【JJドラマ部】オタクが厳選! 2026年「間違いない秋ドラマ」5選

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『俺たちの箱根駅伝』(日本テレビ)公式ホームページより

秋ドラマの季節が到来! 話題の続編から注目のオリジナル作、人気コミック原作、韓国ドラマのリメイクまで、今期も気になる作品がずらり。そこで、ドラマをこよなく愛するコラムニスト小林久乃と、元JJ編集長イマイズミが「これは間違いない!」と太鼓判を押す作品をそれぞれ5本ずつ厳選。ドラマオタクならではの視点から、注目ポイントを徹底トークします!

【コラムニスト小林久乃の5選】
・『俺たちの箱根駅伝』(土曜22時/日本テレビ系)
・『LOST10』(金曜22時/TBS系)
・『アナログナース~デジタルってなんなんだよ!?~』(木曜21時/テレビ朝日系)
・『波うららかに、めおと日和(続編)』(木曜22時/フジテレビ系)
・『もうパパ!』(日曜22時15分/ABCテレビ・テレビ朝日系)

【元JJ編集長イマイズミの5選】
・『俺たちの箱根駅伝』
・『LOST10』
・『ポリティカルパン』(水曜22時/フジテレビ系)
・『赤灯えれじい』(木曜24時/テレ東系)
・『南田南弁護士は天才肌』(月曜22時/関西テレビ・フジテレビ系)

大泉 洋の“困り顔”が炸裂!? 本気で走る若手俳優にも注目の「オレハコ」

イマイズミ(以下、イマ):2026年の地上波連ドラも、いよいよこの10月期で総決算ですね。夏ドラマに続いて注目作が目白押しです。

小林久乃(以下、小林):今期も豊作で、5作品を絞り込むのにかなり頭を悩ませました。その中でも、イマイズミさんとかぶったのが『俺たちの箱根駅伝』、通称「オレハコ」です。

イマ:箱根駅伝中継を担う大日テレビのチーフプロデューサー・徳重 亮(大泉 洋)が、上層部の無理難題に立ち向かいながら中継に挑む一方、3年ぶりの本選出場を目指す古豪・明誠学院大学の選手たちが繰り広げる熱い闘いを描いたドラマです。

小林:実は私、このドラマに関連した取材の仕事をしているので、言えないことがありすぎて…。

イマ:えー、うらやましい! 相関図を見ると、ライバル校の主要選手キャストがまだ一部伏せられていますよね(10/1現在)。それって…?

小林:はい、そこは言えません(笑)。ストーリー的に気になるようでしたら、ぜひ池井戸 潤さんの原作小説を読んでみてください。ドラマは原作にかなり忠実ですし、上下巻のボリュームですが、面白いので一気に読めちゃいますよ。

イマ:主演の大泉 洋ですが、無茶振りしてくる上層部と現場スタッフの板挟みになる中間管理職役はまさにハマり役ですよね。追い込まれれば追い込まれるほど、あの困り顔が生きてくるはず!

小林:今回は、実際に長年箱根駅伝を中継してきた日本テレビが、主催の関東学生陸上競技連盟の全面協力を得て制作しています。中継車や現場のリアルな描写も含めて、クオリティは間違いないでしょう。

イマ:スポーツドラマって、本物の選手やファンから見ると粗が見えがちですが、今回は元神奈川大学陸上競技部監督が指導しているんですよね。選手役の俳優たちを体脂肪率7%以下、時速20kmで走れる体まで仕上げたそう。

小林:その選手役には、『風、薫る』の小林虎之介(青葉隼斗役)、『Tシャツが乾くまで』の庄司浩平(猪又丈役)、『冬のなんかね、春のなんかさ』の水沢林太郎(松木浩太役)など、いま勢いのある若手実力派が勢ぞろいしています。このイケメンたちがぶわーっと本気で走ってくる姿を想像するだけで、今からワクワクが止まりません!

イマ:若手俳優たちも豪華ですが、それ以上に他のキャストも主役級がひしめき合っています。センターディレクター・宮本菜月役に伊藤沙莉、明誠学院大学の新監督・甲斐真人役に山下智久、大日テレビ編成局長・黒石武役に高橋克典——大河ドラマかよってくらいのラインナップです。

小林:さらに、山本耕史(平川庄介役)や竹中直人(辛島文三役)といったクセモノ俳優たちもいいアクセントになりそう。

イマ:日テレが長年培った映像制作のノウハウ、豪華キャストが魅せるテレビ局の裏側と学生たちの熱い青春群像劇。これはもう、面白くならないわけがない! 今まで駅伝をあまり見てこなかった層にも、しっかり届きそうです。

小林:私、お正月ってお酒を飲みながらダラダラ過ごしてしまうので、今まで箱根駅伝をちゃんと見たことがなかったんですよね…。

イマ:何を隠そう、私もです! つい飲みすぎて途中でウトウトしちゃって。今年はまず「オレハコ」で気持ちを高めてから、本番の箱根駅伝に臨みたいと思います!

