アラサー読者の【Uターン体験談】決断のその後が知りたい!
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地方から上京してきた人たちの前にいつか立ちはだかる、「Uターン」という選択肢。それがもし、自分主導ではなくパートナーの都合によるものだったら…?自分の環境やキャリアを取るか、それとも彼との生活を取るのか…。大きな決断を下したアラサー読者の当時の心境、そして自分らしく生きる“今”をお届けします!
\CLASSY.読者50人にアンケート!/
“結婚か仕事か”迷ったその先、新たな可能性に出会えた
究極の2択を迫られてキャリアを諦める人も少なくはない。そんな中で迷いながらも自分たちなりのライフスタイルを開拓し続ける関西読者2人のストーリーを紹介。
プレス職を諦めきれず遠距離生活を延長。
関西の宣伝販促担当となり、結婚へ

上田奈沙さん(32・BEAMS CREATIVEスタッフ)
いつかは戻るつもりだったその時がちょっと早めに来ただけ
憧れの会社でプレスという職業につき、やりがいを感じていた頃に彼との婚約の話が。もちろん彼とは結婚をしたいけれど、今のキャリアを諦めることには迷いがありました。しかし、いずれは彼や自分の家族のいる関西に帰りたいとは頭の片隅で考えていたこともありUターンを決断。でもやっぱりキャリアの可能性も捨てたくないという気持ちもあったため、当時の上長へ今の気持ちを相談しました。すると、会社の組織編成やリモートワークの導入などタイミングがよく、トライアルで関西でも部署を離れずに宣伝販促の仕事ができることに!遠距離中の彼とは自分がまだ上京中に入籍だけ済ませ、1年間は別居婚をし、その後関西へ戻りました。
上田奈沙さんHISTORY
▪️2015年BEAMS入社、大阪勤務
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▪️2019年プレスへの転勤で上京
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▪️2021年入籍し、期限付きで別居婚
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▪️2022年帰阪し、彼と同居
2拠点、3拠点生活などもこれから実現させたい

帰阪した当初は東京へ戻りたい気持ちでいっぱいでしたが、関西での新たな出会いや東京とは違う刺激もあり、「今の環境でもっと関西を活性化したい」という気持ちが強くなり、定住を決意。多忙だったプレス時代と比べて今は生活リズムも整い、彼への気持ちも以前より高まり、よりよい関係が築けるようになったと思います。大好きな自分の家族と近くなったこともUターンしてよかったことのひとつです。東京でのプレス業務から今は部署が変わり、クライアントとの商談やPR施策を練ることが多め。今までとは違った仕事もあり、関西特有の新しいコミュニティを知ることもできてやりがいを感じながら働いています。今後のキャリアについては現在マイホームを建設中なので、しばらくは関西に定住予定。ですが、夫が全国転勤のある仕事でもあるため、東京だけでなく他の場所でも暮らす可能性はあります。そのため場所にこだわらず働けるよう、頭の片隅で模索中です。
\上田さんのお仕事スタイル/
万人ウケのいいシャツスタイルは、マーベルトデザインのスカートやキトゥンヒールを合わせてトレンド感もキープ。気分の上がる小物でお仕事の日も華やかな気持ちに。
やっと掴んだスタイリストの道。
独立直後に結婚のためUターン

