【JJドラマ部】最後まで観たい! 2026夏ドラマベスト5【ネタバレあり】
投稿 【JJドラマ部】最後まで観たい! 2026夏ドラマベスト5【ネタバレあり】 は JJ に最初に表示されました。

『Tシャツが乾くまで』(TBS)公式ホームページより
豊作揃いの2026年夏ドラマもいよいよ中盤戦! 今回もドラマオタクのコラムニスト小林久乃と元JJ編集長イマイズミの2人がベスト5を本気で厳選しました。満場一致で1位に輝いた話題作『Tシャツが乾くまで』の圧倒的な魅力から、脳トレ級の考察劇、クセ強めの深夜ドラマまで徹底トーク。読めば観たい作品が必ず見つかるはず!
【コラムニスト小林久乃の夏ドラマベスト5】
①『Tシャツが乾くまで』(金曜22時/TBS系)
②『告白-25年目の秘密-』(土曜21時/日本テレビ系)
③『君の好きは無敵』(火曜22時/TBS系)
④『マイ・フィクション』(日曜22時15分/ABCテレビ・テレビ朝日系)
⑤『ラストノート』(木曜22時/フジテレビ系)
【元JJ編集長イマイズミの夏ドラマベスト5】
①『Tシャツが乾くまで』
②『幸せになりたいマサムネ君』(火曜25時26分/MBS・TBS系)
③『VIVANT』(日曜21時/TBS系)
④『ストレンジ -伊藤潤二の世にも眠れぬ奇妙な話-』(金曜24時12分/テレ東系)
⑤『君の好きは無敵』
夏ドラマの最注目作品は『Tシャツが乾くまで』に決定!
元JJ編集長イマイズミ(以下、イマ):夏ドラマがいよいよ中盤に入ってきましたが、今クールは本当に豊作。視聴継続している作品が多すぎて5本に絞るのが難しかったです。
コラムニスト小林久乃(以下、小林):同感です! 特にSTARTO ENTERTAINMENT所属タレントの主演ドラマに良作が多くて、全体で8本もある中で、私はランキングに3本入れました。
イマ:そんな激戦の夏ドラマで、私たちが満場一致で1位に選んだのは、『Tシャツが乾くまで』。ある事故で妻・あずさ(夏帆)を突然亡くした樹生(中島歩)と、その事故を境に夫・充(松山ケンイチ)が行方不明になった咲子(蒼井優)。残された2人が交流を深めていく中で、互いのパートナーが知られざる秘密で繋がっていたことを知る……というストーリー。
小林:なんといっても、主演の蒼井優が圧倒的に素晴らしい! 日本アカデミー賞をはじめ数々の演技賞を受賞している実力は伊達じゃない。オーバーアクションではない、ちょっとした表情の揺らぎや声のトーンだけで、生々しい感情をすべて表現していますよね。
イマ:第1話で樹生から「(あなたの夫は)僕の妻と浮気してましたよ」と告げられた瞬間、笑顔を張り付かせたまま戸惑いを浮かべたあの表情。見てるこっちも動揺しました。
小林:あの場面で流れるスピッツの主題歌『見知らぬ糸』も最高。『101回目のプロポーズ』や『silent』のように、名作ドラマってここしかない!っていう瞬間にイントロがかかりますよね。
イマ:生方美久さんの脚本も非常に緻密です。咲子は「花火大会が苦手」、樹生は「水族館が苦手」というトラウマを対比させたり、脳内に現れる“イマジナリー”なパートナーと会話をさせたりと、映像的な仕掛けも上手い。なんだかTBSドラマと合ってる気がします。
小林:名作『カルテット』などを手がけた土井裕泰監督の演出との相性がいいんだと思います。衣装も素敵で、スタイリスト杉本学子さんによるシャツの着こなしは、すぐにでも真似したくなる「ちょうどいいおしゃれ感」。
イマ:SNSでは、なんで充は失踪したのか、第3金曜日にはどんな秘密があるのか、など過剰なまでの考察ブームが巻き起こっています。
小林:このドラマは、いわゆる「考察ドラマ」として頭をフル回転させて観るというより、物語の余韻をそのまま受け止めたいです。ちなみに、私の尊敬する上沼恵美子さんもラジオで「Netflixでたまたま見始めたら一気に夢中になってしまって、1週間待つのがもどかしくて仕方ない」と大絶賛されていました。
イマ:なんと、上沼さんもハマってるとは(笑)。
2位はイケメンのストーカーが主役のラブサスペンスと恋愛あるあるが詰まった若者群像劇
