DAIGOさん(47)5歳と1歳の子どもがいる今、この仕事が“特別な意味”を持った理由【『映画 きかんしゃトーマス サンタをさがせ!パーシーのクリスマス急行』インタビュー】

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9年ぶりに『きかんしゃトーマス』へ参加したDAIGOさん。台本を読んだ瞬間、まず浮かんだのは“家族の顔”。娘は出演を聞いて目をキラッと輝かせ、乗り物ブーム真っ只中の息子にとっても最高のタイミングだったそう。大人が置いてきた気持ちを思い出させ、子どもは夢中になれる物語。観終わったあと、家族で同じ温かさを分かち合える――そんな作品だと語ってくれました。

Profile

1978年、東京都生まれ。2003年に“DAIGO☆STARDUST”としてメジャーデビューし、2007年にロックバンド「BREAKERZ」を結成。以降、音楽活動を中心に俳優・タレントとしてもマルチに活躍中。現在はテレビ朝日系『DAIGOも台所〜きょうの献立何にする?〜』に出演するなど、親しみやすいキャラクターと幅広い活動で支持を集める一方、プライベートでは2児のパパとして育児にも奮闘中。

いつの間にか置いてきた気持ちを、そっと思い出させてくれる

――DAIGOさん、今回は9年ぶりの『きかんしゃトーマス』参加になります。今作の台本を読んだとき、どんな印象を持たれましたか?

最初の印象ですか? シンプルに言うと……“CMS”。

――CMS?

“(C)超(M)名(S)作”。まっすぐそう思いました。

トーマスとパーシーがサンタクロースを探しながら、お互いを励まし合って、少女の願いをちゃんと届けようとする。台本の時点で、「これは心に残る作品になる」と確信したんです。大人がいつの間にか置いてきてしまった気持ちを、そっと思い出させてくれる瞬間があったり、子どもたちはクリスマスの世界を歌と一緒に楽しめたり。上映時間もテンポよく、観やすい。そして観終わったあとに、胸の奥に温かい余韻が静かに残る。そんな作品だと感じました。

――DAIGOさんが声を演じるサンタクロースは、物語のキーとなる存在です。役作りで意識したポイントはありましたか?

最初は、“長い時間を生きてきたサンタさんの渋さ”を表現したいと思っていたんです。ちょっとヴィンテージ感のある、落ち着いたサンタ像というか。

でも監督からは、「もっと元気で明るいサンタにしたい」と提案していただいて。自分のイメージと違ったのですが、その方向に舵を切ってみたら、子どもたちがより楽しめるし、物語にもフィットしていると感じたんですね。だから今回の役作りは、自分の考えにとらわれすぎず、監督が敷いてくれたレールに素直に乗ることを意識しました。結果的に、とても良い形にたどり着けたと思っています。

子どもの頃の“ときめき”って、ずっと心に残ってる

――サンタクロースを演じられましたが、ご自身が幼い頃のサンタさんの思い出はありますか?

そうですね。まずはすごくシンプルに、“一年に一度プレゼントを届けてくれる存在”への大きな感謝でした。会ったことはないのに、欲しいものがちゃんと届く。だから子どもの頃は、「いい子にしてなきゃ」と思っていましたね。クリスマスの朝、プレゼントの箱を開ける瞬間のドキドキは、今でもはっきり覚えています。

――特に記憶に残っているプレゼントは?

ゾイドです。恐竜型のメカが電池で動くおもちゃ。接着剤もいらなくて、自分の手で組み立てられるのが嬉しくて。

もらったその日に、夢中で組み立てました。今見てもワクワクするし、大人になった今でも「もう一回欲しい!」って思ってしまうくらい。子どもの頃に感じたときめきって、大人になってもちゃんと心のどこかに残っているんだなって思います。

娘の目がキラッとした、その瞬間がうれしかった

――今回の出演について、お子さんには何かお話されましたか? 上のお子さんは5歳、下のお子さんは1歳というタイミングですよね。

はい。娘は、前回僕が“ライアン”役を演じていたことを知っているので、今回の出演にもすごく敏感で。「どうなるの?」って感じで見ていました。ただ、情報解禁前だったので「幼稚園で言っちゃいそうだな…」と思って、最初はちょっとごまかしていて(笑)。でも、僕のほうが我慢できなくて。3日後くらいには、「サンタさんやるよ」って言ってしまいました。リアクションは意外とあっさり「そうなの?」だったんですけど、目はキラッとしていて、すごく興味津々でしたね。

下の子は1歳11カ月で、いま電車や車のブーム真っ最中。タイミングとしては本当に最高でした。家族としてもうれしいし、「この作品に関われたのはご縁だな」と感じています。

――具体的に、お子さんたちにも“ここを学んでほしい”と思うポイントはありますか?

少女ライアンの「サンタさんに手紙を届けたい」というまっすぐな気持ち。その思いに、パーシーをはじめ周りのみんなが「じゃあ届けに行こう」と力を合わせていく姿ですね。友情や思いやり、誰かのために動くこと。その大切さが、とても自然に描かれているんです。

子どもが楽しむ物語だけれど、大人の胸にも刺さる言葉がちゃんとある。諦めずに誰かのために進む――その尊さをさりげなく教えてくれる作品だと思います。ぜひ、劇場で感じてほしいですね。

――今回の出演は、ご家族にとってクリスマスプレゼントにもなりましたね。

まさにそうです。僕にとっても、家族にとっても特別なクリスマスプレゼントになりました。

2025年の冬は、“きかんしゃトーマス”と過ごすクリスマス。『パーシーのクリスマス急行』という思い出は、きっとずっと残る。家族にとって“忘れられないクリスマス”になりますね。

Information

『映画 きかんしゃトーマス サンタをさがせ!パーシーのクリスマス急行』
12月12日(金)全国ロードショー

初のクリスマス・ムービーとなる本作は、「子どもたちの願いを叶えたい」という想いを胸に、トーマスたちがチームワークで奮闘する物語。オリジナルのクリスマスソングも多数登場し、仲間を思いやる心や温かな絆が描かれた1本です。ゲスト声優には、9年ぶり2度目のトーマス映画出演となるDAIGOさん、今回が人生初のアフレコとなる子役・倉田瑛茉さんが参加。

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撮影/島津美紗 スタイリング/林峻之 ヘアメイク/山本奈穂 取材/池田鉄平 編集/越知恭子