黒崎煌代さん(24歳)、僕が夢を叶えられた理由は、時間のある10代でとんでもない量の映画を観たこと

NHKの朝ドラ「ブギウギ」のオーディションで演技未経験ながら主人公・鈴子の弟、
六郎役を勝ち取って俳優デビューし、同年には映画出演を果たした後にもオファーが絶えず、
彗星のごとく現れ、3年間で大きな存在感を現わす黒崎煌代さん。
現在Netflixで配信中の『九条の大罪』や「月9」ドラマで放送中の「サバ缶、宇宙へ行く」でも、
「演技が上手いこの子は、何者……?」「その演技に、目が離せない!」など話題に。
さらには、カンヌの映画祭で日本人初の主演女優賞を獲得した映画『急に具合が悪くなる』でも、
作品の重要なキャラクターとして登場。
高校生の時に夢を抱き、瞬く間にそれを叶えた黒崎さんの存在は、
思春期の子を持つ親たちにとって気になるところ。
そこで、ストレートに「夢を叶えるために10代でしてきたこと」を、聞いてみました!

 

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「やりたいこと」が見つかったら、10代のうちにできるだけたくさんの情報を得て

僕が映画の世界に興味を持ったのは、映像関係の仕事をする父が、「スターウォーズ」や
「ダイハード」、「アバター」といったメジャー映画を見せてくれたのがきっかけです。
それで、メジャー作品だけじゃなく、とにかく色々なジャンルの映画を観るようになりました。

10代の特権は「暇」と「時間」があること。
僕は、この膨大な時間で、並大抵の量じゃない、とんでもない量の映画を10代のうちに観たんです。
僕がもし、次々に役をいただけているのに理由があるとしたら、
これが要因ではないかと思っています。
とんでもない量の映画から、とにかくたくさんの情報を得ることが出来たから。
もし、お子さんが「やりたい」ということがあるとしたら、親御さんは10代のうちに
「たくさんの情報を与えてあげること」が大切なんじゃないかと、思います。
それがきっと、お子さんの向かう未来に役に立つはずです。
もし、俳優を目指すお子さんがいたら、すごく個人的な意見ですが、ディカプリオの出演する映画は、あらゆる角度から役に立つのでオススメです!

映像業界を目指す中、俳優さんの考えを知りたくてオーディションに参加

そして、たくさんの映画を観る中、高校生時代に「映画の世界に進みたい――」
そんな夢を抱くようになりました。
実を言うと、僕は俳優を目指していたわけではなく、「映像業界」を目指していたんです。
それで、映像に関わる仕事を探す中、今の事務所のオーディションを見つけました。
「ワークショップがある」というのが目にとまり、
俳優さんはどんなふうに考えているのか知りたくて。
それで、オーディションを経てご縁をいただき、今、俳優をすることが出来ています。

両親に反対する隙も与えず、応援してもらった

でも、僕の両親は、僕が俳優になるなんて思っていなかったんです。
僕が事務所のオーディションを受けたのは、大学2年生の時だったのですが、
それこそ、就活のエントリーシートに「お芝居をやっていました」と書けるから、
くらいのノリだと思っていたらしいんです。
それが、「NHKの朝ドラに出る」と伝えたあたりから、「おや? こいつ本気だぞ!」
となったようで……(笑)。
反対する余地も与えず、もう認めざるを得ないといった感じだったと思います。
でも、最初母は、すごく怖かったらしいんです。
不安定な職業ですし、兵庫に住んでいたら芸能界なんて遠い存在で
「怖いところじゃないの?」って(笑)。
でも、両親ともに基本的に応援してくれました。
反対する隙を与えなかったのが、良かったのかもしれません(笑)。

思春期ママの方々に僕から言えることがあるとしたら、
お子さんが「やりたい」「こういう職業に進みたい」と夢を見つけたとき、
それをだからと止めないであげてください、ということでしょうか――。
母は、今も「とにかく健康に気を付けて」と、野菜ジュースを送ってくれています。

Kodai KUROSAKI

2002年4月19日生まれ、兵庫県出身。22年「第一回レプロ主役オーディション」に応募し、演技未経験ながら約5000人 応募の難関を勝ち抜き、同年に参加した23年後期NHK連続テレビ小説「ブギウギ」のオーディションにて、主人公・鈴子の 弟、六郎役を勝ち取り俳優デビュー。『さよなら ほやマン』(23/庄司輝秋監督)にて映画デビューも果たし、第33回日本 映画批評家大賞新人男優賞(南俊子賞)を受賞。近年の映画出演作は、主演作『見はらし世代』(25/団塚唯我)、『今日 の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(25/大九明子監督)、『アフター・ザ・クエイク』(25/井上剛監督)、『ストロベリー ムーン 余命半年の恋』(25/酒井麻衣監督)、『万事快調<オール・グリーンズ>』(26/児山隆監督)、『脛擦りの森』(26/ 渡辺一貴監督)など。昨年、第99回 キネマ旬報ベスト・テンで新人男優賞、第47回ヨコハマ映画祭で最優秀新人賞を受 賞。現在、ドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」(CX)、「九条の大罪」(Netflix)が放映中。

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『急に具合が悪くなる』
出演:ヴィルジニー・エフィラ 岡本多緒 長塚京三 黒崎煌代
監督:濱口竜介
介護施設で理想の介護の在り方を探求するマリー=ルーと、独創的な演劇の演出家でステージⅣのがん患者である真理。同じ名前を持つ二人が偶然に出会い、友情を超える絆を結ぶ魂の物語。世界三大映画祭すべての主要賞を獲得し、『ドライブ・マイ・カー』でアカデミー賞国際長編映画賞に輝いた濱口竜介監督が、日本、フランス、ベルギー、ドイツによる国際共同製作で、初めて海外撮影を敢行慣行した作品。
6 月 19 日(金)TOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー

撮影/田頭拓人 取材・構成/河合由樹

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