【堀田茜さん】日頃のモヤモヤから解放してくれる「読書」の素晴らしさを伝えたい!

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堀田茜が「30代になってなんだ

堀田茜が「30代になってなんだか気になる…」と感じるタイムリーな話題を、今会いたい識者に直接聞きに行く連載18回目。この話、ほったらかしにしなくて良かったと思える日が必ず来るはず!

仕事が辛かったとき、SNSではなく〝もう本しかない〟と思いました

今月のゲストは…アートアドバイザー・インテリアコーディネーター・エッセイスト・奥村くみさん

【今月の茜のモヤモヤ案件】 3

【今月の茜のモヤモヤ案件】
30代になって改めて本の魅力を感じています。紙離れや本離れと言われる時代で私もついスマホを触ってしまいますが今だからこそ読書の良さをたくさんの人に知ってほしい!伝えたい!と思います。本やアートと暮らすことのすばらしさを提案している奥村さんにお越しいただきました。

「SNSやWebは雑音も入ってきてしまうけれど本はそれがない。自分と静かに向き合えます」(茜)

茜:今回はモヤモヤ案件というより、日頃のモヤモヤから解き放ってくれる〝読書〟の素晴らしさを伝えたくて、6月に著書『センスを磨く読書生活私たちは本でできている』(オレンジページ)を発売された奥村くみさんにお越しいただきました。やっぱり本っていいな、本が読みたいなと思える本(笑)で、楽しく読みました。
奥村:そういうつもりで書いたのでうれしいです。私は現代アートの世界にいるんですけど、アートって難しく語られることが多いから距離を取る人も多いんです。本も同じで、難しい本を読んでいなきゃ読書とは言えないと思い込む方がいらっしゃるけど、そういう敷居を取り払いたくて。できるだけ平易な言葉で読書の魅力を伝えたのがこの本です。
茜:私、小中学生のときは親に「読書少女」と言われたほどに本好きだったんですけど、高校時代にはスマホ生活になってしまい最近まで本と疎遠に。でもお芝居をはじめるようになってレッスンの先生に「小説は常に鞄の中に入れておいた方がいい」と言われて。それは台本を読み込むために文字に慣れること、想像力を膨らませる訓練のためで、それからまた読書をはじめました。語彙や話題の引き出しが増えていく実感があるし、スマホを触る時間よりもよほど充実を感じられます。奥村さんは本のどんなところが好きですか?
奥村:アートも本も、触れてすぐにハッとすること、感動すること、心揺さぶられることってありますよね。一方で、何年も経ってからその経験が滲み出てきて、自分の血となり肉となり魂になっていると感じられることがある。それがとても好きです。昔消化しきれなかった本の一部も、数年経って何かの拍子にその一部が脳裏に浮かんで、自分の奥底に残っていたんだなと気づく。そういう積み重ねや味わいが魅力だと思って、インスタグラムで本の紹介をしているし、この本を書きました。
茜:本からしか得られない経験ってありますよね。特に小説は活字のみだから自分の想像の世界になるし、自分の代わりに物語を生きてくれる。同じ本を読んでも人それぞれ思い描くものが違うのもおもしろい。あとは、私は落ち込んだときの活力になってくれます。何を考えても何を思っても、誰にも邪魔されない世界なのがいいんだろうなって。
奥村:私も仕事が大変だったときに本に救われましたよ。私の本がきっかけでまた読書をはじめようと思ったと言ってくださった方も「本は駆け込み寺」と言ってましたね。
茜:仕事でどうしようもなく落ち込んだとき、私にはもう本しかない!と縋りついたのですごく分かります。
奥村:今悩んでいることに対して直接的に何か教えてはくれなくても、あとから自分を助けてくれますね。だから、読書を敷居高く感じてしまう人も、今すぐ本から多くを得ようと考えず「これを読んだらちょっと元気になれる」と軽い気持ちで手に取るのがいいと思っています。

奥村くみさん(アートアドバイザー・インテリアコーディネーター・エッセイスト)
アードアドバイザー、インテリアコーディネーターとして数多くの個人宅、医院、モデルハウスなどを手掛ける。2014年より大阪・堂島で開催の「ART NAKANOSHIMA」ディレクター。2021年に奈良・明日香近くにプライベートビューイングルーム「quo/toこぉと」開設。無類の本好き。インスタグラムに投稿する本の紹介も支持され、2024年6月に著書『センスを磨く読書生活 私たちは本でできている』(オレンジページ)発売。

[堀田茜さん衣装]ビスチェ¥25,000(シーニュ)シャツ¥28,600パンツ¥29,700(ともにTheory)イヤリング¥9,720ネックレス¥8,250バングル¥22,680(すべてアビステ)※奥村さんの衣装は私物です

撮影/イ ガンヒョン(堀田さん分) 杉本大希(奥村さん分) スタイリング/AYANA(堀田さん分) ヘアメーク/小澤麻衣(mod’s hair・堀田さん分) TONOE(奥村さん分) 取材/野田春香 編集/小林麻衣子 再構成/Bravoworks,Inc.