梨花さん「もう一度きれいになりたい!」50代で再びギアが入った理由

現在、日本とロサンゼルスを行き来するデュアルライフを送る梨花さん。ブランドファウンダーを務める「AKNIR」からは、スキンケアラインの登場も間近に控えています。50代を迎え仕事も育児も肩の力を抜いて自分らしく楽しめるようになったと話す梨花さんですが、「息子が小さい頃は、がんばりすぎていたかもしれません」と、かつての自分を静かに振り返る場面も。多忙な日々を経てたどり着いた、彼女の今の在り方に迫りました。

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40代の自分には「もっと楽にしていいよ」と言いたい

 

――出産、ハワイ移住など、30代後半からさまざまな面で「環境」が変わりましたよね。

本当に激動で。38歳で出産して、その直後にアパレルブランドの第1号店がオープンし、ハワイ移住も重なって……。自分で決めたこととはいえ正直かなり大変でした。でもそのときは夢中で、気づかないまま突っ走っていた感じですね。

――育児中のご自身も、今とは違ったご様子だったとか。

息子が小さい頃は、実は、動きやすさを最優先にした格好ばかりしていました(笑)。きれいになりたいと思う余裕もなくて、アパレルの仕事をしていたのにおしゃれどころじゃなかったんです。

――その頃のご自分に声をかけるとしたら、何と?

「もっと楽にしていいよ」と言いたい。何事もこうじゃなきゃ、と育児に全力で向き合った結果、ピリピリしすぎていたんじゃないかな。今もう一度やり直したいということではないけれど、2〜3歳の頃の息子をもっと穏やかな気持ちで見たかったなって、写真を見るたびに思いますね。

――今、子育てにはどう向き合っていらっしゃいますか?

ほんの少し前までは「大学に入るまではしっかり手をかけないと」と思っていたんです。でも、最近は「高校入学まででいいかも」と気持ちが変わってきました。息子は私が思っていた以上に自分の考えを持っていて、“ちゃんと判断できるんだ”と信じられるようになってきたんです。何を選び、どう進んでいくかは、最終的に本人次第。そこを見守る姿勢も大事だなと思うようになりました。なんて言っておきながら、アメリカに帰ったら変わっちゃうかもしれませんが……(笑)!

 

50代になり「もう一回、きれいになりたい!」と

 

――子育てで取り入れてきた工夫はありますか?

情報を視覚で与えると納得しやすいなと感じていて、小さい頃から大きなホワイトボードを活用してきました。実際、息子は耳で聞くより目で見るほうが断然理解が深まるタイプ。今のカリフォルニアの家にも常にホワイトボードがあって、「世の中には1万種類の仕事があるんだよ。でも、今のがんばりだと選べる仕事がこれくらい少なくなっちゃうかもね〜!」なんて話も、図にして見せるようにしてきました。すると本人も口で伝えるより「まじか!」と素直に納得してくれるし(笑)、私自身も頭の中が整理されるんです。そのうえで、どう判断するかは本人に任せるようにしています。

――そして、今セルフケアブランド(AKNIR)のブランドファウンダーを務めていらっしゃいますが、立ち上げようと思ったきっかけは何だったんでしょうか?

仕事に子育てにと忙しかった40代のうちは、どうしても自分のためにかける時間が減ってしまっていました。でも、50歳になるとき、「あ、なんだか自分の人生がもう一度始まるな」という感覚があったんです。これまで積み重ねてきた経験がようやく私の中で整理されて、未来を前向きに見られるようになり、「もう一回、きれいになりたい!」とギアが入って。

髪や肌って全部つながっていますよね。だからトータルでケアできるものを自分でも使いたい、作りたい! と思ってブランドを立ち上げたんです。7月にスタートするスキンケアラインは実際に使って「本当にいい!」と感じたものだけを取り入れて、渾身のアイテムをそろえました。

目指すはハリ、ツヤ、潤いがあふれた肌! 何度もサンプルをやり取りして配合のバランスにもこだわりました。「バランシングブーストオイルローション」は、自分でも「こんなに入るんだ!」と驚いたほどの潤いを感じられますし、「バランシングリポナノセラム」はレチノールを黄金比率でナノカプセル化していて、年齢によってどうしても出てきてしまう肌悩みにもしっかり届きます。潤いとハリに満ちたなめらかな肌の感動をぜひ味わっていただきたいです。

――「もう一度きれいになりたい」と思えたのは、子育てに対して肩の力が抜けてきたこともありますか?

ありますね! 本当に大きいと思う。子育てに熱中していて自分に意識を向けられなかったから。今ようやく自分へも意識が向けられるようになってきて楽しいし、「きれいになれている」と思うことが自信につながっています。

 

ほんの少しのケアが、自分を取り戻すきっかけになると思う

 

――育児で忙しいVERY世代にこそ届けたい、AKNIRのこだわりとは?

子どもが小さいうちは、どうしても時間の余裕はないと思うんです。でも、だからこそ、成分はしっかり濃厚に。時間がなくても、ぱぱっと塗るだけでしっかり栄養が入っていくように設計しています。

――忙しい毎日のなかで、美容とどう向き合っていけばいいと思いますか?

VERY読者のみなさんって、特におしゃれに意識の高い方が多いですよね。私はこの、おしゃれをしたい、きれいでいたいって気持ちはとても大切なことだと思っています。その気持ちがあることでほかのことにも前向きになれたりするし、自分にご褒美をあげるように、肌をケアしたり、お気に入りの服を着たりすることがエネルギーの源にもなると思う。だから「がんばりましょう!」じゃなくて、「がんばっているんだから、一緒に楽しんでいこう」って言いたいです。

ただ、正直、SNSでいつもきれいなママたちを見ると「ほんとかな?」って思うこともありますよね。私もそうでした(笑)。でも、そうやって自分の気持ちや美を後回しにしがちなときこそ、ほんの少しのケアが、自分や自分の時間を取り戻すきっかけになると思うんです。無理せず、楽しみながら、自分のための時間を大切にしてほしいです!

 

「AKNIR」の新スキンケアラインは7月24日発売

 

左から)バランシングクレンジングオイル 120ml¥4,950バランシングフェイスジェルウォッシュ 80g¥4,400バランシングブーストオイルローション 110g¥4,950バランシングリポナノセラム 25ml¥8,690バランシングデュオクリーム 60g¥5,940

年齢とともに変化する心と身体にアプローチすることで「ありのままの自分を大切にしてほしい」という梨花さんの想いが詰まったブランド「AKNIR」から新たにスキンケアラインが登場。

すべてのアイテムに、皮膚美容から着想を得た美容保湿成分2種※1を配合。乾燥や、毛穴のたるみ、ハリ不足にアプローチし、潤いとハリに満ちたなめらかな肌へと導きます。さらに、マグノリアの優雅な香りが、スキンケアの時間を心まで満たすひとときに変えてくれます。

※1 メチルグリコシドリン酸、(リシン/プロリン)銅、DNA-Na

 

梨花/りんか
1973年生まれ、東京都出身。21歳でモデルデビュー。ファッション誌の表紙を数多く飾りながら、テレビやアパレル、ライフスタイルブランドのプロデュースなど活躍の幅を広げる。36歳で結婚し、翌年に男児を出産。ハワイに生活の拠点を移す。現在は日本とロサンゼルスの二拠点生活を送っている。

取材・文/有馬美穂

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