 

横浜流星×小栗旬が遭難事故の謎に挑む! 豪華制作陣が仕掛ける本格サスペンス

イマ:さて、もう一つかぶったドラマが『LOST10』。北海道での登山ツアー中に起こった遭難事故を調べるために、刑事・小駒(横浜流星)とフリーの保険調査員・直(小栗 旬)がバディを組み、隠された真相を追う完全オリジナルのサスペンスドラマです。

小林:ドラマ好きとしてはたまらないのが、昨年大ヒットした映画『国宝』の奥寺佐渡子さんが脚本、『海に眠るダイヤモンド』『ザ・ロイヤルファミリー』の塚原あゆ子さんが演出を担当しているところ。

イマ:二人は『Nのために』『最愛』でもタッグを組んでいるので、相性もばっちりですね。

小林:そして、もうひとつ私がこのドラマを推す理由は主演の横浜流星! もうあれは6年前…2021年に放送された火10『着飾る恋には理由があって』のシェフ・藤野駿役が好きなんですけど、今回は無精ひげも生やしてかなりワイルドに…。

イマ:刑事役ということで去年から15~16kgくらい増量したそうです。バディを組む小栗 旬が大柄ですから、バランスを取るためでしょうね。『LOST10』というタイトルにちなんで、登場人物10人の「謎」を軸にして物語は展開するようですが、気になる俳優はいます?

小林:専業主婦・知花を演じる野呂佳代です。ここ数年続いていた地上波連ドラへの出演は『銀河の一票』で途切れていますが、Netflixシリーズ『ダウンタイム』や映画『ルックバック』に出演するなど勢いは止まっていませんね。

イマ:私は、小児科医・吉野を演じるKing Gnuの井口 理です。映画やドラマにはちょこちょこ出てるみたいですが、演技力は未知数。

小林:相関図を見ると放送前の『Tシャツが乾くまで』と同じく、フルネームが書いてありませんね。誰かと誰かが夫婦だったり、恋人だったりするんですかね。

イマ:「実は過去に二人は…」っていう要素もこの手の作品には必須ですからね。迫力のある北海道ロケ、実力に定評のある制作陣、豪華なキャストの面々——これは正統派サスペンスとして期待が膨らみます。

 

人気脚本家が描く“医療”と“政治”の異色エンタメに注目

小林:続いて、私の推しは『アナログナース~デジタルってなんなんだよ!?~』です。

イマ:中園ミホ脚本の医療ドラマといえば『ドクターX~外科医・大門未知子~』や『ザ・トラベルナース』がありましたが。

小林:手書きノートと五感を頼りに患者を救うフリーランス看護師の那須田 灯(松下奈緒)が主人公。デジタル推進部長・萬里小路かよ(冨永 愛)らと対立しながらも、データやAIでは測れない医療現場の命に向き合うというストーリーです。実は、過去に灯が『ドクターX』に出演した回があったんですよ。

イマ:そうなんですね! 中園ミホ版のシェアード・ユニバースじゃないですか。

小林:前クールの『大空港』も面白かったし、テレ朝はこういう組織ドラマで、1話完結のヤマと全体を通してのヤマをきちんと作ってくるから、老若男女問わず誰が観ても満足度が高い。あと、見どころはベテラン看護師長を演じる江口のりこです。『再会~Silent Truth~』の南良刑事役は主役を食うくらいのインパクトでしたが、やっぱり脇に回ると光る俳優ですよね。

イマ:それにしても、松下奈緒(174cm)、冨永 愛(179cm)、江口のりこ(170cm)と長身の女優が揃いました。3人の対立シーンは迫力がすごそう!

小林:それから、イマイズミさんは『ポリティカルパン』を挙げていますが、フジテレビは過去にも深田恭子主演『ルパンの娘』もありましたし、意外とルパン好き?