橘 彩さん(30・トータルスタイリスト)
昔からの夢が叶い始めたタイミングでの大きな決断
もともとは出版やファッション業界で働きたいと思っていましたが、家族と相談して客室乗務員に。しかし、コロナ禍に業務が激減し兼業を余儀なくされたため、憧れのスタイリスト・池田敬氏のアシスタントに約3年間就きました。念願の独立が決まり、親の反対を受けながらも航空会社を退職。東京での仕事がこれから!という時、3年間付き合っていた関西在住の彼からプロポーズを受けました。関西には仕事関係の人脈がなく不安でしたが、彼が勤める会社は関西本社の企業。一方で自分はどこでも生きていける職業ではあるからと帰阪を決意することに。その後関西と東京を行き来する生活をしていた頃、知人からの紹介で関西でのイベントやPOP UPに携わる機会が。そこで“自分がいいと思ったものを多くの人に知ってもらう”という仕事にやりがいや魅力を感じていることに気づいたんです。
橘 彩さんHISTORY
▪️2017年客室乗務員として上京
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▪️2019年スタイリスト池田敬氏に師事
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▪️2022年夏に航空会社を退職し、独立
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▪️同年秋に彼からプロポーズを受け帰阪
周りの応援があったからこそ
自分の選択を正解にしたかった
スタイリスト業以外にも新たなキャリアの可能性が見つかり、ブランドPRや結婚式のプロデュース、ディレクションなど、最近では自分のセンスを認めてもらえる機会が増え始めているなと実感しています。感性を生かした業務は新鮮で、大変なこともありますがやりがいも大きいです。どんな仕事でも大切にしているのは、「なんでも安請け合いはしない」こと。またセルフブランディングは必要不可欠な要素で、SNSは自分のポートフォリオとしてこだわりを持って更新しています。フリーランスで生きていくのはプレッシャーもありましたが、自分が本当にやりたいことを実現するために選択した働き方。成功でなくとも、“正解”にしていくという強い意志のもと、自分の心が躍るものやことを軸にこれからも働き続けたいです。
\橘さんのお仕事スタイル/
マイスタイルにはカジュアル要素はマスト。夜にレセプションパーティやイベントがある時は、トップスやアクセだけ替えてかっちりめのスタイルにチェンジしています。
パートナーとの生活を選んで東京→地元以外の場所へ
それでも自分らしく働ける今がある
出身地とは違う場所で暮らす選択をした2人も、自分の夢を叶えたり、働き方を変えたり、新たなライフスタイルを築き上げていました。
夢だったピラティススタジオを
オープンするため彼の住む関西へ

前谷 楓さん(27・ピラティスインストラクター)
支え合いながら、お互いの夢のために同棲開始
東京で息抜きがてら趣味を見つけたくて始めたピラティスは、気づけばインストラクターの資格を取得するまでに。いつか自分のやりたいことを仕事にしようという気持ちもあったので、スタジオをオープンする夢をその頃からなんとなく持ち始めました。東京で暮らすというこだわりが特になかったことや、彼との今後の将来を考えた時に関西に移るのがいちばんよい選択だと考え、資格取得後は兵庫県に住む彼と同棲をスタート。
拠点を移してからは、スタジオオープンに向けて同じ関西に住む姉と準備し、2023年にBIBI(@bibi_pilates)を大阪で開業。今年で3期目を迎えます。出身地ではない土地であることや、スタジオの所属経験もないことから最初は集客が難しかったですが、SNSでの発信に力を入れ、最近は集客も好調です。また、よもぎ蒸しをはじめ、より多くの方がヘルシーに生きられるお手伝いができるよう業態も拡大。
彼とは今すぐではないけれど、お互い結婚を視野に入れて今もともに暮らしています。彼も目標のために忙しく働いているので、今はお互いのキャリアの土台を固めるタイミング。自分の時間も二人の時間も大切にし、尊重しながら良好な関係を育み中です。
前谷 楓さんHISTORY
▪️2017年進学のため愛媛から兵庫へ
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▪️2021年人材系企業へ就職のため上京
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▪️2022年退職後、兵庫で彼と同棲開始
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▪️2023年ピラティススタジオをオープン
\前谷さんのお仕事スタイル/
見られる職業でもあるインストラクターは、自分が着ても、周りが見ても「可愛い」と思えるウェア選びも大切。海外ブランド「WISKII」が最近のお気に入り。着心地も◎です。
夫の京都転勤についていくも
フルリモートでもとの仕事を継続中

