【大人のOG訪問】番組プロデューサーから人事部へ「社内転職」で広がったキャリアの可能性

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未経験では難しそう、男性社会っぽい、労働環境が過酷では…?と、転職のハードルが高いイメージのテレビ業界。今回は、日本テレビで番組制作から人事まで幅広いキャリアを歩むOGを訪問。ライフスタイルとキャリア、どちらも諦めない働き方を伺いました。

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今回のOGは...秋山雅美さん

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日本テレビ 人事
日本テレビ放送網株式会社人事局人事部主任
秋山雅美さん

1983年生まれ。高知県出身。大学院を卒業後、日本テレビに入社。スポーツ局での番組制作を経て、現在は人事部で新卒採用評価制度を担当している。昨年、第一子が誕生。休日は家族や愛犬と過ごす時間がリフレッシュに。

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面接や研修、採用イベントなど、初対面の人と会う機会も多いので、きれいめ服が基本。色合わせはシンプルにするぶん、ひと癖あるデザインが好み。トップス/MAISON SPECIAL、スカート/UN3D.、ネックレス/Emika Komuro、靴/MIU MIU。ピンクの靴下を差し色にして遊び心を加えました。

秋山さんHISTORY

2008年 大学院卒業後、日本テレビに新卒入社。スポーツ局スポーツニュースに配属され、番組制作に携わる

2009年 取材ディレクターとして、柔道・野球・フィギュアスケートなどを担当

2012年 ロンドン五輪など、海外での取材を経てスポーツ中継班に担当変更。箱根駅伝や高校サッカーなど中継業務メインに

2014年 スポーツ番組の制作班へ再び担当変更

2018年 「news zero」スポーツコーナーの演出担当に

2019年 「Going! Sports&News」のプロデューサーとして統括

2022年 人事部へ異動

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1歳の娘がいるため、育児時短制度を利用中。コアタイムは9:30〜15:30。夫とお迎えを分担しているので、火・木は残業することも。

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お仕事必需品

ラルコバレーノのパスケースと名刺入れ、マッキントッシュのショルダーバッグ

ラルコバレーノのパスケースと名刺入れ。
社内の移動も多いので、荷物をすぐ取り出せるマッキントッシュのショルダーバッグを愛用。

文具一式を持ち運べるポーチ

フリーアドレスのため、文具一式を持ち運べるポーチは必須。立てて使えるので便利です。
心に響いた言葉や名言は常にメモ。人材育成のヒントにもなっています。

「他人にとっては無駄でも自分にとっては必要な努力」 で勝ち取った夢のオリンピック取材

学生時代、剣道に打ち込んでいた経験からスポーツを伝える仕事がしたいという思いがあり、日本テレビへ入社。スポーツニュース番組の制作チームに配属されました。入社当時の目標はオリンピックを取材すること。そのためには周りと同じことをしていてはチャンスは巡ってこない。そう考え、自分だけの武器をつくらなければと思いました。そこで手を挙げたのが、競技に詳しい人が少なく、世界で活躍する選手が多かった柔道の取材担当です。ディレクターとして経験が浅く、右も左もわからない状態でしたが、担当になった以上は誰よりも詳しくなろうと決め、競技を勉強。試合や練習だけでなく、カメラが入らない取材会にも足を運びました。周囲から「行かなくていい」と言われることもありましたが、現場へ通い続けたことで、アスリートとの信頼関係を築くことができました。スポーツ報道の仕事は、試合結果を伝えるだけではありません。関係値があるからこそ聞ける言葉や、見せてもらえる表情があります。そうした魅力を届けたいという思いで取材を続けたことが、オリンピックの現地取材につながりました。他人からどう見られるかではなく、自分が必要だと思うことをやり切る。その姿勢は、今でも変わっていません。

