森麻季アナ(43)が「40代は子育て最優先!」と決めた理由とは

元日本テレビアナウンサーとして多くの視聴者に親しまれた、フリーアナウンサーの森麻季さん(43)。華やかな大学生活、そしてアナウンサーとしての充実したキャリアを経て、現在は2人のお子さんの子育てを優先されています。子どもたちの幼児期の大切さを強く感じ、その成長に寄り添う日々。現在は、“子育て最優先”を選択している森さんの40代の人生観とは? 大切にしていることや、その思いを伺いました。(第3回/全3回)

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森麻季さんProfile

1981年埼玉県生まれ。青山学院大学経済学部卒。2003年にアナウンサーとして日本テレビに入社。『キユーピー3分クッキング』『Going! Sports&News』などの番組を担当し、2011年末に退社。2013年よりフリーアナウンサーとして活動を再開。現在は6歳と2歳の男の子のママ。

不器用だからこそ、今は子育てが最優先

子どもが生まれると、人生が大きく変わりますよね。私もその変化を強く感じています。特に今は、子どもたちが幼児期なので彼らの人生の基盤を築くとても大切な時間だと思っています。子どもたちは日々の小さな変化や感情の揺れにとても敏感。彼らが「ねぇ、聞いて!」と話しかけてきた時、その旬な気持ちにしっかり耳を傾けてあげたくて、子育てを最優先に生活しています。

社会でバリバリ働いているお母さんたちも本当にかっこいいし尊敬していますが、私は正直、不器用なタイプなので今の生活だけで精一杯。上手に両立ができないんです。もし身体が2つあれば、もっと社会と向き合える余裕があるのかもしれませんが、今は何よりも子どもたちの好奇心に向き合ってあげられることが私の幸せ。家族みんなで体験や感情を共有できることで、私たち4人家族の絆が確実に深まっているなと感じています。

長男のひろがっていく興味関心に、常に寄り添いたい

子どもが見せてくれる小さな変化に気づける瞬間は、私にとって本当に嬉しいこと。「ママ、あのね」や「ママ、聞いて!」という言葉を、そのままの気持ちで聞いてあげられるのは、何よりの幸せだと思います。例えば、長男がオリンピックの中継を見ていた時のこと。画面に映る国旗に興味を持ち、翌日すぐに国旗の本を買いに行くと、あっという間に100カ国以上の国旗を覚えました。それから街中で見かける国旗にもすぐに反応して「あの国旗は、●●●のだよ!」と教えてくれたり、その国の気候や食べ物についても日常的に話すようになりました。

最近では、長男は簡単なお手伝いもできるようになってきました。例えば、おつかい。最初は八百屋さんの前で不安そうにしていましたが、今では自信を持ってお店にも入れるように。お店から出てくるときの表情はなんとも言えませんね。お手伝いができたこと、きちんと買えたこと、そして「ママが喜んでくれる」と思っているからこそ、あの素敵な笑顔が見られるんだろうなと。周りの大人からも「おつかい、えらいね」「いつもありがとう」なんて言葉をもらえることが、彼の中で大きな自信になっています。この間は、きゅうりを1本買ったのに、お店の方が2本おまけしてくれて、彼の得意げな顔が忘れられません(笑)。

長男・筍堀り

長男・稲刈り

よく喋るようになった次男からの意外な言葉

次男も最近、言葉がどんどん出てきて、2歳8ヶ月で本当によく喋るようになりました。先日は突然「じぃじって、なかなかオシャレだね」と言い出して、思わず「それ、どこで覚えたの?」って大笑いしました。彼も自分の発言が喜ばれたのが嬉しかったみたいで、得意げな顔をしていました。そんな小さなやり取りから、子どもって本当に些細なことで喜んでくれるんだなと実感します。以来、次男はこのフレーズを頻繁に使うようになっていて、私たち家族の中では定番の言葉になりました(笑)。

次男は今トイレトレーニングの真っ最中です。正直なところ、少し遅いかなとも思っていますが、子どもそれぞれのペースがあるので、焦らず見守っています。ちなみに、長男は2歳の誕生日にはトイレトレーニングが完了していましたが、次男はまだゆっくりペース。それでも、トイレで成功した時の彼の嬉しそうな顔を見ると、褒められることで自信が育っていくのを感じます。

次男・味覚狩り

次男・野菜の収穫

次男・餌やり

自分で選んだ今の生活は何よりも幸せ

子どもたちと過ごす中で、小さな成功体験や、褒められる経験の積み重ねが、彼らの自信につながっていることを日々感じています。だからこそ、長男と次男それぞれのペースに寄り添いながら成長を見守り、今この瞬間を大切に過ごしていきたいですね。もちろん、時には「自分でやった方が早いな」と思うこともあります。忙しい日なんかは特にそう。でも、できる限り子どもが「やってみたい!」と思ったことには挑戦させてあげたいんです。自分でやることで、子どもが得る自信や喜びは計り知れないものですからね。

今の私は、自分で選択してキャリアよりも子育てを最優先にしていますが、子どもの成長を通して、私もたくさんのことを学ばせてもらっています。もちろん、将来的には今よりも社会と関わり、何らかの形で自分の力を発揮したいという気持ちもありますが、今はこのかけがえのない幼児期を毎日一緒に過ごせることが何よりも幸せです。

森麻季さん衣装:スカート¥16,940、ニット¥17,380、スカーフ¥4,290(全てMARIED’OR)
お問合せ先:株式会社マリードール 06-6232-0868 https://www.mariedor.com

撮影/加治屋 圭斗 ヘア・メーク/陶山 恵実 スタイリスト/水口 久美子 取材・文/日野 珠希

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