佐藤ありささんがワンオペで娘が成長したなと思ったできごととは?

現在ドイツ在住の人気モデル、佐藤ありささん。8歳の女の子と3歳の男の子のママとして、子育てに奮闘中の日々をレポート! 今回は、ドイツでのワンオペ期間の過ごし方について語ってくれました。

前回の連載はコチラ!

佐藤ありささん「薬がなかなか処方されにくいドイツで始めたこと」

ワンオペ期間はあえて予定を詰め込んでアクティブに!

娘と遊びに出かけたイベント会場で。カラフルわたあめはドイツでも人気です。

やり切りました、ワンオペ期間! 普段は、お風呂から寝かしつけまでのバタバタタイムは夫婦で分担。休日は、夫の運転する車で家族でお出かけすることも多い我が家。忙しい中でも家族の時間を積極的に作ってくれているので、出張で不在になる時はいつもどうやって乗り切ろうかと少し緊張します…。とはいえ子どもたちも大きくなってきたし、私もドイツ生活&ママ生活8年目。今回は予定を目いっぱい詰め込んで、アクティブに楽しく過ごすことができました。

なんだか懐かしいホッケーのおもちゃがあったり。
子どもってトランポリンが大好きですよね(笑)。
キーホルダー作りができるテントも。工作大好きな娘と参加!
可愛いキーホルダーができました♡

小学校がお休みだった日は、娘のお友だちとプレイデート。街中で開かれている無料の遊び場イベントに行ってきました。トランポリンをしたり、キーホルダー作りをしたり、これが無料だなんて助かる…(笑)! 娘が「〇〇ちゃんと遊びたい」とリクエストするようになったおかげで、そのママとも繋がるようになり、少しずつ現地のママ友も増えてきました。ドイツ人のママ友とはドイツ語で話すので、語学もますます頑張らなくちゃ。

 

前回行ったところとはまた別のいちご畑。ここのは甘くておいしかった!
ドイツでのいちご狩りは、バケツに収穫して持って帰るのがメインです。
潰したいちごと生クリームと砂糖を混ぜて、型に流し込んで冷凍庫へ。ヘルシーでおいしい!

週末には、娘のお友だち2人とそのママたちと電車でいちご狩りへ。採ってきたいちごは家でアイスクリームに。これがおいしくて家族みんな大好物!

 

子どもたちは前の方の席で自由に見ることができるんです。
よく一緒に遊びに行く親友と。息子は本当に動物が大好きで、ずっと見ています。
ママ友が連れて行ってくれた、また別の日の一コマ。

私のバイオリンの先生が所属するオーケストラが主催した、キッズコンサートにも行きました。せっかくヨーロッパにいるからこそ、本場のクラシックに触れる機会が作れて良かったな。
「どこ行きたい?」と聞くと大抵「どうぶつえん!」と言う息子のリクエストに応えて、仲良しのお友だちと動物園に行ったりも。息子の保育園のママ友が、うちの子たちを預かって動物園に連れて行ってくれた日もありました。ワンオペ期間は、ママ友の助けが本当にありがたい…!

 

余裕をなくして娘と大喧嘩。 渡してくれた手紙に泣きました…

毎年、夏はテラスプールでよく遊びます。私も入っちゃいたいくらい暑い!
服のまま水鉄砲遊びを始めた日も。このままお風呂へ行ってもらいました(笑)。

フランクフルトも一気に暑くなってきたので、おうちではテラスプールを解禁! いつもは夫が膨らませ担当なのですが、今回初めて私が1人で準備して、思っていたより大変でした(笑)。まだまだ暑い夕方から入ってひとしきり遊び、そのままお風呂に直行〜がいつものパターン。

お手紙を書く子どもたちと、それを見守るたくさんのお人形(笑)。
気づいたら2人でビーズ遊びをしていたことも。息子も上手にできるようになってきました。

楽しい予定があったほうが子どもたちも私も穏やかでいられるので、なるべく頑張っていましたが……とはいえ、料理中など私の手が回らなくなることも。“ママ、今は構ってあげられないよオーラ”を出していたある時(笑)、なんか静かにしているな?と思ったら、2人で絵の具を出して遊んでいたんです。テーブルが汚れないようにちゃんとキッチンペーパーも敷いて! いつの間にか2人だけで準備して遊べるようになったんだ、と感慨深かったなぁ。その時書いていたのは、パパへのお手紙(涙)。実は娘はパパが出発した翌日から手紙を書いていたので、帰ってくる頃には書き溜めたお手紙がたくさん。「パパが帰って来たら、ハロウィンの時の衣装を着てお手紙を渡したい!」と子どもたちが言い出したときは正直、衣装か……奥にしまい込んじゃってるんだよな……(遠い目)と思いかけたけど、ピュアな願いはやっぱり叶えてあげなくちゃ。バッチリ仮装した2人に盛大に迎えられたパパは、目じりが下がりっぱなしでした(笑)。

 

手紙と言えば、夫が出張に出てすぐの頃、一度娘と大喧嘩した日がありました。次々やりたいことをやって散らかしっぱなしの娘に、「片付けてからって言ってるでしょ!」って普段ならもっと落ち着いて対応できるはずなのに、感情的に叱ってしまい娘も泣き出してしまって。私も余裕をなくしていたんですよね。しばらくしたら娘が「ママごめんね、かたづけはだいじだよね」みたいな内容の手紙を渡してきたんです。自分をコントロールできなかった申し訳なさと、伝えたいことが伝わっていたうれしさと、いろんな感情がぐちゃぐちゃになって、私も涙。この気持ちを忘れないようにしたくて、その手紙はいつも見えるところに貼っています。息子はまだ3歳で、だからこそ娘には我慢させてしまうことも多いから、ときどき喧嘩もしちゃうけど、お互い気持ちを伝え合うことができる関係でいたいな、と改めて感じました。

 

大変なこともあったけど、今回のワンオペ期間で私も子どもたちもまたレベルアップ。子どもと一緒に成長していけるのが、子育ての醍醐味だなって思います。

Profile

1988年生まれ、北海道出身。2005年「ミスセブンティーン2005」に選ばれ、同誌専属モデルとしてデビュー。数々の女性誌でカバーを飾るトップモデルとして人気を博し、女優やお天気キャスターとしても幅広く活躍。2016年7月に結婚。翌年に長女を出産後、ドイツへ移住。2021年に長男を出産し、現在は二児のママ。@satoarisa920

取材・文/西原 章 

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