新婦が恐竜に!?家族婚だからこそ叶ったサプライズ演出【結婚式レポ】
The post 新婦が恐竜に!?家族婚だからこそ叶ったサプライズ演出【結婚式レポ】 appeared first on CLASSY.[クラッシィ].

結婚式は、一生に一度の大切な節目。会場やドレス、演出から引き出物の選び方まで、先輩花嫁ならではの視点と経験がたっぷり詰まったインタビューをお届け!CLASSY.カップルズ・奈良七海さんの結婚式をご紹介する連載第2回は【ドレス・演出編】。一目惚れした2着のドレスと、それぞれのドレスに合わせて工夫したヘアスタイル、家族婚ならではの演出をお届けします。

◾️Profile
奈良 七海さん/峻幸さん(34歳・アパレルプレス/34歳・IT関連企業)
約2年間の交際を経て、2018年12月にプロポーズ、2019年5月に入籍。2020年11月に、六本木の「グランド ハイアット 東京」にて挙式。自宅トレーニングや寺社巡り、ファッションなど、それぞれの趣味を大切に日々を送っています。
自然体で輝く、自分らしさを映したウェディングスタイル

「妥協しないでいこう」と決めて挑んだドレス選び。最初は「マーメイドラインは似合わないかも」と感じていたという七海さんですが、実際に試着してみると印象が一変。
「下半身が気になっていたんですが、逆にウエストが細く見えて、すごくきれいに見えたんです。そこからマーメイドの王道であるGalia Lahav(ガリアラハヴ)に決めました」(七海さん)
ガリアラハヴは基本オーダー制のため、Instagramでレンタルを見つけたそう。
「チュールの広がり、刺繍の繊細さ、ベージュの透け感がどれも絶妙で。お値段だけあって、本当に美しかったです」(七海さん)
ヘッドアクセサリーは、Maria Elena(マリア・エレナ)の華やかなビジュータイプをセレクト。ブライダルアクセサリー専門のでレンタルし、お団子ヘア全体にかかるようにセットしてドレスの刺繍とリンクさせました。
「装飾は決めていましたが、イヤリングとのバランスがなかなか決まらなくて。最終的に“当日の気分で決めよう”となり、ヘアメークさんに全幅の信頼を置いてお願いしました。やりたくないスタイルと好みだけは事前に伝えていたので、すごく満足いく仕上がりになりました」(七海さん)
一目惚れした、ヴェラウォンのヌードヘイリー
お色直しのドレスに選んだのは、VERA WANG(ヴェラウォン)の「Nude Hayley(ヌード ヘイリー)」。

「これはもう一目惚れでした。ありそうでない色味で、ふわふわしているのに甘すぎない。着てみるとモダンで、これ以外考えられないと思いました」(七海さん)
ヘアは挙式時のシニヨンを崩して、ゆるやかなダウンスタイルにチェンジ。
「生花を添えたい気持ちはあったけど、どんな花が入るかわからなかったので、当日に決めようと。ヘアメークさんが“崩したほうが可愛いかも”と言ってくれて、その場で完成しました。すごくお気に入りです」(七海さん)
アクセサリーは「FIO DA(フィオダ)」で購入。
リップは少し濃いめのオレンジとピンクを重ね、秋らしい深みをプラスしました。
想いを込めて贈った〝お色直しギフト〟。新郎へのサプライズプレゼント
披露宴での大きなサプライズは、新郎へのプレゼント。
「家族婚になったし、私はドレスにこだわらせてもらったので、旦那さんにも何かしてあげたくて」と、七海さんが用意したのはオーダーメイドのタキシード一式でした。
ファーストミートのタイミングで渡されたその一着は、深いブラウンのチェック柄に秋らしい花柄のネクタイを合わせた上品な装い。靴も七海さんが選んだブラウンで統一し、ジャケットの内側には前撮り写真をプリント。世界にひとつだけの特別なタキシードが完成しました。
「当日、すごく驚いて喜んでくれました。内側に写真があるので、『脱げない』って言ってましたけど(笑)。たくさんの人の協力で実現できて、本当にいい思い出になりました」(七海さん)
恐竜の着ぐるみで再登場!家族を笑顔にするサプライズ演出
もう一つのサプライズは、まさかの〝恐竜姿〟での登場!
「本当はファーストミートの時に着たかったんですが、ホテルのエントランスでお客様が驚いてしまうからと止められて(笑)。結局、お色直し後の再入場で実施しました」(七海さん)

「ちゃんとおもてなしをするのはもちろん、ふたりの思い出も作りたかったんです。タキシードのプレゼントと恐竜の登場、どちらもサプライズイベントとして大成功でした」(七海さん)
家族婚だからこそ叶った、感謝を伝える温かな時間
家族婚というスタイルを選んだからこそ、演出もより心を込めて。一般的には花嫁の手紙が定番ですが、この日は新郎からの手紙も用意しました。
「家族に感謝を伝えるのがテーマだったので、『手紙書きなよ』って私から提案したんです。当日は号泣しながら読んでくれました」(七海さん)

また、両親だけでなく祖母や義理の兄にもそれぞれ花束とプレゼントを贈ったそう。両親には2020年の刻印入りバカラのグラス、義理の兄にはバーニーズのギフトカード、祖母には花束と贈り物を。
式の後も余韻を楽しむ、ふたりだけのフォトセッション
披露宴後は、ホテルの部屋でフォトセッションを実施。
「もう一回、ガリアラハヴのドレスで思い切り写真を撮りたくて。家族の前では見せられなかった雰囲気を、ここで発散しました(笑)」(七海さん)
家族への感謝を胸に。今だからこそ思う、“やってよかった”という気持ち
「延期すればよかったかなと思うことも正直ありました。でも、あのときにベストを尽くしたと思うので、後悔はしていません。改めて写真を見返すなかで、『このときの気持ちって大事だな』って、やっぱり思います。結婚式を挙げてよかったです」(七海さん)

コロナ禍という制約のなかでも、細部まで想いを込めた空間をつくり上げたふたり。
「100人を招く華やかな式ではなかったけれど、家族一人ひとりとしっかり向き合えて、本当に特別な時間になりました」(七海さん)
これから式を挙げる人へ——奈良さんからのリアルなアドバイス
最後に、これから結婚式を迎える人へのメッセージをいただきました。
◆やってよかったこと
「SNSでいろんな情報が出てくるけど、最初に〝何のために結婚式をするのか〟をふたりで話し合っておくことが大切。軸が決まっていれば、取捨選択も楽になるし、準備の過程でもめることもありませんでした」
◆やっておけばよかったこと
「小物や装飾など、人物以外の物撮りをたくさんお願いしておくといいです。当日は思った以上に余裕がないので、小さなディテールこそ写真で残しておくと、後から見返すたびに思い出がよみがえります」
取材・編集/藤井由香里