アイメークいらず、崩れ知らず。イガリシノブさん的40代の【2019年夏メーク】は極力「しない」メークが大正解!

最近の猛暑ではメーク崩れを防ぐなんて絶対無理。だったらいっそのこと、極力「しない」メークはいかが?でも、アイラインもマスカラもなしなんて40代には不安ですよね。ところがイガリさんの手にかかれば、それこそ正解メークになるんです!

 

 

ノーマスカラ!ノーアイライン!
最大のポイントはマスカラを塗らないメークを頑張る!

 

アイメークは下まぶただけなのに、リップと透明感ある肌で作り込まない美しさ。夏らしいエスニック風ドレスにさりげなく馴染みます。

 

 

簡単アイメーク&夏用アイテム活用で崩れない

 

季節に関係なく、イガリメークは崩れないプロセス。でも、汗や皮脂でメークがドロドロになってしまう真夏には、①夏用のファンデーションや崩れ防止の下地を使うこと②パウダー中心のアイテムを選ぶこと③崩れやすい目に黒のマスカラやアイライナーの使用は避けること。この3つが重要。40代のまぶたは下がったり、窪んだりしているのでアイメークが崩れやすく、作り込むと崩れの修復が大変。ちょうど今はリップ中心のメークが旬だからアイメークはなくて正解。アイメークをしないのはちょっと寂しいとか、目力が欲しいときにはカラーライナーを駆使。黒のライナーは強すぎるから避けて、肌色に馴染みやすいバーガンディやボルドーカラーにブラウンを重ねるとナチュラルながらも違うメークを楽しめます。毎年進化する崩れ防止アイテムを有効活用して、化粧直しを気にせず夏を思い切り楽しんでほしいです。

 

教えてくれたのは……ヘアメークアップアーティスト イガリシノブさん

 

 


 

 

アイメークいらず、崩れ知らずのためのイガリメーク10カ条

 

 

1:毛穴はしっかり埋めておく

 

オイルとローションで保湿したら頰全体、小鼻、鼻下、口まわりに崩れ防止下地を軽く叩きつける感覚でのせます。このひと手間で一日崩れない。

 

植物由来のバームが肌の凹凸にフィット。皮脂や汗で崩れにくく、毛穴も目立ちにくい肌に。40代は崩れやすいリップまわりも必ず塗って。毛穴カバー、化粧崩れ防止に大人気。ミネラルイレイザーバーム SPF20PA++ ¥5,800(MIMC)

 

 

 

2:BBを使えば乳液やクリームはいらない

 

① スポーツ用の落ちないBBファンデをよく振ってからパール粒大を出して手の甲の上で馴染ませます。

 

 

② まず目の下の頰の高い部分に置きます。ここに置くのは一番量を多く塗りたい箇所だから。涙袋には塗りません。

 

日やけ止め効果はもちろん、汗・速乾技術で全く崩れない。イガリさんが「崩れない!」と太鼓判を押すオススメの一品。資生堂サンケア BB フォー スポーツ QD SPF50+・PA+++ 全3色 ¥4,200(資生堂インターナショナル)

 

 

 

3:BBはブラシでしっかり肌に定着させる

 

① ブラシをクルクルさせながら伸ばしていきます。順番は頰→目の下→あご→口まわり(唇を中心に挟みこむように)。

 

 

② 続けて、こめかみから目尻→鼻筋→小鼻→鼻先→おでこの順番で。くすみを活かしたいからまぶたは塗りません。

 

指のタッチを再現し、より密着度高いメークが完成。フーミー メイクブラシM 熊野筆〈ファンデーション用〉 ¥2,800(clue)

 

 

 

4:手全体でさらにしっかり馴染ませる

 

顔全体を手のひらで覆い軽く押さえると余分なファンデが取れて肌にBBがしっかり馴染みます。この一手間が大事!

