HARUNOBU MURATA・村田晴信さんに聞いた『結婚式のお呼ばれ服』選びの正解って?
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お呼ばれの回数を重ねるごとに、なぜだか高まる「このコーデでいいんだっけ…?」という悩み。本当に素敵なお呼ばれ服コーデってどうすれば叶うの?そんなみんなの気持ちを村田晴信さんにぶつけてみたら…お呼ばれシーンに必要な“大人の心得”が見えてきました。
今時のお呼ばれ服って
どうやったらおしゃれになりますか?
僕の洋服は“着ることで完成する”がテーマ。作っているのは洋服というモノですが、デザインしているのはそれを着てくれる“人”だと考えています。HARUNOBUMURATAでイメージしている女性像は、知的な色気を持った大人の女性。内側から出る美しさを楽しむ女性像を掲げているので、デザインにおいても体のラインを直接引き出すのではなく、動いた時のシルエットや余白を際立たせるようなカッティングを大切にしています。実際手にとってくださる方も年齢にかかわらず精神的な成熟度の高さを感じる女性が多いですね。
お呼ばれシーンの服選びについては、あれこれと情報が多く、疲れている方もいるんじゃないかなと感じます。ウェディングのような儀式的なシーンでの装いは、「自分がその空間にどう馴染むか」を考えて選べると素敵ですよね。これは無難・地味であれという意味ではなくて。“自分をこう見せたい”と発信していくのではなく、その場に馴染みながら周囲を惹きつけるような装いをしている方を見ると、ハッとします。例えば、身につけているものに対するこだわりがきちんとあって祝いの席に居合わせた初対面の方と装いをきっかけに話が弾むとか、その一日を通してどんな振る舞いをするかまで想像力を膨らませられたりとか。そういうことまで考えながら何を着るか選ぶことができれば、その場に馴染みながらも惹きつけられる、洗練された女性に近づけるんじゃないかと考えています。
「こういう場に行くから、こういう背景のあるものを選ぼう」という視点もいいと思います。その日のお呼ばれの場が“和”に由縁がある場合なら、着るモノにも和を取り入れてみる。そんなふうに自分の装いの核みたいなものをひとつ決められたら、話のタネになりますよね。僕のブランドでは、展示会で直接デザイナーが作品の背景を説明し、お客様にオーダーしていただく体験を提供しています。ものづくりを起点から知ることも、装いに核を持つきっかけにできるんじゃないでしょうか。そうやって手に入れたドレスなら、きっとたくさん語れることがあるはず。
上質な服を着ることは、自分を引き出すひとつの手段だと思います。少し背伸びしていいレストランやホテルに行くのと同じように、自分のいるステージより半歩先の挑戦を積み重ねることで人間は成熟していくもの。本当にいいと思うものを自分の目で選び身にまとうことは、自分の芯を持ちながら生きることでもあります。そういった目線でモノを選ぶことって、物質的ではない豊かさを追求していくことにも繋がりますよね。
ストンとしたシルエットながら左右非対称のドレープが女性らしさを薫らせる、大人のためのワンピース。ワンピース¥101,200(ハルノブムラタ/ザ・ウォール ショールーム)バッグ¥148,500(ボナベンチュラ)靴¥178,200(ピエール アルディ/ピエール アルディ 東京)ヘアクリップ上¥16,500下¥15,400(ともにプリュイ/プリュイ トウキョウ)チョーカー上¥16,500(アルティーダ ウード)下¥34,100(ミキア)バングル¥5,670(アビステ)
\PLSTとのコラボでも話題!/
注目ブランド「HARUNOBUMURATA」って?

今注目の東京発ラグジュアリーブランド。おしゃれ賢者が辿り着く“トレンドに流されない削ぎ落とされた美しさ”が魅力。元麻布のプライベートブティックではブランドの世界観を感じられる贅沢な購入体験も。

HARUNOBUMURATA
デザイナー・村田晴信さん
撮影/土山大輔(TRON) モデル/宮本茉由 ヘアメイク/あきやまひとみ スタイリング/たなべさおり 取材/飯室紗季 編集/宮島彰子 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2025年10月号「“浮かない”のにちゃんと洒落てる、今っぽお呼ばれゲスト服」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。