プレイヤーからプロデュース業へ。 現場から離れたくないと、最初は断ったことも

勤続11年目で、プロデューサーへの転向の打診を受けました。会社から期待してもらえたことは嬉しかったものの、プレイヤーを離れたくないという思いが強く、一度は断りました。ですが、長く一緒に仕事をしてきた上司から「プロデューサーも向いていると思う」と背中を押してもらい、引き受けることに。番組の予算管理やキャスティングなど、番組全体を動かす仕事がメイン業務になり、社内外の人と交渉や調整を担う場面も多くなりました。折衝を重ねながら、お互いが納得できる着地点を探ることも、この仕事の面白さの一つ。プレイヤーの仕事がいちばん向いていると思っていましたが、役割が変わったことで、自分でも知らなかった一面に出会えました。働いていると、自分自身を俯瞰できないこともあります。向き不向きを決めつけず、会社や上司が勧めてくれたキャリアに一度身を委ねてみるのも、一つの選択肢だと学びました。

さらに、現場で感じていた課題の改善にも取り組みました。当時はスポーツ番組に対して男性向けというイメージが少なからず残っており、担当していた『Going! Sports&News』では、画面全体が明るく、親しみやすい雰囲気になるようスタジオセットを一新。赤をベースに、柔らかい配色と、曲線を取り入れたデザインに変更し、今まで届かなかった世代にも見てもらえる番組づくりを意識しました。

勤続14年目で人事部に。 初めて会社全体を客観的に見渡すことができた

プロデューサー業に慣れてきた頃、人事部への異動を告げられました。未経験の分野だったので、それまで培ってきた経験が生かせるのか、正直不安もありました。担当するのは採用や育成研修、人事評価など、バックオフィス業務。裁量労働制で現場を飛び回る毎日から、フレックスタイム制のデスクワークへと働き方も大きく変わり、まるで転職したような感覚でした(笑)。同じ部署には、報道や営業、技術職など、さまざまなキャリアを経験してきたメンバーが集まっています。各々の得意分野を生かしながら支え合うチームプレーが欠かせず、私は制作経験を生かして研修用動画の編集をすることも。採用や人事評価では、一人ひとりのキャリアに関わるからこそ、責任も大きく、相手に合わせて伝え方を変えたり、納得してもらえる言葉選びが大切です。後輩が成長していく姿を見たり、「新しいことに挑戦してよかった」と声をかけてもらえたりすることが、今の仕事の原動力になっています。
テレビ局というと番組制作がメインだと思われることが多いですが、実際は職種の幅も広く、部署異動も珍しくありません。人事へ異動したことで、それまで接点のなかった部署や社員と関わり、会社全体を俯瞰できるようになりました。年次を重ねてからの異動でしたが、まだ経験していない分野があることも新鮮でした。自分で可能性を狭めず、新しいことにも挑戦し続けたいです。

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【Q&A】
意外と知らないテレビ業界のリアルを聞いてみた!

異業種からの転職は可能?

業界・業種問わず転職を歓迎しています。特に経理やDX推進、海外展開に伴うコンテンツ権利処理など、専門性を有する部署では即戦力となる人を求めてキャリア採用を実施中。各部署からの人員補充の希望をもとに、採用活動を始めるので、募集職種は時期によって変わります。新卒採用は28歳以下まで応募可能。卒業済み、社会人経験があってもOK。

福利厚生は?

演劇や映画、スポーツ観戦といったエンタメをはじめ、語学スクールや介護サービスの利用補助など、さまざまなライフステージに合わせた制度があります。育児支援も充実。産休・育休は法定を上回る期間が設けられており、24年度の復帰率は100%。子どもの急な体調不良などがあっても、中抜けや在宅勤務がしやすい環境です。さらに、保育料の補助や入学祝い金など、金銭面でのサポートも。

どんな人が向いている?

24時間テレビや箱根駅伝、オリンピックなど、大型コンテンツは部署の垣根を越えて一緒につくるので、チームで協力しながら進める力は重要。テレビ番組だけでなく、映画やイベント、舞台、YouTubeやSNSの縦型動画など、数多のコンテンツを手がけています。テレビに限らず、コンテンツが好きで、作ってみたいという思いがある人は強いです。

撮影/伊達直人 取材/小森香沙音(PON) 編集/平賀鈴菜 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2026年9月号「次の扉をノック!大人のOG訪問」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。

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