ディズニー・アニメーション『ズートピア２』が、前作から9年ぶりにスクリーンに登場。100年ぶりに街に現れたヘビをきっかけに、ズートピア誕生の裏に隠された秘密が明らかになります。再びバディを組むウサギの警官ジュディとキツネのニックがバディとしてどのように絆を深めていくのか。上戸さん自身のパートナーシップや良好な人間関係の築き方について伺いました。

――新作の見どころは？

ジュディとニックがタッグを組んでまだ1週間というところから物語が始まります。今作で伝えたいのは、人間社会にも通じる「本当の友だち」「パートナーシップ」の大切さ。性格も姿もバラバラな動物たちが絆を築いていく物語で、観る方もヒントを得られるはずです。ヘビが冷たいものが苦手など動物の特徴も生かした描写も必見です。

――ジュディとニックはどのように絆を深めていくのでしょうか？　バディとしての関係性はどう変化しますか？

ジュディは努力家でまっすぐ正しい道を進むキャラクターです。いっぽうのニックはもともと詐欺師ではあるんですが、いじめに遭って傷ついた過去があります。互いのそういう過去を知ったうえでタッグを組み、事件を解決していく中で、さらに絆が深まります。今作ではニックがジュディを気にするシーンが多く、少し傷ついた姿も見せるので、ニックファンにはたまらない内容だと思います。

――完成した作品をご覧になっての感想は？

少しくすぐったい部分はあるものの、うまくいかなかったと感じたところは思ったより少なくて安心しました。見る方が気にならず楽しんでもらえたらうれしいです。

――ジュディとニックは、生い立ちや性格は全く違うふたりですが、最高のバディになっています。こうしたふたりの関係のように、友達や恋人、パートナーを選ぶとき、自分にとって最適な相手を見つけるコツや心構えのようなものはありますか？

自分の直感を信じるしかないと思います。周りの意見よりも、自分の感覚を大事にすることですね。たとえ「その人はやめたほうがいい」と言われても、自分がいいと思ったら突き進めばいいんです。もし本当に合わなければ、自然と気づくはずですし、自分で気づくまでその人に尽くすことも、決して悪いことではないと思います。経験を積まなければ、自分の感覚も研ぎ澄まされませんし、自分自身を理解していなければ、どんな相手が合うかも分かりません。友達でも恋人でも同じことですね。

また、以前はぴったりだったのに、今は合わないこともあります。自分のリズムや状況によって変わるものです。昔なら、一対一で相手に尽くして自分も成長することが重視されていましたが、今は「自分に合う人と一緒にいればいい」という考え方に変わってきていると思います。大切なのは、自分が幸せであることですよね。

――ジュディとニックのパートナーシップも見どころですね。

そうですね。お互いの存在を再確認する物語になっているので、とても素敵ですよね。ふたりの絆がさらに深まっていく様子も見どころだと思います。

――友人や仕事上のパートナーなど、人間関係を良好に保つために、上戸さんは普段、人との距離感をどのように工夫していますか？

私は、何でもさらけ出すタイプです。隠さず自分からオープンにすることが多いですね。完璧な人だと思われるのが苦手なので、「私はこんな普通の人間です」と、経験してきた酸いも甘いも含めて自分のことをどんどん話すようにしています。まず自分から肩の力を抜いてダメなところも見せると、自然と相手もリラックスできる雰囲気になりますし、私自身もそのほうが居心地がいいんです。お互いに楽に過ごせる関係がいちばんですよね。

――以前のインタビューでも、中学時代の友人と今も続いているとおっしゃっていたのが印象的でした。長く付き合える友人がいるのは素敵ですね。

そうですね。学生時代からの友人と一緒にいるのは楽ですし、安心します。でも地元の友達だけが大事というわけではなく、仕事で知り合った友達も家族のように大切にしています。私も家族も友達を集めて「みんなで楽しもう」というタイプなので、クリスマスパーティや旅行もみんなで行くことが多いんです。そういう関係性が好きですね。