小林:次に私が2位に選んだのは『告白-25年目の秘密-』です。野瀬麻里子(岡崎紗絵)に、幼い頃から25年間も片想いし続けてきた雪村爽太(松村北斗)が巻き起こすラブサスペンスですが、一番の見どころは爽太の見事な「ガチオタストーカー」ぶりですよね。
イマ:麻里子を追って同じ大学に入学したり、偶然を装って誕生パーティに突然現れたり……。普通に考えたら、ただの気持ち悪い男なんですけど(笑)、松村くんのビジュアルで演じられると、不思議と中和されてしまうのが面白いところ。
小林:しかも、夜中にオフィスに潜入して警備室の録画データを消してしまうとか、『VIVANT』の“別班”なみのスキルを発揮しています(笑)。松村くんの演技はオタクの特性をよくとらえていて、オタク特有の、早口で喋りすぎて墓穴を掘る感じや、目が合わせられなくてオタオタする挙動がリアルなんですよ。
イマ:なのに、時折見せる真顔が怖い。一方で、25年前に麻里子を襲った誘拐事件に、野瀬銀次郎(石黒賢)と連続誘拐犯の畑野悟(田中要次)がどう関わっているのかという、別軸のサスペンスも本格的に動き始めています。
小林:爽太はいろいろ怪しい行動を取っていますが、彼の執着が実は一途な「純愛」であって、最終的に2人が結ばれる結末になってほしいなと期待しています。
イマ:そして、純愛とは程遠いのですが、私が2位に挙げたのは『幸せになりたいマサムネ君』です。付き合って10年の彼女・モモカ(秋田汐梨)がいるのにセフレをつくってしまう優柔不断なクズ男・マサムネ君(中沢元紀)が主人公の恋愛群像劇です。
小林:恋愛の「あるある」がふんだんに盛り込まれていて、やたら生々しいんですよね。「ああ、こういう女いたいた」とか、誰かしらの顔が自然と思い浮かびます(笑)。
イマ:煮え切らないマサムネ君と少し距離を置くモモカに、ツバサ(簡秀吉)や黒田(八村倫太郎)が近づいてきて、もう関係性がぐちゃぐちゃになってきました。
小林:恋愛的にまともな人が1人も登場しないですよね……。
イマ:マサムネ君に都合よく扱われていて気の毒な浮気相手の役名が、まさかの「○○子」。名前ないんかい!って思わず突っ込んでしまいました。原作の漫画では、ツバサと○○子の“その後”の話が続いているようです。
小林:最近の深夜ドラマは、夫が殺されたりサレ妻が復讐したりするドロドロ系が全盛ですが、こういう「普通の恋愛ドラマ」はすごく貴重です。
イマ:先ほどの『Tシャツが乾くまで』もそうですが、やっぱり日常がベースになっているドラマは抜群に共感性が高いですよね。
人気絶頂の2人が主役の“とにかく明るい”恋愛ドラマ
小林:もう一つ、私たちがかぶったドラマは『君の好きは無敵』です。元コンサルの草壁杏奈(松本若菜)と訳ありデザイナーの瀬尾深月(佐野勇斗)がタッグを組み、キャラクタービジネス界を舞台に「好き」と「かわいい」を武器に突き進むパワフルなラブコメディ。
イマ:松本若菜のコメディへの振り切り方が最高です。『シャイニング』のジャック・ニコルソンばりの鬼の形相を見せたかと思えば、押入れにこもって自作の歌を悲しげに唄ったりして。
小林:私もそうですが、あの底抜けの明るさに毎週視聴者は救われていると思います。相手役の佐野くんもお芝居の感度がすごく高いので、2人のテンポや相性もばっちり。それに、杏奈がコンサル目線で繰り出すアドバイスは、クリエイティブ業界で働く人にとっても刺さるノウハウが詰まっていて勉強になります。
イマ:単なるラブコメにとどまらず、お仕事ドラマとしても優秀ですよね。本郷奏多さん演じる大三島社長のドライなビジネス視点も一理あるんですが、やっぱりタイトルの通り「自分の“好き”という熱量が乗っていないと良いものは生まれない」というメッセージが響きます。
小林:仕事以外の物語も動いてきましたよね。杏奈は小板橋(金田哲)と破局し、深月も鈴加(小野花梨)との過去に何か抱えているようで、2人の距離感が少しずつ変わり始めています。
イマ:良きビジネスパートナーのまま終わるのか、それとももう一歩踏み込んだ仲になるのか注目していきたいですね!
