パパの「今から帰るよ。何かいる?」がママにとって「惜しい」理由

※このコラムはVERY2023年5月号(2023年4月7日発売)に掲載されたものです。

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3人目の出産後に復帰して、早くも数カ月経ちました。とはいえ、復帰後はやることがさらに増え、私の「メンタルスペース」が圧迫されているのを感じる日々。やりくりで一番大変なのは、やはり人の手配です。レギュラーの生放送以外にもイレギュラーな仕事に対応するために、パートナーの予定を確認し、パートナーがダメならベビーシッターや双方の両親に確認し…。元夫とはタイムツリー(長女と次女の預かり予定調整のため)、会社とはGoogleカレンダー(仕事のスケジュール管理のため)、パートナーとは冷蔵庫にカレンダーを張ってそこに書き込み、スクール関係はさらに別途…と予定把握のツールがバラバラで。習いごとや、子どものお友達との約束、予防接種、仕事…把握して組み立てる要素が、とにかく多い!

現状、一人で把握している部分もあって、「やっといて」と割り振りづらいのが悩みです。でも一つだけ、完全に手放せているのが子どもたちの歯医者の予定。元夫が予定を管理しています。数カ月に一度だけとはいえ、まるっとお任せできるのは気が楽で、メンタルスペースの圧縮にすごく役立ってるんですよ。歯医者や子どもたちの散髪、予防接種などは、場所調べから予約、実際連れていくところまで完全お任せしやすいと思うので、もっと家庭内アウトソーシングしていきたいところです。

このように細々した「調整と決断」を、余裕がないなかやらなくてはいけない日々のなか、最近私は、週末の予定を3食どこで食べるかまで金曜の夜までに決めておくようになりました。パートナーと二人だけなら、土曜の朝はダラダラして昼すぎになって「今日は何しようか?」と決めるのもいいなと思うのですが、子どもが3人いる状況でいつまでも予定が決まらず、適当な時間に家を出たら渋滞にはまり、お腹が空いたと子どもの機嫌が悪くなり、お昼寝のタイミングがずれて…そうなるともう、カオス! 予定を事前にたてておくだけで、「今日はあそこに行くから、こんな服を着ようね」「9時に出よう!」と朝から娘たちのテンション上げつつ行動できて、実際に楽だから。現状、週末の行き先を決めているのは、ほぼ私。これもちょっとずつ手放していけたらなと思っています。

手放すといえば、世のパパが仕事帰りに「今から帰るよ。何かいる?」って連絡してくると思うのですが、これは個人的にはあと一歩!だと思うんですね。もちろんありがたい一言ではあるけど、家事をシェアする一員としては、朝に冷蔵庫を確認して「牛乳とパンがないね。今日帰りにあそこで買ってくるね」というのがベストだと思っていて。だって「何かいる?」って聞かれたら、子どもたちとのお風呂上がりでバタバタしているなか、もしくは寝落ちそうなとき冷蔵庫を開けて確認しなくちゃいけないかもしれない。冷蔵庫の中身の把握や家族が翌日何食べるか、家の備品管理はあなたに主導権あるよということでもあるかなって。そういう管理も、地味だけどすごくメンタルスペースを消耗させてくる。メンタルスペース、もっと家庭内シェアできたらいいなぁ。

◉SHELLY|シェリー
1984年生まれ、神奈川県出身。14歳でモデルとしてデビュー以後、タレント、MCとして幅広く活躍。7歳と5歳、0歳の娘の母。

姉家族と動物カフェに! 子どもたちの写真ばっかりになるので、夢中で遊んでる間に姉妹ショット(笑)。フクロウもちゃんと向いてくれて嬉しい!

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撮影:須藤敬一 取材・文:有馬美穂 編集:羽城麻子
*VERY2023年5月号「シェリーの「これってママギャップ?」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。