韓国ドラマ賢者がおすすめ!泣ける韓国ドラマ4選【仕事の素晴らしさ、辛さ、理不尽な経験に共感】
STORY6月号の涙活特集『「泣ける韓国ドラマ」について、語りあかそう』。韓国ドラマ賢者の方々へのアンケートで上がってきた数々の「泣ける韓国ドラマ」を掲載している本企画で、惜しくも紹介しきれなかった作品をSTORYwebでスピンオフ企画として紹介していきます。今回は、働くことの素晴らしさ、辛さ、理不尽な経験に共感してしまう、本誌で紹介した『ミセン-未生-』以外の、「泣ける韓国ドラマ・お仕事編」を厳選しました。
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韓国ドラマ賢者たちが過去イチ涙した【泣ける韓国ドラマ】4選
新人教師の奮闘を描く『ブラックドッグ~新米教師コ・ハヌル~』
STORY
コ・ハヌル(ソ・ヒョンジン)は過去のある出来事をきっかけに教師を目指し、ようやく“1年間の契約採用”という条件で採用が決まる。赴任先は、教育熱が高いことで有名な「江南8学区」にあるテチ高等学校。未来に希望を抱きながら初出勤するが、あらぬ噂を立てられ、孤立。辞めようとした矢先、進学部部長のパク・ソンスン(ラ・ミラン)に励まされ、奮闘していく・・・・・・。
「この作品は、白熱する韓国のお受験、学歴社会などの社会問題から波及する歪んだ学校生活の中で生徒や問題と向き合う、教師にスポットを当てたドラマ。神格化を求められる教師だっていち社会人。私たちと同じ人間で、理不尽なことに悩み、それでも前を向いて解決していこうと奮闘します。モンスターペアレンツへの対応、残業から派閥問題、職場は違っても、誰しもが社会経験で直面する理不尽な問題に共感してしまいます。コメディも、シリアスもオールジャンルこなす、進学部部長パク・ソンスンを演じるベテラン俳優ラ・ミラン。彼女が、ハヌルの才能を見出し、励ましながら奮闘する描写は、自分もそうでありたいし、かつてそうしてもらった先輩への感謝を思い出し、感動してしまいます(フォトグラファー・天日恵美子さん)」
人と違うことを肯定できる!『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』
STORY
自閉スペクトラム症のウ・ヨンウ(パク・ウンビン)は、ロースクールを首席で卒業し弁護士試験の成績は1,500点以上、IQ164の天才的な頭脳を持つが、就職試験では不合格続き。なんとか一度は不合格になった業界第二位の法務法人ハンバダに、インターン弁護士として就職する。ぎこちない言動ながら、誰よりも粘り強く真摯に被告人の利益を追求し真実を見つけ出していくヨンウに最初は戸惑っていた同僚たちも応援。同級生でありながら同期のチェ・スヨン(ハ・ユンギョン)、純粋なヨンウに魅かれていく訟務チーム職員イ・ジュノ(カン・テオ)、理解ある上司チョン・ミョンソク(カン・ギヨン)、親友トン・グラミ(チュ・ヒョニョン)に見守られながら、奮闘していく・・・・・・。
「現実世界は生きづらくしんどいことも多いので、エンタメこそは理想の世界を体感したいんです。この作品は、痛快で、キュンとして謎解きも楽しくて人間って素敵だなってほろっと泣けます。主人公のウ・ヨンウは自閉スペクトラム症の弁護士。弁護士事務所の同僚たちは当初「普通ではない」彼女に偏見や差別を拭えません。ですが、ヨンウの忖度のないまっすぐな正義感と毅然とした行動力に次第に心を寄り添わせていく様子に、心がじんわり温まり泣けちゃいます。ファンタジックな映像効果とも相まって、日常で疲れた心をふんわり癒してくれる清涼系栄養ドリンクのようなドラマ。続編もあるとのことで、期待しています!(STORYライター柏崎恵理さん)」
大切な人に会いたくなる。『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』
STORY
アスペルガー症候群のハン・グル(タン・ジュンサン)と伯父のチョ・サング(イ・ジェフン)は、グルの父親の死をきっかけに同居することになり、ひょんなことから故人の遺品を処分する仕事を始める。遺品整理士として働くうちに2人は遺族の物語に直面、生と死、家族について改めて考えさせられながら、個人が生前に伝えきれなかった思いを遺された人々に届けていく・・・・・・。
