就活生の3女が、『メモ魔』の前田裕二さんに「人の心を動かすES」の書き方を教わってみた。

ベストセラー『メモの魔力』が自己分析に役立つと就活生の間で話題に。著者の前田裕二さんに、「自分を良く見せたくて自己PRがきれいにまとまりすぎてしまう」という悩みを持った現役就活生が、悩みをぶつけてみました。

前田裕二さんって?

1987年生まれ。早稲田大学卒業後、外資系投資銀行を経てDeNAに入社。その後、仮想ライブ空間「SHOWROOM」を立ち上げる。2015年にSHOWROOM株式会社を設立。今、最も注目されている起業家の一人である。著書『人生の勝算』(幻冬舎文庫)も話題沸騰中。

こうすれば『メモの魔力』は就活に活かせる!

「自己分析に役立つ!」と就活生の間でも話題沸騰中のビジネス書。今最も注目されている起業家による渾身のメモ術が惜しみなく紹介されています。『メモの魔力』¥1400(幻冬舎刊)

「自分をよく見せようとしてしまう」というC子さんの場合…

素直な感情が見えたほうが
親近感がわく場合もある

前田さん:②の〝フッ軽〞とか〝アウトゴーイング〞っていう言葉、 面白いですね。

ちなみに〝マルチタスキング〞と〝アウトゴーイング〞と〝フッ軽〞の3つを全部合わせると「何力」になるんですか? 分からなければ、何かつけちゃえばいいんです。

とりあえず〝フッ軽力〞にしましょう。〝私の強みは行動力があることです〞って言う人は数え切れないくらいいるけど〝、フッ軽力です〞っていう人は一人もいないから「標語」になる!

なにか〝フッ軽力″を説明するエピソードはありますか?

C子:電車に乗る回数が一日で9回もあるくらい芸能活動しています。多くの人に会いたいから、予定を詰め込みます。

前田さん:すごい! 人に会いたいと思う源は何ですか?

C子:好奇心です。知りたいことが多いんです。色々な場所に行くことによって、今まで知らなかった世界のことを知れるし、たくさんの人に出会えるし。成長できるし…。

 人の心を動かすには、
自分がオープンになること。
そのほうが自己分析はできます!

前田さん:う〜ん、なんかもっとこう…、必ずしもいいことばかり言おうとしなくていいんですよ。もし、心の中にダーティな部分を持っているとしても、人間らしければ素直に言っちゃったほうが親近感がわくこともあります。好奇心ってありきたりだしね。

以前、面接で志望動機を聞いたら「家が近いんです」って言われたことがあって。そのときは目が覚めましたけど(笑)。

C子:えー!(笑)正直!(笑)

前田さん:彼の〝正直さ=誠実さ〞を抜き出しました。今も一緒に仕事をしています。

C子:それもある意味、他の人と「異なって」るのか…。

前田さん:これはもちろん特例だし、好奇心を否定しているのではないです。例えばそのくらいインパクトある理由が具体的にあるならいいかなって。それくらい正直なほうが、人の心を動かせるという話です。

C子:もっと自分の気持ちと向き合わないと、ですね!

前田さんのアドバイスを受けたC子は…

自分が褒められることをさらに掘り下げたら、ノートに書いた〝トーク力・コミュ力″はやっぱり私の強みだとわかりました。

私は芸能活動をするとき、ファンの方の性格や様子を見て、話し方や話す内容を変える努力をしています。そのほうが会話が盛り上がるから。

そのためには、前田さんが褒めてくださった〝フッ軽力″による経験値が必要。だからキャッチコピーは『フッ軽ガール』や『アイドル力』にしようかな、なんて考え中です♪

前田裕二さんから就活生へのアドバイスはこちらからも!