夫・太田光が「寝る」と言えば寝室についていく。それぐらい少しでも一緒にいたい【太田光代さん連載vol.7】

お笑い芸能事務所・タイタンの社長として爆笑問題や、昨年M-1グランプリを制したウエストランドの活躍を後押しする太田光代さん。小学生のころは医者を目指しつつ、家族のために料理を作り「夢はお嫁さんだった」彼女。お酒にまつわる武勇伝や、社会問題に鋭く切り込み時勢に迎合しない爆笑問題をマネージメントする手腕から、豪快な破天荒闘士なのかと思いきや、素顔はいたって可愛いらしい女性。夫と他愛ない会話を楽しむ日常を夢見るキュートな一面も。この連載では、芸人としては超一流だけれど夫としてのスキルには大々的に?(はてな)マークがつく太田光さんとの結婚生活に密着。「人生やり直すなら早い方がいいから、別れるならさっさと次に行きたい」と言い続けている光代社長に、光さんは見放されずに済むのでしょうか?

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太田光代(おおたみつよ)

1964年7月6日、東京都生まれ。モデルやタレント活動などを経て、1993年、芸能事務所・タイタンを設立。現在は社長業のかたわら、自身もタレントとして活躍。夫は爆笑問題の太田光。2ヶ月に1度、東京銀座で行われる『タイタンライブ』を、『爆笑問題 with タイタンシネマライブ』として、全国25のTOHOシネマズ系映画館にて同時生中継しています。詳しくはHPをチェック!

一生一緒にいると決めたなら、二人の時間を大事にすべきだと思っちゃう。それって贅沢ですか?

結婚生活の不満は、とにかく一緒にいられないこと、一緒に行動してくれないことです。夫が仕事しやすいように、とうっかり一人部屋を与えた(笑)ばっかりに、長い間そこに閉じこもったきりになるのを許したのは私の大失敗、大誤算でした。

とにかく彼は動かないの。だからソファーが何回も壊れています。
ずっと同じ位置に座っているので、椅子が負けてしまって、同じ所がすり減って何度も張り替えている。それぐらい彼は家の中でも動かないんですよ。
ウォーキングを始めようと言ってウォーキングシューズだけは買ったけど、あれから一向に行きませんし。夫のポイントアップのエピソードは本当にないですね(笑)。

とはいえ、去年、夫の個室をなくしたことで、今は基本はリビングにいてくれます。
休みの時、たまたまタイミングがあえば二人で一緒にいますし。少しは私の不満も解消されつつあります。
でもね、考えてみてください。私はたくさんのことを贅沢に望んでるように聞こえてしまうかもしれないですけど、私の願いって全然普通のことだと思います。

お互い忙しいのは分かっているので、一緒にいられる時間を大事にしたい。1ヵ月に何回もないのだから、その時だけでも一緒に過ごしたい! ということを私は常に申し上げているだけで、それがないと本当に何のために一緒に住んでいるかわかりません。なのに、原稿書きだとか、ネタづくりだとか、そういう理由で一人作業部屋に閉じこもるなんて本当に疑問しかなかったですね。

いかんせん私も全然時間がないので、本当に時間が少ない。一緒にいる時間を少しでも作っておかないと、夫が何を考えてるのか、ただでさえ分からないのに(笑)、もっと分かんなくなっちゃうじゃないですか。
一生一緒にいると決めたなら、離れないようにしとかないといけない。
そばにいられる時間は一緒に過ごすべきだと私は思っています。

少しでも一緒にいたいから、彼が「寝る」といえば私もベッドについていきます

それは寝る時も同じです。と言っても広めのダブルベッドで、お互い「医療機器を装着して寝ている」という、色気のない過ごし方なんですが。

向こうは無呼吸症候群なのでシーパップ(機械で圧力をかけた空気を鼻から気道に送って気道を広げ、睡眠中の無呼吸を防止する治療法)をしてベッドの上でピンと真っ直ぐに寝ていますし、私も睡眠時に低酸素状態になりやすいので、時々ですが違うタイプのシーパップをしているというなかなかの状態(笑)。その真ん中に飼い猫の“工藤ちゃん”が寝ています。

寝る時間はバラバラですが、基本的には彼が「寝る」と言ったタイミングで一緒に寝ます。よっぽど眠ければ「先に寝るね」って言いますけど、あまりないかな。
だって少しでも一緒にいたいですから。

いとこ夫婦と計画している温泉旅行が今の楽しみ!

思い返すと、私は若いうちからさんざん働いていて、一人暮らしも早かったんです。
高校卒業したらすぐにでも結婚して可愛いお嫁さんになるはずだった・・・
まさか芸人と結婚して会社作って、いろんなことに巻き込まれながら、夫が一緒にいてくれない生活にあれこれ思うなんて。こんな感じで生きるはずじゃなかったんですよ(笑)。

タイタンに長年勤めてくれたいとこの旦那さんが、昨年定年を迎えたので、その夫婦とお子さんも含めて5人で近場の温泉にでも行こうかなと思っています。こんなささやかな楽しみを励みに頑張っている私ですが、本当に旅行が実現するのかどうか・・・。
先のことは全く見えないのですが(笑)。

撮影/河内 彩 ヘア・メーク/清水寛之 取材/柏崎恵理

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