イマ:あちらはラブコメでしたが、これは架空の国「ニッポニア」を舞台に、女ルパン・如月弥生(石原さとみ)が与党の金庫番・夏目将門(高橋一生)と騙し合いながら、ダークな“政治の金”を盗み出す怪盗エンターテインメントドラマです。

小林:『ルパンの娘』ではお父さん役だった渡部篤郎が、今回は謎の情報屋・乾として出演していますね。そして、このドラマの脚本は野木亜紀子さん!

イマ:野木さんとタッグを組むプロデューサーは、元NHK報道記者という異色の経歴を持つ北野 拓さん。NHKドラマ『フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話』やWOWOWドラマ『フェンス』を野木さんと一緒に手掛けてきた人物なので、タイトルこそコミカルですが、社会問題に鋭く切り込む内容になりそうです。

小林:とはいえフジテレビの水10枠ですから、シリアスになりすぎず適度な軽さとテンポ感が加わって、エンタメドラマとしても楽しめるはず。

イマ:架空の国「ニッポニア」という設定だからこそ、社会風刺も含めて思い切った攻めの展開を期待したいです!

 

“うぶキュン”続編&約20年越しの実写化! 今期は純愛ドラマが熱い

イマ:『波うららかに、めおと日和(続編)』は、小林さんが絶対に入れると思ってました! それにしてもこんなに早く続編ができるとは…。

小林:昭和初期を舞台に、江端なつ美(芳根京子)と海軍に勤める夫・瀧昌(本田響矢)が、穏やかな日々の中で温かな会話を通して絆を深めていく純愛夫婦ドラマの続編。前作は、毎話2回ずつ観てましたよ。

イマ:本田響矢はこのドラマで大ブレイクしましたね。この後、日曜劇場『GIFT』のメインキャストに起用されるなど、人気俳優の仲間入りをしました。

小林:ファンクラブの会員も激増したそうです。彼の昭和系ハンサム顔や誠実な感じが“瀧昌さま”のキャラによく似合っていました。やたら夫が殺される深夜の人間関係ドロ沼系ドラマが多い時代に、こういう純愛ストーリーは貴重です。

イマ:同じ部屋で寝るだけで大騒ぎするような初心(うぶ)な2人でしたもんね。宝塚歌劇でも舞台化されましたが、大人気すぎて超プラチナチケットになってしまい、観に行けませんでした。

小林:前作と違うのは、深見芙美子役が山本舞香から生田絵梨花にキャスト変更されたこと。龍之介(小関裕太)と芙美子の夫婦も相性は良さそう。

イマ:新婚生活は2年目に突入しましたが、原作漫画の最新刊でもまだ瀧昌は出征してないので、朝ドラによくある「戦争が2人の仲を引き裂く」みたいな悲劇はなさそうです。

小林:では、安心して2人の“うぶキュン”を楽しめますね!

イマ:続いて、私が推す『赤灯えれじい』は、当時原作漫画を読んでいたこともあって、個人的に一番グッとくる作品です。「ヤングマガジン」に連載されていたのは2004年~2008年だから、約20年後にドラマ化!

小林:どんな話なんですか?

イマ:交通誘導のバイトで出会った、無職のヘタレ男・サトシ(黒崎煌代)と金髪で喧嘩っ早いヤンキー女・チーコ(鳴海 唯)の、不器用で愛おしい凸凹カップルの純愛ストーリーです。

小林:「赤灯」って、工事現場で振ってる赤い誘導灯のことなんですね。

イマ:そうそう。なんといっても見どころは、黒崎煌代と鳴海 唯という若手実力派俳優がサトシとチーコを演じること。予告動画を見る限り、完璧なキャスティングすぎて震えました。

小林:黒崎くんは、『サバ缶、宇宙に行く』や『九条の大罪』でも素晴らしい演技でした。特にあの独特の声がいい。パーソナリティを担当した『オールナイトニッポン0(ZERO)』もとても聴きやすかったし。

イマ:このドラマは大阪が舞台なので、ほぼ全編大阪ロケ。さらに、主演2人以外のキャストも濱田マリ(柳川仁美役)、鈴木紗理奈(秋山安江役)、木村祐一(稲葉正行役)など、関西出身の俳優で固めるこだわりよう。

小林:えっと、UTA(矢間勇作役)は東京出身ですよね…?

