きっかけはSNS投稿。いまや「デジタル龍神アート」の第一人者に

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オンラインコミュニケーションが急速に広まるも「なんだか怪しい」「よくわからない」などの理由から、いまだSTORY世代の多くは、オンラインの世界にハードルの高さを感じている様子。でも思いきって画面の向こうを覗いたら、想像以上に素敵な景色が広がっていることも! 今回は、ひと足先に一歩踏み出し、新たな楽しみや人生を見つけた方々のお話です。

弥生さん(東京都在住) 龍神画家

STORY[ストーリィ]

Facebook投稿をきっかけに、
世界が広がり気づけば
デジタル龍神アートの第一人者に

デジタルアプリを駆使して龍画を創作する弥生さんは、日本における“デジタル龍神アート”の第一人者です。弥生さんがデジタルアートの龍画に目覚めたのは、’19年2月のこと。「友人に勧められたデジタルアプリを使ったところ、手書きで描くよりも早く、またこれまでにない温かく美しい龍画に仕上がったんです。それをFacebookの龍神グループに投稿したら、瞬く間に“700いいね”がつきました。驚いたけれど、嬉しかったですね」。

この投稿をきっかけに、弥生さんの人生は大きく変わっていきます。1カ月に4〜5枚のペースで龍画を制作。やがて自分の作品を見てもらいたいと思うようになり、個展を自主開催することに。「全国から120名のお客様にお越しいただきました。無名の私の元に、わざわざ来てくださることに感動しました」。

そして来場者の中には龍使いのSHINGO氏もいたそうです。「SHINGOさんは、龍好きの人なら誰もが知っている有名な方です。実は数カ月前に、彼のイベントで、思い切って作品集を手渡していたんです。デジタルで龍画を描ける人を探していたところ、私の作品を思い出してくださり、来場してくださったのです」。

10日後に、SHINGO氏と会った弥生さんは、オラクルカードの制作を頼まれたそう。「いつか一緒に仕事をしたいという夢が叶った瞬間でした」。制作期間は2020年1〜 4月まで。44枚の龍画を一気に描きあげました。「都度アイデアが浮かび、毎日が楽しくて仕方がなかったですね。Amazonで発売初日に完売するほど人気になりました。スピリチュアルカウンセラーの方々のセッションに使っていただくのですが、誰かの役に立てていると思うと胸が熱くなります」。

今年の9月には二度目の個展を行いました。北海道から沖縄まで300名の方にお越しいただき、展示していた龍画は完売。さらに個人向けのセッション も開始したそう。「その方のイメージの龍画を描いていきます。完成すると泣いて喜んでくださる方もいます。これからも私の描く龍画が好きな方のた めに、描き続けていきたいです」。

デジタルアプリで初めて描いた龍神アート。「SNSで、たくさんのイイネをもらいました。この絵は私の原点です」
ZOOMセッションを通じて、お客様の龍神像をその場で描いています。
二度目の個展にてお客様と。
フリーのイラストレーター時代の作品。
年賀状用に書いた龍の絵。「次の年は亥年だったのですが、年賀状にしてしまいました」。
龍神を愛する方々にパネル・カレンダー・スマホケースetc.をネットで販売しています。
龍神からのメッセージを受け取るオラクルカード。
3カ月間で44枚の龍画を描きました。きっかけをくれたSHINGOさんと。

撮影/BOCO 取材/髙谷麻夕 ※情報は2022年2月号掲載時のものです。

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