【セックスレス AND THE CITY -女たちの告白-】夫が明かした「浮気はしてないが、妻だけED」驚愕の理由は…

日本では半数以上の夫婦がセックスレスに陥っているといわれています。長い年月をかけて徐々にレスになるケースもあるなか、ゲーム会社の派遣社員・知子さん(仮名:48歳)と、IT企業社員・健一さん(仮名:46歳)の夫婦は、「ある時期からパタッとなくなった」そう。浮気を疑った知子さんがカップルカウンセリングを予約したところ、「知りたくなかった事実」が浮き彫りになったといいます。

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■ある日を境に突然レスに?

「私と夫はもともとWebデザイナーで、同じベンチャー企業の社員でした。30代前半の頃は徹夜なんて当たり前。在宅勤務もない代わりに、終電で帰ってお昼出勤という生活を送っていました。若かったですし〝毎月が文化祭〟的な楽しさもあって、当時の仲間との時間は青春時代以上に青春でした」。
そんな時間を共に過ごし、35歳で結婚した知子さんと健一さんは、性格も趣味も似た者同士。
「ハードロックが好きで、2人とも大学時代はバンドサークルでドラマーでした。2人そろって子供はいらない主義でDINKS希望。仕事も同じ、犬好きという点も同じ。さらに性交渉の相性もよく、40代半ばに入ってもレスになることはありませんでした」。
30代のうちは家事分担やお金の使い方をめぐってケンカになると、怒鳴り合うような激しさもあったそう。
「それも40代に入って徐々に落ち着いてきました。エネルギーや体力が弱ったんですかね。だから、もし徐々にレスになっていったのなら気にしなかったかもしれません。でも我が家の場合、いきなりだったんです」。

知子さんは、「ある日突然レスになった」きっかけを振り返ります。
「去年の春、2人で温泉に行っていいムードになったのに、夫が身体的に〝うまくいかなかった〟んです。たまにはそういうこともあるか? とその時は気にしなかったんですが、その後は寝ている時にくっついてみても『疲れてる』と言われてしまい……。理由がわからなくて私のメンタルが不安定になってしまいました」。

■父親の浮気と離婚がトラウマに

知子さんの両親は、知子さんが中学生の頃に離婚しています。きっかけは父親が若い女性に走ったこと。
「そんなトラウマがあって、しかも私の顔は大嫌いな父親に似ているので、子供が欲しくありませんでした。父にそっくりの息子なんて生まれたら、ちゃんと可愛がれないかもしれないと思ったんです」。
知子さんの母親が父親より5歳年上だったことから、知子さんは健一さんと出会うまでは年下の男性とは交際したくないとも思っていたそう。
「でも夫は特別だったんです。本人も『俺は神経質な性格だから、浮気はしないタイプだと思う。人生で一度も浮気をしたことがない』と言っていたので安心できました」。
確かに健一さんは女性関係に限らず「同じシャツを色違いで10枚買って毎日着回す」など、こだわりが強いタイプ。
「結婚してからも浮気をしている気配を感じたことはなく、性交渉も例外はありますが、第2土曜日の夜か第4土曜日の夜と決まっていました。新婚の頃は独自のこだわりについていけなくて、たとえば彼が冷蔵庫の整理整頓に神経質すぎることでケンカをしたこともあります。今は、彼が自分で整理してくれるので慣れてしまいましたけど」。

レスになってからも、第2土曜日も第4土曜日も外出するわけではなく今までどおり家にはいるものの、ただ性交渉だけがなくなったという2人。
「私は、父の浮気のトラウマが頭をよぎってパニックになってしまいました。初めて夫のスマホを勝手に見たり、探偵事務所に無料相談をしてみたりしたことも。本人に『なんでなの?』と聞いても『別に……』としか言ってくれないのが辛くて。いっそ『お前が老けた』でも『ED』でもいいから、理由が知りたいとカップルカウンセリングを予約しました」。

■セックスレスの理由は「匂いが変わった」

健一さんはカウンセリングで、「〝妻だけED〟になりました。でも浮気は一切していません」と、あっさり話してくれたそうです。
「夫は『浮気を疑ってメンタルをやられるくらいなら、探偵費用を俺が払ってもいいから調べてくれ』と言っていました。『EDになりました』じゃなくて『妻だけEDになりました』って、正直すぎますよね……」。
カウンセラーの勧めで、急な変化の理由について話し合う時間を持ったという知子さん夫妻。
「夫の精神状態や私の精神状態について、交換ノートに書いて掘り下げることになりました。それによると、彼は若い頃から『匂いフェチ』だったそうです。会社で私と隣の席になった時から、無意識に強く惹きつけられたみたいなんですが、その時感じていた匂いが45歳ごろを境に変わってしまった気がする、と言っていました」。

人間としての相性は相変わらずいいままで、今後も夫婦として仲良く暮らしていきたいと、健一さんは話しているそう。
「ただ私の匂いはもうドキドキする匂いじゃないんだそう。『俺も枕がおやじの枕みたいでくさいし、お互い様だと思う。ごめん』と謝られてしまって」。
知子さんが「加齢臭が嫌なのか」と聞くと、そうではないとのこと。
「あくまで本人曰くですが、『若い頃と比べて今は無臭に近くなった』んだそうです。若い頃に感じた『炭酸の乳酸菌飲料みたいな匂い』が消えて、『汗をかいていない時は無臭に近い』と感じるようになり、性交渉をしたいという欲が消えた、と言われてしまいました」。
知子さんによれば、その時期はちょうど生理周期が乱れ、更年期に差し掛かった時期と重なるそうです。
「私は卵巣嚢腫があるので排卵を婦人科でチェックしているんですが、排卵がなくなった時期なんです。子供のいらない夫婦なのに、出産の可能性がなくなると同時に性交渉がなくなるなんて……。思った以上に、人間ってタイマーどおりに動いているんだなと思いました」。
当初は「聞かなきゃよかった」と思ったという知子さんですが、今はかえってすっきりしたといいます。
「匂いと言われて、匂いケアのボディソープを使うようになりましたが、状況は変わらないまま。それでも気が合ううちは離婚する理由はないので続いています。今はメンタルも落ち着いて、第2・第4土曜の夜以外は、昔と変わらぬ日常が戻ってきました」。

※本記事では、プライバシーに配慮して取材内容に脚色を加えています。

取材・文/星子 編集/根橋明日美 イメージ写真/PIXTA

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