「40代と50代で肌が変化した気がする…」原因をドクターに聞いてみたよ

肌の変化に戸惑う50代。でも大丈夫、肌はまだ応えてくれます!今こそ保湿ケアを味方に、美しさのギアをもう一段上へ。
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1.女性ホルモン減少の影響は肌に現れる
更年期前後に女性ホルモンが急激に減少する現象は、体の不調とともに肌の老化にも大きな影響を与えます。女性ホルモンには肌に潤いを与えるエストロゲンと、皮脂分泌を促すプロゲステロンがあり、この2つとも減ってしまいます。加齢により体全体に起きる「ドライシンドローム」は肌にも現れ、女性ホルモンの減少によって、より顕著に。そのため男性より女性のほうが敏感に乾燥を感じます。
2.ドライシンドロームと肌老化は相互に影響
肌老化が進むとドライになり、ドライになるから敏感になって炎症から肌の衰えが進む、という具合に、どんどん加速していきます。加齢による角層の配列の乱れは肌水分量保持力の低下を引き起こし、くすみやシワに顕著に表れます。またエストロゲンが減少するとコラーゲンの生成が抑制され、たるみに繋がります。たるみも乾燥によりもっと目立つことに。
3.こんな発想でスキンケアを変えてみる
取り入れたい成分は、ヒアルロン酸、セラミド、各種アミノ酸などですが、例えば真皮にヒアルロン酸を与えるとアクアポリンの発現が見られ、真皮の水分を上に押し上げて表皮の角質水分量が上がるというデータがあります。ですから優れたデリバリーシステムを擁する化粧品を選ぶことも大事なのです。薄くなった肌に悩んでいるなら、若々しい印象の決め手になる角層内「脂質」に着目してみる、アミノ酸によってコラーゲンを活性化し肌を育てる、などアプローチ法はさまざまに変化していきます。今までと同じケアでは追いつかないと感じる年代になったら、さまざまなトラブルを引き起こす皮膚粗鬆症になる前に、スキンケアを変える勇気を持ってください。
お話をお聞きしたのは…

銀座スキンクリニック院長
日本医科大学卒業。同大学皮膚科講師、パリへ臨床留学、ハーバード大学での臨床研究を経て、開院。
2025年『美ST』6月号掲載
取材/森島千鶴子 再構成/Bravoworks,Inc. 画像/PIXTA
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