今クールも考察系ドラマは相変わらず人気
小林:イマイズミさん、『VIVANT』の続編が1位だと思っていました!
イマ:前作に続いて自衛隊の裏組織「別班」の乃木(堺雅人)が巨大な陰謀や新敵に挑むストーリーなんですけど、ぶっちゃけ難しすぎて頭が追いつかないです(笑)。
小林:今回は2クール(半年間)放送ですからね。伏線も綿密に張り巡らされているでしょうし、一筋縄ではいかない展開になるのは仕方ない。
イマ:放送前に前作の最終回を復習したし、初回当日も生放送SPから直後の『初耳学』までぶっ続けで観て「VIVANT漬け」だったのに……。シーズン2は新たにAI要素が入ってきたのと、F(乃木の別人格)の登場回数が増えたことで、話のテンポが爆速になった気がします。
小林:まさに「脳トレ」状態ですよね。半年間ずっと頭をフル回転させられそう。
イマ:最新話でも、「長野専務(小日向文世)も別班だったのか!?」という衝撃が冷めやらないうちに、ラストで「野﨑(阿部寛)、お前…!」って。もはや考察は諦めて、「ロケ地が素敵だな〜」って観光映像として癒やされるモードになっています。
小林:これは単なるドラマではなく、TBSが社運をかけた大型プロジェクト。サントリーやセイコー、湖池屋に阪急交通社まで、怒涛の企業コラボで莫大な制作費を全力で回収しにきてます!
イマ:一視聴者としては、とにかく全伏線を回収してくれることだけを祈るばかりです(笑)。
小林:そして考察ドラマといえば、私は『マイ・フィクション』を挙げましたが、これは完全にダークホースでした!
イマ:玉森裕太演じる平凡な介護士・伊川正樹が、事故から目覚めると妻や周囲から存在を忘れられ、見知らぬ男に人生を乗っ取られている——。奪われた自分を取り戻すため、正樹が不可解な謎と嘘に挑むというストーリー。よくある記憶喪失ものと思いきや、警察の陰謀も絡む壮大な展開になってきました。
小林:前クールの『エラー』に続き、ABCテレビ制作のこの枠は一味違った存在感を放っています。「無期懲役囚の記憶を操作する」というかなり突飛な設定ですが、ギリギリ破綻せずに引き込まれてしまう。
イマ:キャスティングの妙も光ります。宮澤エマ(石野奈々美役)や森川葵(二宮由梨役)といった実力派の中に、レインボーのジャンボたかお(多田義孝役)をキャスティングしているのも面白い。
小林:記憶を取り戻した奈々美が、嫌々ながら多田と夫婦を演じる場面は、ジャンボの不気味さが際立っていました。
イマ:本格サスペンスでありながら、正樹が元の妻・由梨と、偽りの夫婦生活を送った奈々美のどちらを選ぶのかというラブロマンス的な展開があるのかと思ったら……。
小林:いつのまにか正樹は記憶を取り戻していたという衝撃の展開。玉森くんは数々の作品で主演を務めてきましたが、今作の見事な演じ分けには唸らされました。彼の役者としての魅力を再発見できる良作だと思います。
世界的ホラー作家のオムニバスドラマと平成ドラマ感たっぷりのラブストーリー
イマ:ホラー嫌いの小林さんは絶対NGだと思いますが、私の推しは『ストレンジ -伊藤潤二の世にも眠れぬ奇妙な話-』です。
小林:はい、いくら勧められても観ません(笑)。
イマ:世界中に熱狂的なファンを持つホラー漫画家・伊藤潤二の傑作短編をオムニバス形式で実写化したドラマなんですが、毎話違うアプローチの恐怖が押し寄せてくるので、観ていて飽きないんですよ。