 

 

 

5:パウダーは手づけでつけすぎを防止

 

① BBが付着した手をティッシュできちんと拭いてサラサラに。

 

 

② フェイスパウダーを手のひらにたっぷりのせます。パフから直接顔にのせるとどうしても一カ所に多めについてしまい粉っぽくなるのを防ぎます。その後、手のひらをスリスリして均一に広げます。

 

 

③ フェイスラインのみ手のひらをはりつけるように押さえます。フェイスラインをマットにすることで崩れ防止に加え、小顔効果と髪の張り付きも防止。

 

イガリさんがずっと愛用しているキメが細かいドゥ・ラ・メールのサラサラフワフワの粉っぽくならないフェイスパウダー。汗や皮脂の抑えはパウダーが一番。マットな仕上がりにならないものを選んで。ザ・パウダー ¥10,000(ドゥ・ラ・メール)

 

 

6:ハイライトも粉がヨレなくて◎

 

① SUQQUのフェイスカラーはハイライトとして使用。粉をブラシの両面にたっぷりふくませて。

 

ハイライトになるフェイスカラー。SUQQU リタッチ プレスト パウダー 02 ¥6,500(SUQQU)

 

 

② 鼻の側面にブラシをジュリアナの扇子のように舞うようにつけたら額の中心線にもふわっとつけます。

 

 

 

7:リップライナーをベースにして、もちをキープ

 

① リップラインをNARSのベージュリップライナーで縁取ったら、唇中央をブラウンのリップライナーで塗り、唇を「ムムム」とこすり合わせます。こうすることでリップが落ちにくくなり、これから塗るブラウンのリップカラーに深みも出ます。

 

 

② リップを唇中央に塗り「ムムム」後、指でトントン伸ばしメーク全体との色味バランスをチェック。

 

左、NARS プレシジョンリップライナー9095 ¥2,700(NARS JAPAN)右、リンメル ラスティングフィニッシュオイルティントリップ 006 ¥1,500(リンメル)〈8/2発売〉

 

 

 

8:眉はパウダーを実印置き

 

眉も崩れないパウダーをチョイス。ブラシを動かさず、太さを活かし実印置きすると崩れにくく、立体感も出る。

 

左、ヴィセ リシェのアイブロウパウダーのパレット中央のカラーを眉下から上にブラシを動かしてつけたら、上下のカラーを混ぜ中央に実印を押すようにのせます。右、yUKI TAKESHIMAyUKI Brush Pro Series 004 ¥4,290(LOOP blue.inc)

 

 

 

9:チークのゆりかご塗りでリフトアップメーク

 

ローラ メルシエのチーク(左)を先端が平らのチークブラシに取り、小鼻に触れる位の位置にポンと置いた後指でなじませます。チーク(右)を頰骨の出たところの下辺をなぞるようゆりかごのように指で入れます。骨格を強調し顔に立体感が出てリフトアップ効果が。

 

細かなパウダーと絶妙な色味でメークさんからの人気が高いチーク。左、さりげない骨格メークに使えるベージュブラウン。ローラ メルシエ ブラッシュ カラー インフュージョン09 右、主張が強くないオレンジ。同 05 各¥3,500(ともにローラ メルシエ ジャパン)

 

 

10:下まぶたは崩れないから盛ってよし!

 

① 下まぶたは崩れないから色でさりげなく遊べる! 目尻のキワに入れたらすっと指で伸ばすだけ。

 

見た目よりもナチュラルなくすみピンク。崩れない下まぶたに仕込むとナチュラルに輝く目に。ダズショップスパークリングジェムCINEMATIC11 ¥2,500(DAZZSHOP)

 

 

② 仕上げに再びリンメルのリップを口角までしっかり塗ってから指で軽くポンポンと叩き唇に馴染ませます。最後に手のひらにパウダーをまぶして顔全体を軽く押さえれば、崩れないメークが完成。

 

 

 

2019年『美ST』9月号掲載
撮影/高木健史(SIGNO) ヘア・メーク/イガリシノブ(ビュートリアム) スタイリスト/吉村結子 モデル/樹神 取材/中田ゆき 編集/佐久間朋子

 

美ST