貯金が苦手な人のための「楽してお金が貯まる方法」|アラサー女子向け

老後2000万円問題」が話題になり、さらにコロナショックで「お金」への不安が増していく今日この頃。でも、今は誰でも楽しく簡単にお金を増やせる仕組みがたくさんあるんです。先行き不透明な時代だからこそ、お金についての知識も意識もアップしていきましょう!
今回は、「預貯金が生活費3カ月分もない!」という方に向けたストレスなく貯蓄する方法をご紹介します。

貯金が苦手でもストレスなくお金が貯まる方法教えます!

毎月出ていくお金のチェックの仕方から、ネット銀行やアプリの力を借りて楽しくノーストレスで貯金する方法まで、少しの工夫でお金が貯まる体質になれる秘訣を紹介します。

1.そもそもの 「貯蓄の目的」を クリアにしよう

貯蓄は3種類に分けて管理するのがおすすめ。分ける基準はどれだけ「待てるか」。貯蓄の習慣ができていない人も独身・子どもが生まれるまでの共働き期のアラサー世代なら、収入の25%を目指して、徐々に貯蓄する金額を増やしていきましょう。

💡貯金の目的は大きく分けて3つ!

❶「使う」ための貯蓄=貯蓄全体の50%程度
「守る」ための貯蓄=貯蓄全体の40%程度
「増やす」ための貯蓄=貯蓄全体の10%程度

    ❶「使う」ための貯蓄
    「使う」お金とは、いざという時に備えるお金。病気、転職、リストラなど待ったなしで必要な時、困らないだけのお金を準備しておけば安心です。目安は生活費の3~6カ月分。簡単に引き出せる流動性の高い口座で保管を。
    普通預金に預ける!

    ❷「守る」ための貯蓄
    結婚資金、家の購入、子どもの学費など5~10年以内に使う予定があるお金
    。元本をしっかり守れる安全性の高さを意識して保有しておきましょう。ネット銀行の定期預金なら金利もお得、従来の銀行と同様、貯金は1000万円まで保証されます。
    →積立定期に預ける!

    「増やす」ための貯蓄
    10年以上使う予定がないお金は、投資にまわしてゆっくりコツコツと育てましょう。目標の金額に到達するまで待てるというのがこのお金の最大の特徴。資産が投資額の2~3倍になる有利なタイミングを待って売却できたらベストです。
    →積立投資信託に投資する!

2.毎月必ずかかる固定費を見直してムダな支出を減らす!

支出を減らしたいなら、まずは毎月必ず出ていく固定費の見直しを。住居費、通信費、保険の3大固定費のほか、最近はサブスクリプション費もかさみがちなので要チェック。光熱費も自由化され検討の価値あり。通信費も携帯を格安SIMにすれば月数千円の支出減も可能です。保険は掛け捨ての保険を払いすぎていないかを見直して。目安は手取り月収の3%(20万円なら6000円)、それ以上なら掛けすぎかも。保険は本来「もしもの時のためのお金」なので「将来に備える貯蓄」には不向きな商品。ただし、すでに貯蓄型の保険に入っている人は解約すると損になることが多いので、年払いに変更して保険料の割引を受けるなど払い方を検討しましょう。

3.我慢せずにお金が貯まる便利な方法で「貯め体質」に!

ネット銀行の定額自動入金で お金を貯める

コツコツ貯金する努力をずっと続けるのはなかなか難しいもの。そこでおすすめなのが、お給料が入ったらすぐに一部を自動的に貯蓄にまわす先取り貯蓄。ネット銀行の定額自動入金サービスなら毎月1万円からスタートできて、利用手数料も無料です。
「イオン銀行」「ソニー銀行」「じぶん銀行」「住信SBIネット銀行」なら、手数料0円で利用が可能!

自動貯金アプリでお金を貯める

自分で目標の貯金額を設定して楽しく貯金をすることができる貯金アプリを利用するのもおすすめ。1日350円の貯金ができれば、確実に月1万円は無理なく貯金が可能。クレジットカードと連携して行う「おつり貯金」*機能も人気。(*自分が設定した金額からカード明細の金額を引いた差額のおつりを貯める。例:500円の設定で400円の明細→100円がおつり貯金に)

    おすすめアプリ❶「finbee」
    ファッション、旅など、さまざまな貯金目標や貯金ルールを提案してくれるうえに、クイズに答えたり「朝、同僚に笑顔で挨拶できたら300円」など「クエスト」と呼ばれる日替わりテーマで貯金を後押ししてくれて、ゲーム感覚で貯金ができる。
    提携銀行:みずほ銀行(同一名義の口座が2つ必要)、住信SBIネット銀行など11行

    おすすめアプリ❷「バンクに しらたま」
    「しらずに、たまる」からネーミングされた「しらたま」。貯金箱のお金がどんどん貯まっていくのを視覚で楽しめる可愛い工夫がされていて貯金が苦手な人でも遊び感覚で、楽しく続けられる。つみたて貯金、おつり貯金などが人気。
    提携銀行:住信SBIネット銀行

4.おなじみのポイントで投資ができちゃいます

ポイントで投資できる手軽さは嬉しい! 写真:CLASSY.2019年5月号

おなじみの「T-POI NT」「楽天ポイント」「PONTA」「dポイント」なら、ポイントを使って投資ができるので、気軽な投資の練習としても最適。まずは100ポイント単位から始めてみましょう。その際、運用益がマイナスになった時→たとえば20ポイントの損なら0を1つずつ増やして-200円、-2000円、-2万円、-20万円…と、いくらの損までなら自分が笑っていられるか想定して始めるのがおすすめ。自分のリスク許容度をはかることができます。

実際に読者が「自動貯金アプリ」使ってみたら…?

「バンクに しらたま」のおつり貯金を始めて1年で28万円の貯金を達成! 私がしたのは、おつり設定を500円にして、アプリと連携させたクレジットカードを使ってお会計をすることだけ。あとはアプリがカードの明細を取得して差額を貯金してくれます。500円でおつりを作りやすかったのは、毎朝買っている100円のコンビニコーヒーや、お菓子。いつか海外旅行や親孝行のために使おうと思い、引き続きおつり貯金を継続中です。(29歳・IT関連会社勤務)

この記事を監修したのは 風呂内亜矢さん

風呂内亜矢さん
ファイナンシャルプランナー
26歳の時、貯蓄80万円しか持たずマンションを衝動買いしたことをきっかけに1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®を取得。現在は株式、外貨預金、投資信託、不動産の家賃収入で資産を運用。テレビ、新聞、雑誌のほか『超ど素人がはじめる資産運用』(翔泳社)などの書籍を通してお金に関する情報を発信。http://www.furouchi.com/

監修/風呂内亜矢 イラスト/二階堂ちはる 取材/加藤みれい