中野英菜さん(31・広告代理店)
新しい土地で楽しみながら暮らすコツも身に付いた
彼と付き合っていた頃から、心のどこかでは想定していた転勤。入社して慣れてきた頃に結婚し、夫の京都赴任が決定。わかってはいたけれど今の仕事に穴をあけることもできず、迷惑をかけたくないと勤務先の社長と役員に相談しました。幸いにもフルリモートという働き方を提案してくれたため、夫についていくことを決断。仕事面でも環境面でも東京を離れることに少し迷っていた自分の背中を、会社が押してくれたんです。
夫婦ともども京都出身ではないこともあり、友人もいない土地で暮らすことに最初は不安でいっぱいでした。一方で今まで以上に二人だけの時間ができ、絆がさらに深まったため、移住も悪くないと思えるように心境も変化。京都は東京からの交通の便もよく、観光地でもあることから友人や家族にも遊びに来てもらいやすいので、寂しさはありません。自分たちも出かけるたびに小旅行気分を味わえて、東京とはまた違う彩りを体験することができています。新しい土地で貴重な時間を過ごすことができて今は二人ともポジティブな気持ちに。
そして現在は産休を終えて、育休中。今後の自分のキャリアや子供の教育のことも考えると、いつか東京に戻って自分たちの家を持つのも視野に入れつつ、現在は3人家族で京都暮らしを満喫しています。
中野英菜さんHISTORY
▪️2012年進学のため鹿児島から上京
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▪️2014年アパレル系の会社に入社
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▪️2020年現在の会社へ転職し、彼とも交際開始
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▪️2022年結婚し、夫の転勤で京都へ
\中野さんのお仕事スタイル/
近所のおしゃれカフェでリモートワークする時は、いつものワンマイルコーデよりも少し気持ちがピシッとするアクセやシューズをプラスした、リラクシーなスタイルに。
もちろん困難だって希望だってある
まだまだあります、私たちのUターン事情
パートナー、家族、自分の願望などUターン事情は多種多様。転職に2拠点生活…もちろんパートナーが移住するパターンも。Uターン経験読者のリアルボイスを集めました。

結婚とともにUターンし、転職。現在は地元大阪と東京、2拠点で活動中!
「関西の大学を卒業後は、繊維商社に入社し営業職に。社内恋愛で今の夫と交際がスタートしたのも束の間、2カ月で自分のベトナム赴任が決定!夫は自分の働き方についても理解があり遠距離恋愛に。2019年に帰任後は関西ではなく、東京転勤のためここでも遠距離生活が…。交際4年目にプロポーズされ入籍しましたが、当時は東京を離れるのは寂しい気持ちもあり別居婚も検討していました。しかし義父のガンが判明したことで、夫の近くにいたいと思い、大阪へ戻るタイミングで退職しました。一時的にでも自分のキャリアを狭めたことに後悔もありますが、夫や家族との絆が深くなったので、選択して正解だったと思います。遠距離を経て2人で過ごせることを嬉しく思いますし、人材系の会社へ転職し自分のキャリアを再形成することもできました。今は月の半分は東京で仕事をするという2拠点生活を実現させ、半別居婚という新しいスタイルを築きながら夫婦の絆もさらに深めているところです。」(M.Tさん/33歳・人材関連)

祖母を看取るためにUターン定住前提で地元の人とアプリ婚
「2010年にブライダルの専門学校へ進学するために栃木から上京。卒業後はウェディングプランナー・ドレスコーディネーターとして青山や銀座で夢だったブライダルの仕事をしていましたが、2015年、祖母に余命宣告が…。大好きな祖母の近くで過ごしたい気持ちが強かったのと、将来的には地元に帰るという人生設計を立てていたので、早めのUターンを即決。29歳までに結婚するというプランや、栃木で暮らすことはもともと視野に入れていたため、すぐさま地域を限定したパートナー探しを開始しました。地元に戻ってからは、派遣社員として祖母のいる病院の近くで働きながら看病をする生活。悔いなく看取れたので、戻ってよかったと本当に思います。地元に戻ると自分の時間もたくさんでき、趣味の時間も謳歌できるように。何より最愛の夫と出会えたことがいちばんの幸せです。ワークライフバランスが以前より整って穏やかに暮らせているのは、地元だからこそ。」(Y.Mさん/33歳・メーカー)

