向く私。「Margielaお好きなんですか?」と聞いても、フッと笑ったような、笑ってないような、なんとも控えめなリアクション。シ、シブーい! 控室で、こちらもまたMargielaの”Tabi”ブーツを流行る前から長年愛用しているスタイリストのヒメと、「ね、見た?あの照明さん!」と速攻話題にのぼったのは言うまでもない。

そういう私もMargiela愛好家。40代の服選びに困っているという方も多いかもしれないけれど、そんな方こそ是非ともお薦めしたいブランドです。「反モード」で、煌びやかなファッションの反対のポジションにあっただけに、肩の力が抜けた、けれども決して普通ではない感じは今の私たちの年代にはしっくりくる気がします。頑張り過ぎない、無理しない、でもどんな場所に着ていってもちゃんとして見える。最強です。

先ほど出てきたスタイリストのヒメは、年齢を公開すると怒られるけれどover 60。私が彼女の年齢をバラす度に、周りがどよめく。いつも誰よりもおしゃれで、かっこよくて、そしていい具合に力が抜けている。そんなヒメもよくMargielaを纏っていることもあり、ヒメみたいな年の重ね方をしたい私も60代まではMargielaを着ていても似合うような女性であり続けたいと思う。そして70代くらいからは全身さらりとBrunello Cucinelliを着ているおばあちゃまになる(笑)。そうやってファッションを通して自分がその時なっていたい自分をイメージしていくのもありではないでしょうか。

このカットアウトデニムも、グランジファッションのMargielaならでは。ゆったりとしたルーズなフィット感は身体にも優しいし、大胆なカットが、アングルによって見えたり、見えなかったりと、表情を変えてくれるから着ていても楽しい。難点は、デニムをはくときにカットアウトの部分から足を出してしまったり、我が家みたいに小学生の悪太郎がいると、そこから手を突っ込んでくること多々あり。みなさまもどうぞお気をつけてファッションをお楽しみください。

Profile

内田恭子さん

1976年生まれ。フジテレビのアナウンサーを経て、結婚を機にフリーランスに。現在は幅広いメディアで活躍する一方、上品かつ高感度なファッションも話題に。2児のママ。kikimindfulness主催、マインドフルネストレーナー。

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モデル・文/内田恭子 編集/羽城麻子