“フェムケアってどうしたらいい?”悩める読者が専門クリニックを体験!【リアルレポ】
腟はお肌と同じように年齢を重ねれば変化が訪れます。しかしケアの方法がわからない美ST世代が多いのも事実。今回はそんな読者に専門のクリニックを体験してもらいました!
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診てもらったのは?
閉経は49歳。腟の緩みをパートナーに指摘されました。VIO脱毛中で、大陰唇のたるみと黒ずみが気になります。大陰唇が擦れているような気もしています。
1.カウンセラーにまず相談
クリニック到着後、問診表を記載したらスタッフと個室でカウンセリング。診察当日の体調確認や問診表に記載した症状についてやさしく確認されます。まとめた内容は詳細にカルテに入力され、医師に引き継がれます。
2.先生の詳細な問診へ
問診表とカルテは患者さんの現在の症状を診断するための情報の宝庫。出産歴や過去に受けた施術、痛みや痒みなどがあるのか、現在の生活にどのような支障を感じているのかなど時間をかけて丁寧に確認していきます。
3.触診で腟圧などを測ります
出産の際に子宮口の開きも確認する産婦人科医の人差し指と中指は、診察に欠かせない大切な道具。ジェルを塗った2本の指を使い腟圧を測定し、凝りや痛みがないか、腟壁が下りてこないかなど詳細に確認します。
4.器具を使って腟の中を診断
クスコという医療器具を腟に挿入し、腟粘膜の潤いやふかふかさの程度も産婦人科医の視診と内診でしっかり観察。腟の粘膜が健康かどうかも見ています。
5.ペーハー値の測定
健康な腟のペーハーは4.5以下。デーデルライン桿菌という乳酸菌が腟内環境を弱酸性に保ちカンジダなどの病原菌から守っています。乾燥してくるとデーデルライン桿菌は住めなくなり、腟内はアルカリ性に傾きます。
6.診断結果を聞く
GSMの指標である腟健康指数は、S.Iさんの場合25点中12点とやや低め。ケーゲル体操で骨盤底筋を鍛え、腟内のペーハーが6.1以上と乾燥しているので腟育注射で潤いを補うのが良さそうです。出産のダメージで開いた腟の見た目や乾燥が気になるなら腟口形成を。大陰唇は黒ずみもたるみもなく綺麗でしたので安心してください。
先生の問診で症例写真をいくつも見せていただき、自分のお股も診察中に先生と一緒に鏡で確認。心配していた大陰唇が綺麗だと言われ安心しました。自分の体の一部をしっかり理解できたので、前向きに対策します!
診断してくれたのは…
日本専門医機構認定 産婦人科専門医
更年期の腟まわりのお悩みはGSMかもしれないので、更年期全般の症状や萎縮性腟炎も診てくれる産婦人科専門医による受診を。
宮本先生のクリニック情報は以下URLをご参照ください。
https://linktr.ee/akinyan1981
本記事は、美ST編集部が取材・編集しました。「美ST」は16年以上にわたり、40代&50代女性の美容とライフスタイルを追求してきた月刊美容誌です。
『美ST』2025年11月号掲載
撮影/渡邉明日香 文/西岡直美、菊池真理子 再構成/Bravoworks,Inc.
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