既婚者マッチングサイト経営者が語る「夫婦仲が良くてもやめられない…」理由とは?
大きな反響を得た“既婚者同士の恋愛”記事。その中で、夫婦仲は良いのに不倫にハマる男女が少なからずいることに驚愕しました。「旦那と別に仲が悪いわけではないけれど…これは別だから」そう語る彼女たちの心の奥には何が? 前回もご登場いただいた、既婚者の恋愛の裏側を知り尽くす、既婚者マッチングサイトの経営者・Kさんにお話を伺いました。 なぜ40代夫婦は”マチアプ不倫”がやめられないのでしょうか?
▼前回の記事はこちら
既婚者マッチングサイト経営者が語る… 「40代はなぜ不倫にハマるのか」
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既婚者マッチングサイト運営:Kさん
40代男性。登録者数50万人をこえる日本最大の既婚者マッチングサイトを運営する。ユーザーに定期的にサイトへの意見や感想をリサーチし、サイト運営に活かしている。
マチアプで行き場所のなくなった男女は…
K:「私が出会いをもっと求めていた時代…20年くらい前でしょうか? その頃の男女が出会うためのツールといえば、婚活パーティーや出会い系が主だったように思います。「全然いい人がいない」とか、よもや「結構ヤバい人がきた」という声も多く上がっていました。コロナ禍以降、マッチングアプリが主流となり、出会う人の質も高くなっていると聞きます。とはいえ、基本的にマチアプは独身者のためのアプリ。既婚者は締め出され、行き場所がなくなっているんですね。私たちのサイトが年々登録者が増加するゆえんでもあります。私たちはアプリの質の向上のために、不定期でユーザーの方々から匿名でお話を聞いているのですが、その中で、興味深い内容がありました」
夫婦間では埋められない溝がある
K:「アプリ内でもトレンドのようなものがあります。最近、特に増えてきたのは自己紹介欄にMBTIを明記すること。どちらかというと女性に多い傾向で、男性はお付き合いという感じかもしれません。女性はより内面を重視したいのでしょうね。夫婦といえども埋められない溝があって、それを埋めてくれる人が欲しいのだと思います。「夫が変わった」「妻が変わった」と話に上がることがありますが、人って変わるものなのに、夫婦関係は変えられていない現状があって、もしかしたら、そのときのご自身に合った相手を、私たちのアプリで見つけているのかもしれません。あくまで持論ですが。
また、アプリ内で好評なのが『セクシャルウェルネス』プロフィール。これは希望制ではあるのですが、セックスの希望頻度や好みの体位やフェチなどを伝えられるもの。夫婦間でこれが意外とマッチしていないようで…セックスレスで悩んでいるユーザーはとても多いですし、ここには書けないようなすごいフェチも…。それがマッチした時の喜びはひとしおなのだと思います」
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弱いところを見せたい男性
K:「男性は夫婦仲がいいと言っている人が比較的多いですね。ただ、妻には見せられない部分を受け入れてくれる女性を求める傾向にあるようです。それは性的マウントなのか? プラトニックな部分なのか? あとは相手も既婚で人生経験が豊富ですから、甘えさせてもらえるのも大きいのではないでしょうか? 既婚者同士、過度に求められないのも良いのだとか。戻る場所がある安心感なんですかね。私が共感したのは、昭和の話ができる気楽さについて。好きだったアイドルの話やドラマの話で盛り上がるのが楽しいのだそうです」
現役感を求める女性も
K:「女性も、夫婦仲は悪くないという人もいれば、離婚寸前と言っている人も。いずれにせよ別れるつもりはないのだそうです。(もちろん別れたら、私たちのアプリからは退会になります)既婚者同士の気楽さから、夫や子どもの話もするそうで、不倫関係というよりも良きアドバイザーとしても相手を頼りにするのだとか。男性と同じく、女性も昔の感覚を同じ世代間で取り戻せる喜びを感じるのだそうです。『かわいいね』『キレイだよ』とささやかれ、チヤホヤとされる…現役感が欲しいのかもしれません」
会いたいと思っても簡単には会えないからこその喜びも
K:「既婚者マッチングアプリで良い出会いがあったとしても、リアルに会うのは普通のマチアプよりハードルは高め。そう簡単には会えないんですよね。予定や場所もなかなか合いませんし、マッチングしたとしても生活圏を出てまで会おうとする人もそんなに多くはありません。もしかしたら、そのハードルの高さこそが、いざ会えた時の大きな喜びにつながってしまい、既婚者同士の恋愛にハマりこむ理由にもなるのかもしれませんが。男性は正直、子どもが赤ちゃんだとしてもアプリに登録するのですけれど、女性は子どもが小学生に上がり、第二の自分の人生を考えるようになった時期に登録していることが多いですね。まさしく40代、STORY世代ですね。私たちのアプリでは、抜群にモテる世代です。現役感、いかがですか?」
取材を終えて、夫以外で良きパートナーとは…
確かに、夫も自分も変わってしまった、昔のような恋愛関係には戻れないと言うのもわかるけれど…。
現役感、それってアリ?いろいろ考えさせられました。
取材協力/既婚者クラブ 取材/otake
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