「東京での子育ては向いていない」と思い家族と友人がいる地元へ
「2018年に当時勤めていた会社の転勤で、地元神戸から上京。好きだったアパレルの仕事を東京でするということに、とてもワクワクした気持ちを抱えていました。2020年に現在の夫と交際がスタートし、翌年に妊娠が判明。実家から離れた場所で子育てすることに不安を抱えていたため、どうしても地元へ帰りたいと夫に相談したところ、彼にとっては全く馴染みのない神戸へ一緒に帰ってくれることに。東京はどこへ行っても人が多く満員電車。自分が子連れになった時のことを想像すると、人混みが苦手な私はそこで生活できる自信がありませんでした。そんな当時の心境や悩みを真摯に受け止めてくれた彼には感謝しています。神戸へ戻るタイミングで会社も退職。地元には友人もいて、家族も近くにいるのでのんびりと過ごすこともできます。今は子育てにも慣れてきたので、地元の企業で事務職として復職。子供が大きくなったらまた東京に住むのもいいなと考えています。」(M.Yさん/31歳・事務)

育休中に夫が転職し、関西配属に。関西異動が認められず泣く泣く転職…
「関西の大学在学中に彼と出会い、交際がスタート。卒業後は新卒で入社した会社の配属が埼玉だったこと、また、彼の配属も東京だったため一緒に上京しました。交際6年を経て2019年に結婚、2021年に長女を出産し、なんと育休中に彼が転職で関西勤務に!関西なら自分も異動願いを出して一緒に帰れたらいいなと思っていましたが、異動は叶わず…。それでも家族のことやこれからのこと、親のサポートも受けられることを考えると今は関西に戻ることが最善だと考え、勤めていた教育サービスの会社を退職しました。お互いの実家の中間地点である大阪で現在は暮らしていますが、やっぱり帰ってきてよかったことがたくさん。娘の成長を見て両親は喜んでくれるし、物価や家の値段が全然違う!東京にいたら買えなかったかもしれないマンションも大阪なら射程圏内です。強いていうなら大好きなディズニーランドに気軽に行けなくなったことは悲しいですが、子育てに仕事にと日々奮闘しながらも、家族に支えられて生活している今がとても幸せです。」(Y.Mさん/32歳・人材関連)

彼がUターン&転職を決意結婚を前提に復縁することに…
「宮城県出身。東京での生活に憧れて大学進学とともに上京しましたが、実際は人の多さや、満員電車通学に辟易とすることも。バリバリ東京で働く自分の姿を想像できず、さらに将来的に子育てのことを考えると首都圏は難易度が高いなと思い、地元のメガバンクにUターン就職しました。一方で中学時代から付き合っていた彼は愛知への就職が決まり、自分は仕事を諦めたくなかったので一度破局。しかし、彼が帰省した際に再会すると衝撃の一言が…。「Uターンして転職するから、結婚を前提に復縁してほしい」と告白され、まさかの復縁!その後めでたく結婚し、今に至ります。自分が望む職が見つかりづらく転職が難しい、コンビニが遠い、終電が早いなど東京では感じなかった不便さも地方にはつきもの。それでもやっぱり慣れ親しんだ土地で、何かあったら助けてくれる家族がいる安心感には代えられません。東京は新幹線に乗ればすぐなので、定期的に遊びに行くことができればそれで満足!これからも宮城に定住したいと思っています。」(F.Tさん/30歳・金融関連)
撮影/久保嘉範 イラスト/ran 取材/石津愛子、田中幸恵 編集/平賀鈴菜 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2025年7月号「夫婦でUターンを決断のその後が知りたい」より。