「なぜボランティアを始めた?」子ども食堂をスタートした理由とは

興味はあるけれどハードルが高そう、と躊躇しがちなボランティア活動。まずは自分の得意分野で気軽にチャレンジできることから始めてみては?誰かのためにかける時間や労力は自分にとってのパワーになり、新たな充足感を感じられるはず!

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【Case】「子ども食堂」を通して地域で子どもを見守り、育てたい

自分の「普通」がみんなの「普通」じゃないと気づいたのがきっかけに

元々困っている人をほうっておけないタイプで、ひとり親家庭の中学生の学習サポートをしていました。毎日買ってきたお弁当を一人で食べていた彼を食事に誘うと「みんなで食事をするなんて気持ち悪い」と言われ、強い衝撃を受けました。そこから子育ては親子の問題ではなく、地域の問題では?と意識をするようになり、多くの協力を得て、’13年に貧困家庭や孤食の子どもたちに温かな食事と団欒を提供する「子ども食堂」をスタート。7人に1人の子どもが困窮しているといわれる今、地域で身近な子どもをサポートすることが必要だと思ったんです。その結果、それまで希薄だった地域の繫がりがどんどん強くなり、今では高齢者から子どもまで密接に繫がった地域ネットワークができつつあります。活動が子どものためだけでなく、実は自分自身の支えにもなっていると感じます。(栗林知絵子さん/NPO法人・豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長)

《月に1、2回様々な世代が集う子ども食堂》

豊島子どもWAKUWAKUネットワークでは月に1、2回、地域のコミュニティスペースや高齢者施設で手作りの食事と団欒の場を提供。食材のサポートや調理など様々な年齢のボランティアが協力しています。

教えてくれたのは…
NPO法人・豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長 栗林知絵子さん

2024年『美ST』11月号掲載
取材/森島千鶴子 再構成/Bravoworks,Inc.

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