「あと何年生きられる?」がん告知後に10日で再婚。40代で知るべき梅宮アンナさん(53歳)の覚悟
人生には思いがけない転機が訪れるもの。戸惑いや迷いを抱えながらも、自分の人生をどう進めるかは自分自身。そう教えてくれる女性たちにインタビュー。今回はモデルでタレントの梅宮アンナさん。人との出会い、支え、新たな挑戦。そのひとつひとつを重ねた先にあったのは、「今がいちばん楽しい」と思える毎日。しなやかに前へ進む、その強さに迫ります。
▼関連記事
▶【雑誌JJと今の私】梅宮アンナさん「どんなに辛いことがあっても睡眠だけは大事にしています」
乳がん(浸潤性小葉がん)ステージ3 Aを経験して――
限りある時間を知ったから、“一緒に生きる”を選びました
右:世継恭規さん(60歳)アートディレクター
ぶつかり合うこともあるけれど、それもふたりにとっては大切な時間。どんなに喧嘩をしても、毎日4回のキスと手をつないで眠るのがふたりのルール。そんな日々がふたりの絆を深めています。
梅宮アンナさん Profile
1972年生まれ。20歳でモデルデビューし「JJ」などで活躍。乳がん公表後は闘病や早期発見の大切さをインスタグラム@annaumemiyaで発信。
治療も、恋も、仕事も―― 人生の転機を経て心地よく生きる選択
シャワー中に右胸が小さくなっていることに気づき、2024年5月に「浸潤性小葉がん」ステージ3Aと告知を受けました。約9カ月の治療は、正直何度も心が折れそうになりました。
そんな中、友人の紹介で出会ったのが夫のよっちゃんです。会う前に彼のインスタを見てその空気感に惹かれ、初対面ですぐ打ち解けました。3日目に「結婚しよう」と言われ、彼の情熱とスピード感に心が動き、10日で結婚。自分でもびっくりでした。彼も脳梗塞や脳出血を経験していたため、自然と「あと何年生きられるだろうね」と話し、「じゃあ一緒にいようか」と決まりました。抗がん剤治療中は髪や胸の変化を見られるのが怖くて実家に帰ることもありましたが、よっちゃんは「気にしないよ」と受け止めてくれ、今はパッドも使わずに過ごしています。
結婚して1年弱、クリエイティブな仕事をする彼とは片付けをめぐってよく喧嘩します。病気を経験してからは、日々をより大切にしたいと思うようになって、お互いの“好き”を探り合う中で、喧嘩になることも。それでも、どんなに喧嘩をしても寝室は一緒というルールを守っているから、自然と仲直りできるんです。
そうした積み重ねの中で、今はできるだけシンプルに、心地よく生きたいと思うようになりました。そしてSNSや講演会では、がんになっても働けるし、おしゃれも楽しめる、自分らしさを諦めなくていい――そんな日々の小さな工夫や思いを伝えていくのが、今の私の使命だと思っています。
プレゼントやチケットなど思い出が詰まったボックス
夫と訪れた旅のチケットや、初めてもらった紅茶、お互いが好きな香水など。使わずに、嬉しかった記憶ごと大切にしまっています。
ふたりの時間を彩る心と体の小さな習慣
夫の体調管理をきっかけに始めたスムージー。今では夫が、私の好きないちごを使って毎朝作ってくれるようになりました。
抗がん剤後の揺らぎ肌を、リソウのリペアジェルとマスクがサポート。植物由来で安心感もあり、旅先に持参し夫婦でシェアすることも。
海を思わせるTOM FORDのNeroli Portofino。夫から初めて贈られたジョー マローン ロンドンのオレンジブロッサムは特別な香り。
『美ST』2026年6月号掲載
撮影/豊田 亮 ヘア・メイク/薄葉英理(ロッセット) 取材・編集/末乃玲奈
▼関連記事
▶ステージ3を乗り越えて。68歳の秋野暢子さんが「笑顔」であり続ける理由