「1話で完結するオムニバス形式のドラマ。アスペルガー症候群のグルと伯父のサングが同居し仕事を通して、心を通わせ理解をしあっていく描写が全編を通じて描かれ、心温まります。毎回それぞれの故人と遺族のストーリーがあり、心が浄化されるように泣けますが、特に号泣なのはダルとサングのお話し。2人の共通点は、グルの父でありサングの義理の兄であるチ・ジニ演じるハン・ジョンウの愛情に支えられているという点ですが、ジョンウの遺品を整理する過程でサングもグルも、まだ知らなかったジョンウからの愛情に気がつくんです。気がついた時には、直接お礼をいうことも、気持ちを確かめ合うこともできないその心が締め付けられる状況に涙がとまりませんでした。周りの大切な人達を思い浮かべ、改めて感謝し、後悔のないように接していきたいと痛感する作品です。(本誌ライター・小花有紀さん)」
自分の人生は自分が主役! 『賢い医師生活』シーズン1~2
STORY
ソウル大学医学部1999年入学組同期で、バンドを組んでいたイ・イクジュン(チョ・ジョンソク)、アン・ジョンウォン(ユ・ヨンソク)、キム・ジュンワン(チョン・ギョンホ)、ヤン・ソッキョン(キム・デミョン)、チェ・ソンファ(チョン・ミド)。医師になった彼らは、ジョンウォンの父の病院、ユルジェ病院に召集され一緒に働き始める。私生活、患者との関係や医師という仕事について、悩みながらもバンド活動を再開させ絆を育んでいく5人。40歳の節目を迎えた医師たちが病院での出来事を通し、仲間と共に成長、奮闘する姿を描いた名作。
「号泣するというドラマではないのですが、人に対する尊厳がきめ細やかに描かれていて、感動的で静かに涙するシーンがいっぱいあるドラマ。特に印象的だったのはチョ・ジョンソク演じるイクジュンが「10分だけ待ちましょう。ウォンジュンが毎年、子供の日に亡くなった父親を思い出して泣きながら過ごすわけにはいかないでしょう」と子供の日に脳死判定を受けた父親の死亡宣告を待つシーンや、「悪いことは時々、よい人のものとにやってくる」と、キム・デミョン演じる産婦人科医ソッキョンが患者さんに伝えるシーン。「世界のすべての人がいい人だったらいいのに、というのが私がもっているファンタジー。それを見る人が”あのいい人達の中に入りたい”と思えるようなストーリーを作ろうとした。」とインタビューで答えるシン・ウォンホ監督が描いた、100%の悪者が存在しない、多くの人との関わりで人生が形作られることを考えさせれるドラマです。(美ST編集部・石原晶子さん)」
天日恵美子さん フォトグラファー
第一次韓流ブームから韓国ドラマを見漁るようになり、撮影現場では、全スタッフにおすすめドラマを聞かれる韓ドラ博士。キム・スヒョン。パク・ソジュン、チョン・ヘインなど、韓国の若手イケメン俳優が来日するたびに撮影を担当。フォトグラファーしか知りえない情報ももつ。
柏崎恵理さん STORYライター
日本のドラマも全作品1話は必ずチェックする、韓国に限らずドラマを愛するドラマフリーク。第一次韓流ブームでは乗れなかった韓国ドラマは『タルジャの春』でデビュー。高身長で体格のいい韓国俳優に「こういう男、本当は好きじゃないのに、どうして・・・・・・ 」と抗いながらも沼っていく背徳感に酔いしれアイデンテティをひっくり返され・・・・・・気がついたら韓国ドラマ賢者に。好きな俳優はイ・ジョンソク、ナムグン・ミン、シン・ヘソン、パク・ミニョン。
小花有紀さん STORYライター
韓国ドラマにはまったきっかけは、『コーヒープリンス1号店』のコン・ユが気になり始めてから。持ち前の集中力でドラマをかたっぱしから一気見、情報収集力を生かし気がついた頃には韓国ドラマ通に。泣きの演技がうまいと思う俳優は、キム・スヒョンとソ・イングク。
石原晶子さん 美ST編集
韓ドラ歴は約25年。韓ドラだけでなくアジアのエンターテイメントに精通した審美眼と嗅覚で、良質な韓国ドラマを探し当てる賢者。現代劇だけでなく、韓国時代劇も大好き。泣く演技がうまいと思う俳優はキム・スヒョン、好きな俳優は、ピョン・ヨハン。今期待のドラマは、ドラマ初出演のソン・ガンホとピョン・ヨハンが共演する『サムシクおじさん』。
この記事を書いたのは・・・・・・
味澤彩子 STORYライター
韓国ドラマだけでなくファッション、皇室、美容、カルチャーとさまざまなジャンルを担当するライター。1度ハマるととことん突き詰める生まれながらのオタク気質で、感動する作品に出合うと、スタッフ、俳優、関連する作品を芋づる式に鑑賞し、寝る暇も惜しんで韓流ドラマ三昧。気がついたら、ビジュアル、内容、演出、文化面多方面から語るようになり、韓ドラの1人おすぎとピーコと言われるように。好きな俳優はカン・ハヌル、好きな脚本家はイム・サンチュン作家。最近は『ソンジェ背負って走れ』『卒業』には沼り中!
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