イマ:そうなんですよ。毎日録音を聞いて練習したみたいなんですが、果たしてどうなるか。「ガス人間」みたいな喋り方だったらどうしよう(笑)。

 

SNS時代の家族を描くホームドラマと話題の韓国リメイクを徹底チェック

小林:私は『もうパパ!』を挙げましたが、ただのホームドラマでは終わらない気がしているのは、脚本が『虎に翼』を手掛けた吉田惠里香さんだからです。

イマ:動画チャンネルで“家族の幸せな日常”を発信して再生数を稼ぐ父親・多良山良詫(堤 真一)と、そんな父親に振り回されながらも、「NO」と本音を言えない娘・紀子(原 菜乃華)。紀子の成長や人間関係の変化、SNS社会の葛藤と家族の絆を描くホームドラマですね。

小林:Netflixシリーズ『ダウンタイム』でも親子ユーチューバーが描かれていましたが、悪い言い方をすれば「子どもを使って稼ぐ」という手法が当たり前になりつつある今、この題材に目をつけたのは面白いなと思いました。

イマ:今どきの小学生って、「同級生にユーチューバーがいる」という世界なんですよね。

小林:子どもの頃は楽しんでやっていたとしても、成長するにつれて、それがデジタルタトゥーになってしまうことは容易に想像できます。私も、SNSに上げた親戚の子の写真はアーカイブに入れましたもん。

イマ:私たちの時代は、動画はビデオテープ、写真は紙焼きですからね。今の子どもたちほど、拡散したり、後々まで残ったりすることを心配しなくていい。

小林:ABC制作のこの枠は、『エラー』『マイ・フィクション』などジャンルにとらわれないチャレンジングなドラマが続いているので、今回も楽しみです。

イマ:そして、韓ドラ好きとしては見逃せない韓国がらみのドラマが3本もあって、めちゃくちゃ迷ったんですが、その中から『南田南弁護士は天才肌』に決めました。

小林:ほかの2本は?

イマ:坂口健太郎主演の『kiDnap GAME』にはイ・ジュンギ、今田美桜主演の『メリーベリーラブ』にはチ・チャンウクという、韓国ドラマ界を代表する人気俳優が出演するんですよ!

小林:すみません、全然ピンとこないです…。

イマ:ですよねー。どちらも海外との共同製作ドラマなんですけど、これまでそのパターンでハマった作品があまりなくて、今回は外しました。

小林:『南田南弁護士は天才肌』にも韓国の俳優が出ているんですか?

イマ:こちらは大ヒットした韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のリメイクです。天才的な頭脳と自閉スペクトラム症を持つ新人弁護士のウ・ヨンウ(パク・ウンビン)が、さまざまな事件を解決しながら成長していくヒューマン法廷ドラマで、日本版リメイクでは芦田愛菜が主人公の南田南を演じます。

小林:『テミスの不確かな法廷』や『リーガルビート』のような、ハンディキャップのある主人公×法廷ものというジャンルですね。

イマ:そうなんです。とにかく原作の『ウ・ヨンウ~』がめちゃくちゃいいドラマなので、私の中でハードルは上がりまくっています。でも、主演は演技力に定評のある芦田愛菜ですし、共演も高橋文哉(船井湊人役)や細田佳央太(氷見琢磨役)、平岩紙(広川凪沙役)や角田晃広(南田誠役)と、若手からベテランまで実力派ばかり。これは期待が高まります。

小林:『僕達はまだその星の校則を知らない』や『銀河の一票』など、良作が多い枠なので、今回もクオリティは高そうですね。

イマ:こうして並べてみると、駅伝からサスペンス、医療、純愛、ホームドラマまで、よくこれだけバラバラな作品が揃いましたね。

小林:一応、5本に絞りましたが、結局、今期もそれ以上の本数を観ることになりそう…。

 

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小林久乃(こばやし・ひさの)コラムニスト、編集者。正々堂々の独身。中学生から地上波ドラマを愛して30年以上、筋金入りのオタク。好きが高じてついには『ベスト・オブ・平成ドラマ!』(青春出版社刊)を上梓した。ラブストーリーが好きで、特に禁断の恋がテーマとなると視聴熱が俄然、盛り上がる。公式HPはhttps://hisano-kobayashi.themedia.jp

元JJ編集長イマイズミ 女性誌『CLASSY.』『JJ』の編集長を歴任。1クールの地上波ドラマを全録画するようになったのは、編集長になった13年ほど前から。「仕事で新しい俳優、タレントさんを覚えるため」というのが理由だったけど、見事に大ハマり。ホームドラマとラブコメ好き。韓国ドラマもやや中毒。

イラスト/lala nitta