小林:要するに、ホラー版『世にも奇妙な物語』ですね。
イマ:まさにそれです! 単に驚かせるだけじゃなく、人間の業や狂気的な美しさまで表現された伊藤潤二ワールドが見事に映像化されていて。さらにIVEが歌うオープニングテーマも秀逸で、曲に合わせて原作漫画をコラージュした映像がすごくスタイリッシュ。
小林:テレ東の深夜ドラマは、相変わらず攻めた企画を持ってきますね。
イマ:攻めているといえば、小林さんが挙げた『ラストノート』もかなり攻めたラブストーリーですよね。現状維持の毎日を送る49歳の一瀬葵(内田有紀)と、夢を諦めて流されるまま生きる30歳の樋口澄晴(寺西拓斗)が、ある出来事をきっかけに出会い、本音でぶつかり合いながら激しく惹かれ合っていく大人の純愛劇。
小林:このドラマを推す理由は、どこか懐かしい「平成ドラマ」のテイストが詰まっているところ。プロデューサーは大ヒットドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』も手掛けた三竿玲子さんですし。
イマ:思わずツッコミたくなる展開もいいですよね。突然、葵がぎっくり腰になるとか、ハート形のピクルスを見つけるためにハンバーガー屋でバイトを始める澄晴とか。
小林:引っ越し屋、デリバリー、コンビニ……とコロコロ変わる澄晴の“バイト七変化”も見どころです。2人の恋路を阻む障害や邪魔者が次々と登場するのも王道の平成ドラマ感があっていい!
イマ:脇を固めるベテラン勢の演技も光っていますよね。葵の親友・優子(坂井真紀)のサイコパスな動き、澄晴の父・眞澄(佐々木蔵之介)の毒親ぶりはさすがのひと言です。
小林:まだまだ波乱はあるでしょうが、最終的にあらゆる障害を振り切って葵と澄晴は結ばれてほしいです。
イマ:私は、元夫の奥田創(徳井義実)とヨリを戻す展開がいいなと思っています。なんだかんだで、あの2人のくだけた会話シーンが一番しっくりきますから(笑)。
◆あわせて読みたい
【JJドラマ部】オタクが太鼓判「これは絶対面白い!」2026年夏ドラマ予想
【藤本洸大】ドラマ「クロスロード ~救命救急の約束~」出演記念インタビュー!「自分の中に眠っていた熱を思い出させてもらった作品です」
【小泉光咲&四坂亮翔】ドラマ「陽キャ集団にいる芹沢は、 俺の前だと様子がおかしい」放送記念インタビュー♡「青春も友情もキュンも全部詰まった作品です」
【元之介&小西詠斗】ドラマ「席替えしたら、どうやら後ろの男がどうやら俺のこと好きらしい」放送記念インタビュー♡ 「自然と詠斗くんが可愛く見えたんです」

小林久乃(こばやし・ひさの)コラムニスト、編集者。正々堂々の独身。中学生から地上波ドラマを愛して30年以上、筋金入りのオタク。好きが高じてついには『ベスト・オブ・平成ドラマ!』(青春出版社刊)を上梓した。ラブストーリーが好きで、特に禁断の恋がテーマとなると視聴熱が俄然、盛り上がる。公式HPはhttps://hisano-kobayashi.themedia.jp
元JJ編集長イマイズミ 女性誌『CLASSY.』『JJ』の編集長を歴任。1クールの地上波ドラマを全録画するようになったのは、編集長になった13年ほど前から。「仕事で新しい俳優、タレントさんを覚えるため」というのが理由だったけど、見事に大ハマり。ホームドラマとラブコメ好き。韓国ドラマもやや中毒。
