西島秀俊さん、人生を豊かにしてくれた下積み時代「映画に行くくらいしかやることがなかった」

湊かなえさんの同名小説を原作にしたPrime Videoのドラマシリーズ『人間標本』に主役の榊史朗役を演じる西島秀俊さんのインタビュー後編。出演作の途切れない精力的な仕事ぶりを支えるプライベートに迫ります。

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話題のミステリードラマで父親役の【西島秀俊さん】理想の親子関係は「子どもの持つ力を信じて、認めること」

スイーツは好き、最近のマイブームはけん玉です

――意外にもスイーツ好きという情報が伝わってきている西島さんの、最近のマイブームはなんですか?

マイブームといえるのかわかりませんが、スイーツは以前からずっと好きですね。あとは、けん玉がブームで、マイけん玉を手に入れました。最近始めたところなのでまだ難しい技は全然できないのですが、家で練習しています。

――ずっと第一線で活躍されていますが、その秘訣はどこにありますか。

どちらかと言えば遠回りでしたし、ずっと第一線という意識はないです。下積み時代を思い返すと、とにかく映画を観ていました。それが今の自分に繋がっていると思います。当時は映画館に行くくらいしかやることがなかっただけですが、あの経験が人生を豊かにしてくれましたね。実際、素晴らしい映画が世の中には本当にたくさんあります。見るだけで感動したり、世界に起こっている新しいことを知ったり…。あとは、常に全力で目の前の仕事と向き合ってきたことも、今の仕事へと繋がってきたのではないかなと思います。

変化を求めて新しいことにチャレンジしていく

――長い下積み時代、焦りのようなものはなかったですか?

焦りはないですが、この先どうなっていくのかなという不安はずっとありました。その感覚は今でもあります。ただ、どんなに素晴らしいことでも、同じことを続けるだけではいつか最高ではなくなると思っています。昨年、事務所から独立しましたが、変わることへのプレッシャーがあっても〝自分で選んだ道〟なので、どういう結果になろうとも、自分でやっていくしかないという思いがあります。そこに立ち返ると、やはり次も変化を求めて新しいことにチャレンジしていくだろうと思っています。

――遅咲きだったという西島さんにとって「40代」とは。

僕自身は仕事とプライベートのバランスをうまく掴みきれない時代でした。どうしても仕事の比重が高くなりすぎて、家族や友人など周りの人たちにはたくさん支えてもらいました。もう少しバランスを考えた方が良かったかもしれません。結果的には。多くの作品を通して素晴らしい経験もたくさんできました。ただ、あのままではその先には進めなかったと思いますので、僕の40代はあまりおすすめできません(笑)。

人との繋がりや自分の本当に好きなものを大切にして

――40代の読者へ、ぜひメッセージをお願いします。

この世代はやらなければならないことがたくさんありますし、求められることもたくさんあって難しいんですよね、本当に大変だと思います。年齢が上がるにつれ、責任も増え、色々なことも起きると思いますが、自分自身のにも目を向けて、人生を充実させられたらいいですよね。人との繋がりや自分の本当に好きなものを大切にしてください。体調もケアしながら日々を豊かに過していただければと思います。

撮影/堺 優司 取材/西道 倫子

西島秀俊 Hidetoshi Nishijima

1971年生まれ、東京都出身。大学在学中より俳優活動を始め、1992年に本格デビュー。映画『ニンゲン合格』(99)、『Dolls(ドールズ)』(02)、『CUT』(11)他多数の作品で主演を務め、『ドライブ・マイ・カー』(21)ではアジア人初の全米映画批評家協会賞主演男優賞に輝いた。映画化されたドラマ「MOZU」シリーズ(14~15)、「きのう何食べた?」シリーズ(19~23)などにも出演。近年の作品に映画『首』(23)、『スオミの話をしよう』(24)、『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』(25)、ドラマ『Sunny』(24)など、国内外の作品に出演し活躍中。

公式Instagram  https://www.instagram.com/hidetoshi_nishijima.official

『人間標本』

湊かなえの同名小説を原作に、廣木隆一監督が親の子殺しという禁断のテーマを題材にした親子の美と闇が交錯するサスペンスを描くAmazon MGMスタジオ製作の新ドラマシリーズ。主演は西島秀俊。宮沢りえに加え、市川染五郎、伊東蒼など、旬の若手俳優が集結し、多彩なキャストによる群像劇を展開していく。嫉妬、優しさ、絶望といった感情が渦巻く中、結末のどんでん返しまで目が離せない話題作。Prime Videoにて全5話独占配信中。

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